ハドソン川の奇跡のレビュー・感想・評価
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何事も初めて起きるまで「前例」はない。
映画「ハドソン川の奇跡」(クリント・イーストウッド監督)から。
乗客乗員155人を乗せた航空機が、
マンハッタンの上空850メートルでコントロールを失い、
機長の咄嗟の判断で、ハドソン川に不時着水した事故をもとに、
映画化された作品である。
私が、航空機事故に際していつも関心があるのは、
なぜ起きたのか?ではなく、機長がどう判断して行動したか、であり、
その興味関心とピツタリだったのが、この作品だった。
特に事故の原因を調査する「国家運輸安全委員会」のメンバーが、
事故に際して「墜落」という単語を何度も使うと、
その度に「不時着水」と言い換える、機長の強い意思を感じた。
「冬のハドソン川に不時着するなんて、前例がない」と言えば、
機長は「何事も初めて起きるまで『前例』はない」と言い返す。
機長に素質として大切なのは、マニュアルどおり操縦することではなく、
前例がない故障の時に、どう対応するか、だと教えてもらった。
前例がないことに挑戦する時、それが成功であれ、失敗であれ、
その後の大切な「前例」としてのデータになることを胆に命じたい。
そう言えば、私は「前例がない」という言葉を耳にすると、
無性に挑戦してみたくなる性格なのかもしれないなぁ。
155の重み
ハドソン川に不時着して155名全員の命を救った機長
機長の英雄伝を認めんとする調査委員会との攻防
現場の判断とデータを元にした陸でシミュレーション、どちらが正しいのか…
実話を基にし結果も知ってはいても、やはり感動する。
クリントイーストウッド映画の重厚感ある作りは昔は苦手だったけど年を経るにつれて好きになってきた。
トムハンクスの白髪頭での好演も素晴らしい
その脇を支えるアーロンエッカートも相変わらずのケツ顎。笑
実際の機長や乗客がインサートされるエンドロールが映画に現実味を加え、さらなる感動を与えてくれた。
内省
実話。
瞬時の判断で乗客乗員155人の命を救いながら、その判断の是非を追及された機長の闘いの記録。
事故当日の自身の記憶を辿り、自分の判断が本当に正しかったのかを振り返りながら、機長は苦悩する。その内面の葛藤が見ているこちらにもひしひしと伝わってくる。トムハンクスの演技、カメラワーク、とても素晴らしかった。それがあってこそ、判断の正しさを実証するラストシーンがより痛快に感じられるのだと思う。
よかった!
実話ベースなので結末もわかった上で見たが、障害発生から着陸までの緊迫感が凄かった。
自分的に日々プレッシャーを感じながら仕事しているつもりだが、そんなものとは比べ物にならないストレスだろうと思う。
ほとんど起こることの無い障害に的確に対応するには機体が手足となるほど、繰り返し地道な
訓練がったからだと思う。
奇跡と呼ばれるのが嫌だというのはそういう事なのだろうなぁ。
事故後を描く
派手でいかにも映画になりそうな事故前と事故を描かず敢えて事故後を描くという挑戦がイーストウッドらしく素晴らしい。
派手ではないけど映画として成り立ってるのが凄いと思った。
最初は、もう事故が起こってるところから始まって、これは地味そうだぞ、裁判みたいなのがメインとなるのか?と訝しんでいたけど、そんな事なくサリー機長の事故後の不安定な精神状態を描きつつ、事故も描き、無実が証明され、一人で背負って来た責任を下ろし、自分だけの手柄にせずに生還を噛み締める様は英雄ではなく人間らしく事故後を描く理由はここにあったのかな?と思った。
保険や金のために機長の人的ミスを躍起になって探す組織もまた人間らしかった。
よくあるアメリカ人が喜ぶクソつまらないヒーローもの
アメリカ人の自尊心が満たされるだけのクソつまらないヒーローもの。
何回飛行機落ちるシーン繰り返すの?!って感じで見飽きる。ストーリーに意外性も感動もない。
サリーの心象に特化したストーリー展開がとても斬新に感じられた 国家...
サリーの心象に特化したストーリー展開がとても斬新に感じられた
国家運輸安全委員会のゴールは
誰かを恣意的に貶めることでは無くて、
再発防止であるはず
なので、国家運輸安全委員会をややヒール仕立てで描いたことには ちょっと違和感あった
ただしこれも サリー視点での描写であると思い直せば ヒールに映って当然かなとも思えた
という視点で振り返ると、邦題がダメ!という結論に。
原題のまま、サリー でよかったかと。
邦題のセンスないが良作
感動巨編なのかと思って見るのを敬遠していたが、期待せずに見ることに。
しかし最初から最後まで機長の冷静な対応に着目した静かな「ヒーロー」映画だった。イーストウッドらしい良作の一つ。ハッキリ言ってタイトルづけ(邦題)のセンスが悪いと思う。
原題のまま「サリー」にするべきだった。
機長・・・カッコいい
素晴らしい映画でした。
機長は勿論カッコいいですが、他の乗務員さんの仕事っぷりにも
感動しました。
乗客もいい人がいっぱいでしたので、あの人達の命を救った
機長と副操縦士とは輝いていました。
奇跡は起こすものなんですね。
ドキュメンタリーのような
鉄壁のクリント、イーストウッド監督の映画とおもいきや、やはりストーリーが見えてくるというか、最後はえっ、もう終わり?なんて感じでした。
そう、ちょうどドキュメンタリー映画が終わるような、そんな風に感じたのです。
彼の作品としては、とてつもなく味気なさが残ったのです。
2009年の出来事
そういやこんなこともあったなあというくらいの記憶ですが、海外の事故なので当時追求された後の結末の報道を把握していなかったのでハラハラしました。
スピーディーな事故ターンと保険会社との検証ターンを交互に繰り返すスタイルで退屈しませんでした。検証ターンは渋めに進行しますが、副機長と世論が味方にがっつりついてくれているのでそんなにイライラせずトムハンクスの心境変化演技に集中できるかな?
国内線ですら乗ったことがないので感覚が掴みずらいですが、エアバスって小さいですね。
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