ハドソン川の奇跡のレビュー・感想・評価
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さすがイーストウッドXトムハンクス
いい映画だった。
さすがイーストウッドXトムハンクス、作品賞有力…と言いたいところなのだが、事実が大きすぎて映画がクローズアップした部分が相対的に小さく見えてしまうことを発見。自分でもびっくりしている。
いいところをクローズアップしたと思うのだが。
それだけ、実際に起きたことが偉大なことだったんだね。
普通の人の尊さが伝わるのは高い技術があればこそ
テーマがストレートに伝わる映画でした。この監督の映画はあまり好きではないのですが、この作品は素直にいいと思えました。
トム・ハンクスはこういう誠実ないい人を演じるのが本当に上手くて、知っているストーリー(実話なので)なのに、全員の無事が確認できたシーンでは思わずホッとしてしまいました。
いい人ほど自分を疑って苦しむけれど、そこで感情を爆発させたりする過度な演出がないのが、とてもいいです。
変にエキセントリックだったり、だらしなかったりする主人公のほうが、観る人の興味を引きやすいだろうけど、普通の人の尊さを伝えて感動させられるのは素晴らしい技術だと思います。
プロフェッショナル
フランス映画を続けて見てしまったこともあり、素直に感動しましたww
トークショーのお話はとても興味深く
航空評論家の杉江弘さんから、水上着陸に必要な高度なテクニックや、緊急時マニュアルを15項目飛ばす行動の凄さなどが聞けたので、映画を倍楽しめたように思います。
映画コメンテーターの有村昆さんは「クリント・イーストウッド監督の作品は一貫して【正義とは?】を描き続けている。」とおっしゃっていましたが、
私は“プロフェッショナルな責任感”にも感動しました( i _ i )
とくに着水してから救助までのシーンが素晴らしかった。
どんどん水が機内に入ってくるなか、懸命に乗客を誘導するクルーのプロフェッショナル。
救助に駆けつける船の船長の、判断の速さもさることながら、波をたてないようにギリギリまで近づける技も、またプロフェッショナル。
そんな、各方面のプロフェッショナルが一丸となって救助にあたるシーンに、興奮して胸が熱くなりました。
複雑な側面をもつ現代社会では、一概に【正義】と言い切れないことが多いなか、救助は紛れも無い【正義】なので、カタルシスを感じたのではないかと思います。
そして、なんと言っても主人公が機長としての職務を全うする、プロフェッショナルな【責任感】に感動。
最後の最後、自分が脱出するにあたり操縦席まで取りに行った“二つの物”にも感動。
どこまでプロフェッショナルなんよ〜。( i _ i )
変に音楽で緊張感を煽ったりしない演出も好きですし、
乗客の描き方も素晴らしく、ちょっとしたカットやセリフから、飛行機に搭乗する前のドラマまで見えてくるようでした。
さすがはクリント・イーストウッド監督!
プロフェッショナル!
これが事実だという衝撃
派手さを抑えた作風に好感が持てる。多くの人たちから「英雄」と賞賛される一方で、国家運輸安全委員から厳しい責任追及を受けて苦悩する機長の姿がなんとも切ない。公聴会での逆転劇はちょっと安易すぎる気がするが、未曾有の危機に直面したにも関わらず冷静さを全く失わない機長をはじめとするクルー達の冷静な仕事ぶりが丁寧に描かれているので、その安易さには目をつぶってあげたくなる。彼らの冷静沈着な行動は「これぞプロ!」と言わずにはいられない。
英雄となった機長の苦悩を描く作品
ハドソン川に不時着水し、乗客全員奇跡の生還を果たした実話に基づくストーリー。機長の冷静な判断により、ハドソン川に不時着水することができたが、事故検証時に判断の正しさが疑われる。プロのパイロットとして人命を優先した結果であるが、人命を預かる機長の苦悩が伝わる作品。また人の判断は紙一重であることを痛感させられる。
癖のない映画
CAに憧れた私、飛行機ものは大好物です。トムハンクス機長かっこよかった。安定の演技、すごい。9.11をリアルに連想させる映像を観て、監督の本気度、現実を見つめる姿勢を感じ心が震えた。 一貫した分かりやすいストーリーの中に、理想的な家族のありかたや、信頼の力、責任感など、分かってはいるがはっきり再確認させてもらえた。清々しく映画館をあとにした。
航空シュミレーターによる検証シーンは必見です。
2009年1月に実際起きたUSエアウェイズ1549便不時着水事故の映画化。
「パニック映画で事故のシーンが大半なんだろ?」と思っていた。
しかし、内容は予想を覆す興味深いものでした。
機長であるサレンバーガー(通称サリー。俳優トムハンクス)の事故後心境&行動と事故の回想シーンがうまく交互に切り替わる。
トムハンクスも他の作品とは違い、おとなしく冷静判断する人物像を演じ好感が持てた。(逆にこんな役も出来るんだとビックリ)
96分と短い映画だが、それを微塵も感じさせない。
不思議である。色々内容が詰まっているのにも関わらずだ。
やはり見せ場は事故調査委員会での事故検証シーンだろう。
航空シュミレーターによる検証および事故調査委員会vs機長&副機長とのやりとりには眼を見張るものがある。
見終えて「、、、面白かった!」と落ち着きながら思えた映画は久しぶりでした。
落ち着いてゆっくりとティータイムしながら観たい映画ですね。ほっこりしました。
巨匠は裏切らない
クリント・イーストウッドはやはりいい仕事しますね。アメリカン・スナイパーに続き、事実に基づいたストーリーを本当に上手く面白く纏めた良作。日本でも大きなニュースになってた事件ですが、完全にヒーロー扱いだとばかり思っていたので、まさか容疑をかけられていたなんてという驚きから、とても興味深く観れました。
人間の経験と知恵がテクノロジーを凌駕するというテーマは、すごくイーストウッドっぽいし、クライマックスでは溜飲が一気に下がりました。人間ナメんな!
