ルームのレビュー・感想・評価
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誘拐から脱出しても被害者の苦悩は続く
外国では監禁された少女達が発見されたり、日本でも少女が監禁から見つかったり、許されざる犯罪だと思う。最初は親子が監禁から脱出するまでの映画だと思ったが、子供が新しい世界に適応して行くのに、母親は周りのメデアや親たちの反応に傷ついて、自殺しようとする。それを助けたのが子供の髪の毛、母親を助けたい気持ちが痛いように分かり涙がでます。後半はもっと丁寧に描いてもらいたかったが良い作品でした。
ちょうど、監禁されていた女子中学生が自力で逃げ出したニュースと公開...
ちょうど、監禁されていた女子中学生が自力で逃げ出したニュースと公開が重なった。
男が女(多くの場合、少女)を監禁する事件は、昔からどの国でも起きているようだ。
そして、誰もが気になるけれど触れてはいけないと思っているのが、解放された被害者のその後の生活だ。
本作はそこにスポットをあてて、興味本意ではなく、母として生きていこうとする強い女性の姿を描き出している。
娘の生還を喜びながらも、犯人に生まされた子供を素直に孫として受け入れられない父親。
娘がいなかった7年間に、妻と別れて家を出ている。
娘が子供をつれて戻った家には、妻(母)が新しいパートナーと暮らしている。
娘とその息子、別れた父と母、母の恋人。
複雑な関係と複雑な事情の5人が囲む食卓で、「子供の顔を見て」と、娘に迫られる父親。
この食卓のシーンには心が痛む。
言われれば言われるほど、孫を直視できない。
複雑な表情で見守る妻(母)の恋人は、いわゆる好い人なのだが、そこにいる誰とも血縁がない唯一の存在で、だから冷静に寛容に事態を受け入れている。
彼は恐らく、男として父親の心境も理解でき、娘の悲痛な訴えも理解しているのだろう。
幼い少年は、母と祖父の確執は理解できないだろうが、自分が要因になっていることは知っている。
このシーンでは、事件がこの一族全員を不幸に陥れたことを示している。
さて、映画は終盤で主人公が固い決心でマスコミのインタビューを受け、これを契機に母子が現状を乗り越えて幸せな生活に辿り着いたことを示唆する。
しかし、インタビュアーの質問こそが我々が訊きたい下世話な質問であることは事実だ。
あの少年は、いつか自分の数奇な出生の事実を知ることになるはずだ。
だとすると、本当のその後はどうなったのだろうか…
本作観賞後、関連性はない是枝監督の「誰も知らない」を思い出した。
キーワードは「母の愛情」。
本作の主人公は、過酷な状況下で産み育てた息子に限りない愛情を注いでいる。
「誰も知らない」でYOUが演じる母親は、子供たちを置き去りにして男に走った、とんでもない母親なのだが、子供たちと一緒にいる場面では母親の愛情を感じさせた。
そもそも3人の子供は世間に隠した子なのだから、この時点で母親失格なのだが、学校に行かせられない子供たちに勉強を教えている場面では、子供たちを愛している良い母親だった。
このシーンを観たとき、果たして普通の母親たちがこんなに子供たちに愛情を注いでいるだろうか…と感じたものだ。
本作で、監禁部屋の中で息子を教育している主人公の姿に、「誰も知らない」の母親の姿が、重なった。
だが、この2作品の母親は同じではない。
責任を放棄した母親と、子供を守り抜こうとする母親なのだから…。
●終わりが始まり。
お父さんの態度、酷いんだけど何かわかる
始めの監禁は特に印象に残ってない。
脱出してからの方が、素晴らしいと感じた。
極限状態を経験したのは母と子だけではなく、
その両親もまた苦しんでいたということ。
何も無ければ分からないが、家族も微妙なバランスで
成立しているのかも
実の父親は、あまり良い役では無いが
あんな態度を取ることに、何となくわかるって感じた。
帰る際には、清々しい気分になった映画でした。
実話だったらよかった
前半「部屋」から抜け出すまでヒヤヒヤした。あの狭い部屋で生き方を模索し、7年間生き抜いた彼女は只者ではない。
脱出後彼女の友達は「普通」に人生を過ごしていたのだろう。彼女はそれに負い目を感じて病んでしまったのかもしれない。
しかし7年間の差などあっという間に縮まる。部屋から出てこの世界の素晴らしさに気が付いた彼女は今後いろいろなことを経験し7年間のハンデを埋めようと頑張るだろう。
これだけ世界は広いのに休日にボォと何もしない人は本当に何なんだろうか。学校へ行っているのに勉強しない人は何なんだろうか。人生何もしなくていいのか。
演出は僕好みだし(「ものすごくうるさくて、ありえないほどちかい」っぽい)、演技に迫力があった。ただ結局フィクションであるというところで大幅に説得力を落としている。そこが非常に残念。
後半、物足りなかった。
子どもが外の世界に出てからの部分が一番興味あったので、案外あっさりしていて残念、ってドキュメンタリーじゃないから仕方ないんだけれども。
後半、時間に追われた感があった。前半が長かったからかなぁ。
物足りなく思えた。
世界とは一体…
生きているその環境が人生になる
完全なる飼育かとおもったのだが
世界
少年にとって“部屋”こそが世界の全てであり、本物の“世界”に飛び出した後も母親とずっと一緒に過ごした場所として心にこびりついていて、それが周囲の人の苛立ちに繋がる様は本当に心苦しくなった。
でも、子どもの考えはプラスチックの様に柔軟で、彼自信の大きな成長によって“世界”の住人になった様に涙がこぼれた。
髪の毛との決別、そして“部屋”との別れの挨拶、特に唯一外の世界を覗けていた天窓への別れという一種の儀式は行われたが、部屋を狭く感じていた彼の心は既に次の世界へと踏み出していた。
この題材を重すぎず軽すぎず、事件に焦点を当てすぎず、良い塩梅でまとめた良作。
ショートタームの時も思ったけど、ブリー・ラーソンの病んだ女子の演技は上手すぎる。
本当に病んでるんじゃないのか。
53
映画の良心、的作品。
「シンプルな力強さと複雑な余韻。」
2016.6.5シネマeraにて再見。
一度目は「初めて感動」を想い起されただただ涙するばかりだったが、二度目の鑑賞で「子供は二人いるのだ」と、改めて作品の深さが味わえた一本。
ジャックという新たな要素はあれど。
「7年間時間の止まっていた」人物がこの物語の裏の主役なんだよな。
その止まった7年間がすべての登場人物の幼さ・未熟さ・幼稚さを暴いていく…ある意味恐怖映画かもしれない。
幸せなラストの、映画には描かれることのないその先を考え、背筋がゾッとした作品。
全てに人間に「大人になるってなに?」と問いかけるのが裏テーマか。
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まさに「未知との遭遇」、センチメンタルの初めて体験を思い出させてくれた一本。
監禁事件などの味付けはあれど、本質は「子どもの眼」だと思う。
あの日あの時の感動のリバイバル、親に成れてもなれなくても忘れていたあの日あの時あの場所のあの感覚。
白紙に新たな発見を書き込む高揚感と、知らないところに来た戸惑い。
主演の男の子が本当に素晴らしく、懐かしさと新しさとの感慨が胸に渦巻き、涙が止まらなかった。
取り敢えず2016年、これは外さずに観て感じて考えていただきたい作品。
脱出するだけでは終わらない
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