ルームのレビュー・感想・評価
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いい映画でした。
基本的には静かに淡々と進む映画。
監禁された部屋から出て初めて見る空は、もっと鮮やかな青空の描写を期待していたが、後半を観ていて納得。理想ばかりではない被害者の現実をしっかりと描いた作品でした。
「井の中の蛙大海を知らず」という諺には「されど空の青さを知る」という後付けの語があるが、観ている時にそれをふと思い出した。
それと、ブリー・ラーソン、いいですね。
彼女は母親であると同時に、それ以外の部分においては17歳のままだと思うし、ただただ母親であったからこそ部屋での生活を耐えることができたのだと思う。外の世界に出て、失った時間を実感し社会的な現実を突きつけられるのは辛いだろう。複雑な役柄を芯のある演技で演じ切っていてオスカー受賞もうなずけます。
その他の登場人物もとても丁寧に描かれていて、好感が持てた。
印象的だったのはラストシーン。
思い出したくない、戻りたくない現実でもしっかりと向き合い別れを告げる事で前に進めるんだよな。
作品賞とってもおかしくない
第88回アカデミー賞にて多数の部門でノミネートされた本作をやっと鑑賞。
ストーリーは予告編通りだったが、想像以上にヒューマンドラマ要素が強かった。TSUTAYAに行くとサスペンスのコーナーに置いてあったが、最初の一時間がサスペンス、残りの一時間がヒューマンドラマといった感じ。
ストーリー設定が個人的にはかなり良かったと思った。「困難にぶちあたってそれが解決したところで、その次の新たな問題が発生する」といったものだが、それぞれのキャラの感情がひしひしと伝わるような設定だった。
ストーリーが完璧だったのに加え、ブリー・ラーソンの演技は異常だった。非常に演じずらい役どころだったのにも関わらず、その主人公の精神性を訴えた彼女は見事だった。
どこか終始悲しくて暗い雰囲気なので、嫌になる鑑賞者もいるかもしれないが、ここまでストレートに人間の内面ってものを意識した映画は無かったと思う。
Room
はじめまして、世界
ある部屋に監禁された被害者の話ではありますが、ジャックはお腹から出てくる赤ん坊に、ジョイは出産間近な妊婦と重なって見えました。赤ん坊がはじめて見る世界は、こんなに太陽が眩しくて、珍しくて、発見が多いのだな。母親は、死に物狂いで子供を産むのだな。
お腹の中は安心かもしれませんが、ずっとお腹の中にいることも出来ません。崖から突き落とす母ライオンの様にジャックを外に出さなかったら、母子共に死んでしまっていたかもしれません。部屋の中が世界の全てだったジャックが、社会とどう向き合いだすのか。ジョイは、社会とどう再会するのか。社会とは、怖くて厳しいけど成長を促す場所。人間の社会性の目覚めを体験することができました。
幸せとは何なのか
脱出するまでが大変な映画だと思ったら、脱出した後の方が内容はシビアだった。
外界を知らないジャックは見るものすべてが初めてで恐ろしく、母以外の人間すら知らない彼には、母と常に一緒だった「ルーム」の方が幸せだったと感じるのは必然。母ジョイは外界を知っているのに、好奇の目に晒される事や家族の変わり様にギャップを感じ、挙句の果てにはジャックの育て方まで指摘される始末。そりゃ「天国へジャンプ」したくなるよ。
しかし後半、5歳児ジャックの成長に救われる。
大好きな人が増えるのは素敵だね、と思える。
未来を信じて生きて
5歳の息子
ジーナ・ローランズww
幸せになって欲しい
前半、どうにか逃げ延びて欲しい、と願うように思いながら
ついに母と対面したシーンは涙なしでは見られない。
しかし、それでハッピーエンドとはならない。
7年も監禁された娘が心に深い傷を負わないはずはなく、
偏った環境で育った子どもは将来数々の困難に直面するだろう。
優しかった父は娘の敵の血を引く孫を受け入れられない。
娘も、孫さえもその血を呪う時がくるかもしれない。
最後、希望を感じさせるシーンで終わるが
捻じ曲げられた数年分を修復するのは容易ではない。
不幸な境遇すぎる。幸せになって欲しい。
3.4
重い話だけど最後は前向きに
最高です。
世界は広い。私が知らないことがまだまだたくさんあるって教えられた。
こうだって思ってる自分の中の常識を、柔軟によく考えれば、世界は広がるんだな。
時折ハラハラしたけど、最後はすっきりして終わった!!ジャックは、部屋から出た後なんか大人びたように見えた。周りの大人がいい人たちで本当によかった。
見終わったら心にぐっときた作品でした。私の中では名作になりました。
よかったです
2016アカデミー作品賞ノミネート
アカデミー主演子役賞を俺が勝手に贈る。
シチュエーションは、「白い沈黙」ばりの忌むべきものだが、それだけに純真なる子供が際立つ。特に、時折はさみ込まれる独白が静かに広がっていく。
もう一度、部屋へ行こうよ。
閉めたいの? ううん、いやだ。
さよなら、椅子1号…
ママもさよならして。
すごい。凄すぎるよ。見ればわかる。この会話がどれだけ旅立ちであり、救済であり、生まれ育ててくれた場所への愛情か。そう、部屋はけっして悪くない。
感涙!
無関心••3••好
並••3••凄 別世界
無••••5涙/無1••••固ゆで
無••3••社会派/大衆•2•••狂信
満喫/紹介
俺の満足度 80点
作品賞可能性 80%(とらなかった)
終わりと始まり
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