トム・ハンクスはブリッジ・オブ・スパイに続き、素晴らしい演技でしたし、副機長とのバディ感もたまりませんでした。やぁ〜映画って本当にいいものですねぇ。
お勧めです!
裁判と真実
結果は、よかった。だが、真実はどこにあるのか。人は当たり前に享受している幸せは当たり前に受けとる。でも、当たり前には、いつも、犠牲が伴うもの、かかない汗の苦労は誰も知らない。事故は必ず、いつか、起こるもの、その時の選択いかんで人は、助かったり、犠牲になったりする。この映画は当たり前の幸せを考える機会になった。
俺は好き
90分によくぞまとめたと思った。流石はレジェンド、
1秒もここいらんかったかな?というような無駄なシーンがなくてすごくよかった。
イーストウッド監督も飛行機を操縦したことがあるらしく、その経験が活きてるのだと言っていた。
CGなどの最新の技術も使いつつ。長回しなどで役者の演技を引き出す力。
俳優陣はもちろん監督の力、裏方の力みたいなものを感じた映画。
実は全然奇跡じゃないって話
こんな邦題ですが、余りにも有名な1549便の事故からの生還が実は奇跡でもなんでもありませんでしたという話。さらにはサレンバーガー機長がハドソン川に着水するという判断が正しかったのか、実は全然空港に戻れたのではないかということが国家運輸安全委員会に徹底的に追求される様はまるで宗教裁判のようで、苦境に立たされた人間の尊厳を問うクリント・イーストウッド監督の個性が滲み出ていました。
クライマックスの舞台が公聴会という地味さにも驚きますが、ここで詳らかにされる紛れもない事実に瞼が熱くなり、スカルズ副機長が最後に添える一言で会場大爆笑と痛快極まりない映画でした。実録モノなので最後に1549便の乗務員と乗客の同窓会がオマケについてきますが、ここで涙がダダ漏れになりました。
アメリカ人の映画
イーストウッドは現代アメリカの代表的映画作家であることは言うを待たない。イーストウッドの映画を観ればアメリカが分かる。
本作はストレートにヒーローを描いている。いつものイーストウッド映画のひねりはない。こういったイーストウッド作品は「硫黄島からの手紙」と「インビクタス 負けざる者たち」くらいしかない。しかしこの2作はアメリカ人の物語ではないのでアメリカ人のストレートなヒーローを描いたのは初めてだ。イーストウッドの描くアメリカはいつも屈性しているから。
だからと云ってイーストウッドの演出の腕の冴えに曇りがある訳ではない。いつものように簡潔で無駄がない。トム・ハンクスはイーストウッドの作品世界の人ではないと思うが、本作ならば納得できる。ハンクスはジェームズ・スチュアート、ヘンリー・フォンダといった誠実なるアメリカンヒーローの系譜に属する人でイーストウッドが演じた屈性したヒーローとは全く異なる。
誰でも知っている事件、結末を知っている事件をどう描くのかが本作の眼目だ。主人公のサリーは150人の人命を救いながら窮地に立たされる。こんな裏話があったのかとは思うが、イーストウッドのいつもの映画のような重い話ではない。その意味で物足りない。イーストウッドの今の気分はアメリカ礼賛なのかな。
夜のニューヨークをジョギングするハンクスの横に巨大な「グラントリノ」の看板が。ハンクスとイーストウッドの共演!これは楽しい。アーロン・エッカートがホテルのベッドに座ってスニッカーズをかじりながら5ドルもするとつぶやくシーンが良い。イーストウッドの映画は実はこういった何でもないシーンの呼吸が堪らなく良いのだ。
イーストウッドの映画としては軽い作品だが流石に十分楽しめる。「アメリカンスナイパー」と対で観るとアメリカンヒーローのネガとポジということになるだろう。
さすが
ほとんどの作品が素晴らしいクリントイーストウッド作品。今回も素晴らしかったです。
こちらのレビューを参考に二子玉川109にて鑑賞。
時間は短かったので、あれ?もう終わり?という感じではありましたがw、感動しまくりでした。
実話を元にしているから尚更かも。
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