ルームのレビュー・感想・評価
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いい映画でした。
お腹から生まれてくる子供は何も選ぶことはできない。
何を与えるか。
物を大切にし挨拶すること。扱うことのできない物を渡されても困ってしまうのは当然である。
環境も同様である。
親の存在、子育てについて考えさせられる映画だと思った。
繊細な心情描写
実話がもとになっている脚本だけあってストーリーにわざとらしいフィクション感がなく、ひとコマひとコマがとても細かく現実的に心情描写されています。
もちろん僕は実際に監禁された経験がないのでわかりませんが、きっと長い間監禁されていたらおこるであろう問題や葛藤、狭い世界から初めて外の世界は知った時の子供の反応などきっとこうなのですね。
子供の環境に適応する力は思った以上にあり、適応に時間がかかるのはむしろ大人なのかもしれません。
本当の世界、、
この映画を見て思ったことは、今私たちが当たり前のように平和に暮らすことが出来ている。好きな時に好きなものを食べたり、したいことをしたりと人生において様々な選択ができる。
このことは決して当たり前と思ってはいけない。
世界はとても広く、私たちのように自由に人生の選択ができない人もいる。
この映画の内容についてはいつでも実際に起こりうるだろう。今でも誘拐されている事件の話を聞いたり、まだ解放されていない人もいたり、誘拐の恐ろしさを改めて実感した。
ジャックを思う母やバァバ、ジィジや、ジャック自身の気持ちはとても優しく、強く、心に響くものがあった。
誘拐をした犯人が捕まったのか、は映像では出ていなかったため、想像で。ということなのだろうが、とてももやもやした感じだ。捕まったシーンが個人的に欲しかった。
脱出後の母の葛藤
監禁から脱出がメインかと思いましたが
脱出は割と早め。
その辺りはドキドキしました。
その後は母の苦悩が強く描かれていますが、
観たかったのははじめて世界を知った子供の姿でした。
そこが残念。
子どものセリフがよき
小さな部屋が世界の全てだった子にとっては広く感じた部屋も、本当の世界を知ったあとでは縮んだように感じるのはすごくリアルに感じた。世界を知る上での子どもの解釈の仕方も子どもっぽくてよかった。
もう少し。
全体的にスローペースで次に何が起こるのかっていうワクワク感がだんだん無くなる。
途中途中うるうるするけど、泣きはしなかった。
自分には合ってない映画だと思う。
良いところは、子供が可愛くて日本の子役よりもずっといい演技だったってとこくらい。
小さな幸せ
実際に誘拐監禁事件は、世界中未発覚なだけで多いと思う。
その大半は男性が犯人である。
まぁそれは置いといて。
インタビューの内容は最悪に傷付けた。
あの状況で出産して母が犯人に我が子を保護局に預けるように言う訳ない。
マスコミとはそういうものだが。
目の見えなかった者が初めて見る世界というものを体感。
我々は日々の小さなものにも感動し、幸せを感じられるのではないか。
大欲を持ったり欺いたりせずに。
非常に複雑
非常に複雑である。なにが、って全部が。
どこから整理したら良いのだろう。まず言えることは、これ元設定からして完全な救いは存在しない。
だから、自由や未来を語ろうとしても、考えていくと必ずつまづくことになる。
はっきりとは描いていないが、実の父親が食事を立つシーン。彼は、ジャックの顔を見ることができない、という。娘を奪った犯罪者の血が流れているから、と解釈できる。これって、なかなか残酷。だからか流してる。あと、どう考えても主人公が奪われ負った傷は取り戻しようがない。それも、気丈な姿で打ち消してはいるが。地獄でしょう。
て、考えれば考えるほど、悲しいだけなので、スルーして前向きなメッセージも受け取りましょう。
そういった両極を含め良い映画。
子役が素晴らしい
本当に天使のようだな、と思った。
ストーリーが進むにつれ明らかに変わっていくのがわかるのが良かった。
母親との絆が美しい。
あの状況で子供をあんな心豊かな子に育てられたってすごいことだと思う。
人生を奪うということの残酷さをひしひしと感じた。
最初から最後まで目が離せない
まず、主人公の男の子の迫真の演技。素晴らしい。
「ワンダー君は太陽」を先に観て、すごく好きになった。
確かにありえない設定かもしれない。
でも、そんなこと横に置いておけるくらい主人公ふたりの演技に引き込まれてしまった。
息子をただただ、守ろうと過敏なくらい必死な母親。
母親を守りたい息子。
外部との繋がりがなかったからこそ、頼れるのはふたりだけ。お互いを支えながら生きてきた。
