ルームのレビュー・感想・評価
全392件中、61~80件目を表示
いい映画
いい映画でした。
お腹から生まれてくる子供は何も選ぶことはできない。
何を与えるか。
物を大切にし挨拶すること。扱うことのできない物を渡されても困ってしまうのは当然である。
環境も同様である。
親の存在、子育てについて考えさせられる映画だと思った。
繊細な心情描写
本当の世界、、
この映画を見て思ったことは、今私たちが当たり前のように平和に暮らすことが出来ている。好きな時に好きなものを食べたり、したいことをしたりと人生において様々な選択ができる。
このことは決して当たり前と思ってはいけない。
世界はとても広く、私たちのように自由に人生の選択ができない人もいる。
この映画の内容についてはいつでも実際に起こりうるだろう。今でも誘拐されている事件の話を聞いたり、まだ解放されていない人もいたり、誘拐の恐ろしさを改めて実感した。
ジャックを思う母やバァバ、ジィジや、ジャック自身の気持ちはとても優しく、強く、心に響くものがあった。
誘拐をした犯人が捕まったのか、は映像では出ていなかったため、想像で。ということなのだろうが、とてももやもやした感じだ。捕まったシーンが個人的に欲しかった。
子どものセリフがよき
小さな部屋が世界の全てだった子にとっては広く感じた部屋も、本当の世界を知ったあとでは縮んだように感じるのはすごくリアルに感じた。世界を知る上での子どもの解釈の仕方も子どもっぽくてよかった。
もう少し。
小さな幸せ
実際に誘拐監禁事件は、世界中未発覚なだけで多いと思う。
その大半は男性が犯人である。
まぁそれは置いといて。
インタビューの内容は最悪に傷付けた。
あの状況で出産して母が犯人に我が子を保護局に預けるように言う訳ない。
マスコミとはそういうものだが。
目の見えなかった者が初めて見る世界というものを体感。
我々は日々の小さなものにも感動し、幸せを感じられるのではないか。
大欲を持ったり欺いたりせずに。
非常に複雑
非常に複雑である。なにが、って全部が。
どこから整理したら良いのだろう。まず言えることは、これ元設定からして完全な救いは存在しない。
だから、自由や未来を語ろうとしても、考えていくと必ずつまづくことになる。
はっきりとは描いていないが、実の父親が食事を立つシーン。彼は、ジャックの顔を見ることができない、という。娘を奪った犯罪者の血が流れているから、と解釈できる。これって、なかなか残酷。だからか流してる。あと、どう考えても主人公が奪われ負った傷は取り戻しようがない。それも、気丈な姿で打ち消してはいるが。地獄でしょう。
て、考えれば考えるほど、悲しいだけなので、スルーして前向きなメッセージも受け取りましょう。
そういった両極を含め良い映画。
子役が素晴らしい
最初から最後まで目が離せない
まず、主人公の男の子の迫真の演技。素晴らしい。
「ワンダー君は太陽」を先に観て、すごく好きになった。
確かにありえない設定かもしれない。
でも、そんなこと横に置いておけるくらい主人公ふたりの演技に引き込まれてしまった。
息子をただただ、守ろうと過敏なくらい必死な母親。
母親を守りたい息子。
外部との繋がりがなかったからこそ、頼れるのはふたりだけ。お互いを支えながら生きてきた。
でもやっと外に出られて。
実の両親は別居、既に新しい恋人もいて。
自分は毎日毎日耐えて、耐えて苦しい想いをしてきたのに…やっと決死の思いで出られて家族が待っていてくれているとばかり思っていたのに…自分の存在などなかったかのように感じ愕然。
必死に守り、大切に育ててきた息子を父親は見ようとしない。
メディアは、将来父親(監禁した犯人)のことを知ったらどう思うのか。産まれてすぐ養子に出した方が子どもは幸せだったのではないか。と心無い言葉を浴びせる。
周りの時間は止まっていなかったし、思ってもみなかった反応。
心がめためたにやられてしまうけれど…
何があっても手放してはならないものに改めて気づく…
自由を得て欲しいものが好きな時に手に入り、どんなに豊かになっても、周りが自分と比べてどんなに幸せであろうと、周りが何を言っても、変わらないものがある。
胸が締め付けられる作品
17歳から7年間誘拐犯の男に納屋に閉じ込められていた主人公。
その男の子供を授かり5歳まで納屋で育てていた。
誘拐犯にたいして抵抗したらどうなるかわかっている主人公は子供にも自分にも害が来ないようひどい態度は取り続けてないように見えた。
