ソング・オブ・ザ・シー 海のうた

劇場公開日:

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた

解説

アイルランドに伝わる神話をもとに、海ではアザラシ、陸では人間の女性の姿をとる妖精と人間との間に生まれた兄弟の冒険を描き、第87回アカデミー賞で長編アニメーション賞にノミネートされたアイルランド映画。セルキーの母親と人間の父親の間に生まれた幼い兄妹のベンとシアーシャ。ある日、妹のシアーシャがフクロウの魔女に連れ去られてしまい、兄のベンは妹を救うため、魔法世界へと旅立っていく。初長編作「ブレンダンとケルズの秘密」(日本未公開)でもアカデミー賞にノミネートされた経歴を持つトム・ムーア監督の第2作。

2014年製作/93分/G/アイルランド・ルクセンブルク・ベルギー・フランス・デンマーク合作
原題または英題:Song of the Sea
配給:チャイルド・フィルム、ミラクルヴォイス
劇場公開日:2016年8月20日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第87回 アカデミー賞(2015年)

ノミネート

長編アニメーション賞  
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4

(C)Cartoon Saloon, Melusine Productions, The Big Farm, Superprod, Norlum

映画レビュー

3.5【あざらしの妖精、セルキーの歌が齎した者。アイルランド民謡のような旋律と素朴な絵柄が素敵なファンタジーアニメーション作品。】

2024年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■海ではアザラシ、陸では女性の姿の妖精・セルキーである母と、人間の父の間に生まれた幼い兄ベンと妹とシアーシャ。
 一家は幸せに暮らしていたが、突然母が“許して”という言葉と共に、姿を消してしまう。そんなある日、妹のシアーシャがフクロウの魔女マカに連れ去られ、兄のベンは魔法世界へ不思議な旅に出る。

◆感想

・海に面した国では、今作の様な”妖精”物語が必ずある。日本で言えば、人魚に纏わる様々な話であろう。
 人魚の場合は、恋物語であったり、人魚の肉を食うと不老不死になるという言い伝えから、ホラー要素であったりする。

・今作は、セルキーというあざらしから人間の形に返信する神話上の種族を母に持つ、二人の兄妹の物語である。

・どことなく、懐かしく、残酷ではないが兄妹が居なくなった母を求める姿や、兄ベンが妹シアーシャに最初は意地悪をするのが、徐々に旅の過程で成長し、優しく接するようになる姿や、シアーシャが口が利けなかったのが、徐々に美しい調べを奏でる辺りは幻想的である。

<妖精物語は、残酷なモノもあるが、今作は家族の物語として描かれている所が良かったと思った作品である。
 母親とは、いつでも子供の事を大切に思う生き物なのだよなあ。>

コメントする (0件)
共感した! 2件)
NOBU

5.0北欧をテーマにした映画は一つは観るのをお勧め。

2024年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年343本目(合計1,435本目/今月(2024年9月度)29本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

 基本的にアニメ作品は見てもレビューしないほうなのですが、先に公開された「SONG OF EARTH ソング・オブ・アース」との関係があるのでレビューします(アニメも北欧フェアでもやってるのかな…)。

 こちらはアイルランドなどケルト文化が残る地域のアニメ作品で、先の参考になるかもという作品はノルウェーだったかでまぁ場所は違いますが、「森の精霊」などの語が共通して出てくる点については同じです。この点、ドルイド系・シャーマン系の文化がこのような地では程度の差はあっても残っているものと思います。

 本作品と「SONG OF EARTH ソング・オブ・アース」では国も違いますが、同じ北欧の国ということ、またこちらはアニメ作品でもあり見やすいという事情から、日本国内で年に数本公開される北欧映画のために本作品(かなり古い作品のため多少安かった。もっとも身障者手帳割なら1000円)を見ておく、あるいはVODでも見ることができるようですが、それがおすすめかなといったところです。

 作品としても北欧神話・ケルト神話をメインとしているためミステリアスな部分が結構あり、北欧神話やシャーマン・ドルイド文化に慣れていない方には入門編ということでおすすめの作品です。

 特段アニメとして気になった点までないので(アニメの個別の行動にまで民法がどうだのいっても仕方がないので)フルスコアにしています。このように北欧なりイスラム系なりの作品は数が少ないので、3連休等で大作が多い日でも意識的に行くことをお勧めします。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
yukispica

4.0キャラクターが伸び伸びしていて可愛かった。

2024年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

可愛いかったり愛嬌があったり善き人々の表現が多種多様でとても楽しく観ました。
アイルランドの神話や民間伝承を知っているとより楽しくみられる作品だと思います。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
なのん

4.0アイリッシュ・ジブリ

2024年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ネコバスがいたり、湯婆婆がいたり、木魂がいたり、デイダラボッチがいたりと、アイルランドのジブリっぽい。
とにかく作画がキレイで配色とか絵の動きとか、かなりの高水準。美術作品見てるみたいな陶酔感がある。精霊と人が共存する世界観が面白い。キャラもかわいくて、家族愛のストーリーも良し。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
CR7

他のユーザーは「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」以外にこんな作品をCheck-inしています。