でもやっと外に出られて。
実の両親は別居、既に新しい恋人もいて。
自分は毎日毎日耐えて、耐えて苦しい想いをしてきたのに…やっと決死の思いで出られて家族が待っていてくれているとばかり思っていたのに…自分の存在などなかったかのように感じ愕然。
必死に守り、大切に育ててきた息子を父親は見ようとしない。
メディアは、将来父親(監禁した犯人)のことを知ったらどう思うのか。産まれてすぐ養子に出した方が子どもは幸せだったのではないか。と心無い言葉を浴びせる。
周りの時間は止まっていなかったし、思ってもみなかった反応。
心がめためたにやられてしまうけれど…
何があっても手放してはならないものに改めて気づく…
自由を得て欲しいものが好きな時に手に入り、どんなに豊かになっても、周りが自分と比べてどんなに幸せであろうと、周りが何を言っても、変わらないものがある。
胸が締め付けられる作品
17歳から7年間誘拐犯の男に納屋に閉じ込められていた主人公。
その男の子供を授かり5歳まで納屋で育てていた。
誘拐犯にたいして抵抗したらどうなるかわかっている主人公は子供にも自分にも害が来ないようひどい態度は取り続けてないように見えた。
毎週木曜日に差し入れを持ってくる誘拐犯。
まるで仲の悪くなっただけの夫婦のような会話が繰り広げられていて、なんだが見ていて不思議な気持ちになったが、こうせざる得ないくらい7年の月日は長がったのだろう。
ジャックをクローゼットで眠らせてる間に、誘拐犯と仕方ない状況から性行為をしている日々でした。
7年続いているであろうに、よく2人目ができませんでしたね。
ジャックに誘拐犯の話をして、はじめて世界は広い真実と伝えた時に、ジャックはママは嘘つきだ!と信じてくれませんでした。
その時の主人公はどんなに悲しかったことか。
ジャックを救うため、死んだと嘘をつき、ジャックを外へ出すことに成功。
女性警察官の勘の鋭さが本当に素晴らしいです。
本当の世界を初めて見るジャックにとって、頭がパンクしてしまうほどの情報量の中、少ないヒントから納屋の場所を見つけ出せた時は感動しました。
その日中にすぐ見つけられたところがよかったです。
ママがジャックに渡した紙にはなんで書かれていたのでしょうか。
5歳なのに母乳を飲んでいるところも、母親なりの栄養の与え方なのか、納屋でのことしか知らない彼は乳ばなれできない精神年齢だったのか。
最初は心を閉ざしていた。
じーじ、ばーばが別々に暮らすことになってしまった原因は、主人公の誘拐がきっかけでもあるのかな?と思ってしまいました。
じーじがジャックの目を見て話しかけてやれない理由もわかります。
肉増しい誘拐犯との子どもですもんね。
子どもは悪くないけど受け入れられないじーじの気持ちもわかります。
インタビュアーからの、なぜ息子さんだけでも先に逃さなかったのですか?
これが最善の策だったんですか?と厳しい問いかけをされてましたね。
月日を重ね、乳ばなれするシーンも、グッとなりましたし、ママはママだよって、胸が苦しくなりました。
最後に部屋へ行ってさよならをしたところも涙が出ました。
ハッピーエンドだけど2人のこの先にはたくさんの試練が待ってると思いますが、強く生きて欲しい。
そう思う作品でした。
見て良かったです。
世界は広い
7年前から施錠された部屋に監禁されているジョイと彼女が部屋で出産し外の世界を知らずに育った5歳の息子ジャック。
部屋しか知らない息子に外の世界を教えるため自らの奪われた人生を取り戻すため、ジョイは全てをかけて脱出する。
ジャックとジョイは漸く自由を手に入れる…だけど
Happyになるはずが外の世界を知らないジャックはなかなか外の世界に馴染めない。
そんなジャックを見て苦しむジョイ。
だけど段々とジャックは今の世界に慣れていく。
ママのジョイがジャックにごめんねと言った後ジャックがもうしないでね!と言う。
ダメなママだよねと言うとだってママだから…
子供の成長を感じた
凄くよかったです。
世界はずっとずっと大きい
高校生の時から7年間監禁されていた女性ジョイと、その生活の中で生まれた少年ジャックの物語。
ジャックは生まれてから4年間、小さな小さな部屋が世界の全てだった。テレビに映る人々は、テレビの魔法で映されて、木々も、犬も、猫も全てテレビが作った空想の物。
外に出ることができた後、そのままハッピーエンドとはならず、ジョイは監禁生活から解放された「後」自殺を計ってしまう。
この描写がひどく印象に残った。
なぜ解放された後に自殺を計ったのは何故なのだろう。
それは得てして世界とは自分の精神さえも変えるものだからではないだろうか。
小さな「部屋」が世界の全てだった時は、ジャックが全てだった。