毎週木曜日に差し入れを持ってくる誘拐犯。
まるで仲の悪くなっただけの夫婦のような会話が繰り広げられていて、なんだが見ていて不思議な気持ちになったが、こうせざる得ないくらい7年の月日は長がったのだろう。
ジャックをクローゼットで眠らせてる間に、誘拐犯と仕方ない状況から性行為をしている日々でした。
7年続いているであろうに、よく2人目ができませんでしたね。
ジャックに誘拐犯の話をして、はじめて世界は広い真実と伝えた時に、ジャックはママは嘘つきだ!と信じてくれませんでした。
その時の主人公はどんなに悲しかったことか。
ジャックを救うため、死んだと嘘をつき、ジャックを外へ出すことに成功。
女性警察官の勘の鋭さが本当に素晴らしいです。
本当の世界を初めて見るジャックにとって、頭がパンクしてしまうほどの情報量の中、少ないヒントから納屋の場所を見つけ出せた時は感動しました。
その日中にすぐ見つけられたところがよかったです。
ママがジャックに渡した紙にはなんで書かれていたのでしょうか。
5歳なのに母乳を飲んでいるところも、母親なりの栄養の与え方なのか、納屋でのことしか知らない彼は乳ばなれできない精神年齢だったのか。
最初は心を閉ざしていた。
じーじ、ばーばが別々に暮らすことになってしまった原因は、主人公の誘拐がきっかけでもあるのかな?と思ってしまいました。
じーじがジャックの目を見て話しかけてやれない理由もわかります。
肉増しい誘拐犯との子どもですもんね。
子どもは悪くないけど受け入れられないじーじの気持ちもわかります。
インタビュアーからの、なぜ息子さんだけでも先に逃さなかったのですか?
これが最善の策だったんですか?と厳しい問いかけをされてましたね。
月日を重ね、乳ばなれするシーンも、グッとなりましたし、ママはママだよって、胸が苦しくなりました。
最後に部屋へ行ってさよならをしたところも涙が出ました。
ハッピーエンドだけど2人のこの先にはたくさんの試練が待ってると思いますが、強く生きて欲しい。
そう思う作品でした。
見て良かったです。
世界は広い
世界はずっとずっと大きい
高校生の時から7年間監禁されていた女性ジョイと、その生活の中で生まれた少年ジャックの物語。
ジャックは生まれてから4年間、小さな小さな部屋が世界の全てだった。テレビに映る人々は、テレビの魔法で映されて、木々も、犬も、猫も全てテレビが作った空想の物。
外に出ることができた後、そのままハッピーエンドとはならず、ジョイは監禁生活から解放された「後」自殺を計ってしまう。
この描写がひどく印象に残った。
なぜ解放された後に自殺を計ったのは何故なのだろう。
それは得てして世界とは自分の精神さえも変えるものだからではないだろうか。
小さな「部屋」が世界の全てだった時は、ジャックが全てだった。
それが部屋から解放された時、彼女の全てはジャックだけではなく、
監禁される前の生活、家族、社会の視線と広がっていってしまった。
こうして広がった世界は前の自分さえとも向き合わせる。
ジャックは前の生活に戻りたいとさえ言う。
人にとって変化という物はひどく辛く悩ましい物なのだということを考えさせる。
しかし最後に二人は「部屋」に戻り、別れを告げる。
とっても小さく、住んでたことさえも疑ってしまうような世界にお別れを告げて前に進む。
どうかこの二人の「世界」が広く豊かで幸せなものになって欲しい。
最後にそう願ってしまった。
昨今この映画に似たような実際の事件をたまに目にする。
この映画を見ながら、実際の被害者の方々の気持ちや痛みを痛感してしまった。(実際は想像をはるかに超えているのだろう)
実際に自分が何かをできるわけではないが、少しでもこのような出来事と関わることがあった時は、自分の誠意を全て用いて向き合いたいと思った。
何とも言えない感情に
予告編を見て気になって見ました。
この女性の境遇が可哀想で、
監禁部屋の中での息子とのやり取りも
切なくなりました。
監禁から解放されたあと、
やっと自由に幸せになれると思いきや、
現実にはバラバラになった家族の事や
失った時間に対する絶望感が
ヒリヒリと伝わってきました。
主人公は、人に優しくするよう母から
教えられて育ちますが、
その優しさを犯人に利用されたんだと
怒りの感情を母に伝えた場面が
個人的には印象的でした。
子育てって難しい。
全392件中、61~80件目を表示