それが部屋から解放された時、彼女の全てはジャックだけではなく、
監禁される前の生活、家族、社会の視線と広がっていってしまった。
こうして広がった世界は前の自分さえとも向き合わせる。
ジャックは前の生活に戻りたいとさえ言う。
人にとって変化という物はひどく辛く悩ましい物なのだということを考えさせる。
しかし最後に二人は「部屋」に戻り、別れを告げる。
とっても小さく、住んでたことさえも疑ってしまうような世界にお別れを告げて前に進む。
どうかこの二人の「世界」が広く豊かで幸せなものになって欲しい。
最後にそう願ってしまった。
昨今この映画に似たような実際の事件をたまに目にする。
この映画を見ながら、実際の被害者の方々の気持ちや痛みを痛感してしまった。(実際は想像をはるかに超えているのだろう)
実際に自分が何かをできるわけではないが、少しでもこのような出来事と関わることがあった時は、自分の誠意を全て用いて向き合いたいと思った。
何とも言えない感情に
予告編を見て気になって見ました。
この女性の境遇が可哀想で、
監禁部屋の中での息子とのやり取りも
切なくなりました。
監禁から解放されたあと、
やっと自由に幸せになれると思いきや、
現実にはバラバラになった家族の事や
失った時間に対する絶望感が
ヒリヒリと伝わってきました。
主人公は、人に優しくするよう母から
教えられて育ちますが、
その優しさを犯人に利用されたんだと
怒りの感情を母に伝えた場面が
個人的には印象的でした。
子育てって難しい。
生まれて5歳まで監禁されて育って、外の世界を知らない子供。 毎週日...
生まれて5歳まで監禁されて育って、外の世界を知らない子供。
毎週日曜日に食べ物を持ってくる男。
ルームとはその男の納戸だ。
5歳になったある日、
母親ジョイから本当のことを聞かされ、最初は戸惑いながらも少しずつ受け入れて行くジャック。
脱出計画をする。
ジョイに言われた通り、
ゴロゴロ、ジャンプ
最初に会った、本物の人間に助けを求めること。
母親と勇敢な子供の物語。
計画どおりに行き、残った母親は男から殺されるかと思ったが、警察に保護されて安心!
ちょうど半分くらいで
親子が助かったから、物語的にこれからの展開はナニ?って思ったが。
保護されて家に帰れたからといっても、ジョイは7ねん、ジャックは4年もの間、監禁され外の世界を知らない。マスコミもすごい騒ぎ。
助かって幸せのはずなのに
苦しむジョイ。
自殺もはかる。。
ジャックは次第に外の世界も受け入れて、ある日、ばあばに伸ばし続けていた髪を切りたいと相談。
髪はパワーだと信じて育ったジャックは、そのパワーをママにあげたいと言う。
好きなシーンだった( ᵕ̈ )
ジョイも元気を取り戻し、
2人でなんでもやってみることにした。2人ならこの先大丈夫だと思わせてくれるラストだった。
切なくて辛いなかに、ちゃんと親子、関わる家族の温かさと絆を見れる作品だった。
見てよかった(ㅅ˘˘)♡
初めての'世界'に触れる時
・5年間を「へや」と呼ばれる納屋で暮らした息子ジャックが触れる初めての壁の外の暮らし
・カーペットから覗いた焦点が合わない外の光、閉じられた空間から初めて遮るものがない外界の空間に放り出されたときに平衡感覚を失ってうまく歩けなくなる
・飼い犬シェイマスと対峙したジャックに涙、その他なにかにつけて涙が溢れる
・母の虫歯と息子の切った髪で繋がる親子の絆
・時がたって改めて戻った「へや」の驚くほどの狭さ=今までいた世界の狭さ、懐かしさはあるけど戻りたくはない
・子供よりも母親の方が外へ出たあと精神をやられてる描写があったのがよりずしっと重く刺さった
・暗く永遠かと思う日々にもいつか終わりが来て、そのあと新しい人生が始まる
エグい描写は少なく子供中心
設定から、「レイプと望まない妊娠への苦悩」「7年も逃げなかったなんて合意じゃないかという疑いの目」「平和に暮らす同級生らに置いていかれた絶望」とかががっつり描かれる鬱々とした作品だと思っていたが、それらの要素は描かれてはいるものの主題として大きくは取り上げられなかった。
誘拐された17歳の時の姿、出産した19歳の時の姿はなく、「息子に外の世界を見せなければ」と決意した24歳時の姿からはじまる。
息子が外の世界に適応していく姿、一度は絶望した母が再び歩みだしていく姿が中心に描かれ、優しい終わり方だった。
世間からの悪意と誤解に苦しむ〜的な描写もがっつり見たかったなとゲスに思ったりもするが、そう言うのが苦手な人でも安心して見られるし、かといってそういった問題から逃げているわけではない。
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