グランドフィナーレ

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劇場公開日:

グランドフィナーレ

解説

アカデミー外国語映画賞に輝いた「グレート・ビューティー 追憶のローマ」やカンヌ国際映画祭審査員賞に受賞した「イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男」などで知られるイタリアのパオロ・ソレンティーノ監督が、イギリスの名優マイケル・ケインを主演に迎え、アルプスの高級ホテルを舞台に、老境のイギリス人作曲家の再生を描いたドラマ。80歳を迎え、未来への希望もなく表舞台から退いた作曲家で指揮者のフレッドは、親友の映画監督ミックとアルプスの高級リゾートホテルにやってくる。そこで穏やかな日々を送っていたある日、エリザベス女王の使者という男が現れ、フレッドの代表作を女王のために披露してほしいと持ちかける。個人的なある理由から、その依頼を断ったフレッドだったが、ホテルに滞在する様々な人との出会いを通し、気持ちに変化が訪れる。

2015年製作/124分/R15+/イタリア・フランス・スイス・イギリス合作
原題または英題:Youth
配給:ギャガ
劇場公開日:2016年4月16日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第88回 アカデミー賞(2016年)

ノミネート

主題歌賞

第73回 ゴールデングローブ賞(2016年)

ノミネート

最優秀助演女優賞 ジェーン・フォンダ
最優秀主題歌賞

第68回 カンヌ国際映画祭(2015年)

出品

コンペティション部門
出品作品 パオロ・ソレンティーノ
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(C)2015 INDIGO FILM, BARBARY FILMS, PATHE PRODUCTION, FRANCE 2 CINEMA, NUMBER 9 FILMS, C - FILMS, FILM4

映画レビュー

4.0【”若さと老い。そして束縛からの解放。”若き日の名声に束縛された老いた作曲家と映画監督のスイスアルプス山麓のホテルでの交流を軸に、二人と関わる人の姿を不思議なショット満載で描いた作品。】

2024年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー パオロ・ソレンティーノ監督作品としては、初鑑賞である。そして、今作は、好みの作品である。-

■高名な英国人音楽家・フレッド(マイケル・ケイン)は、引退後、アルプスの高級ホテルで優雅なバカンスを、友人の名映画監督のミック・ボイル(ハーヴェイ・カイテル)と過ごしている。
 彼の元に、英国女王から彼が作曲した名曲「シンプル・ソング」の指揮の依頼が舞い込む。だが、その依頼を二度も断るフレッド。
 一方、ミック・ボイルは新しい映画製作に意欲を燃やし、スタッフ達と協議するが、主演を依頼しているミックが育てた女優ブレンダ・モレル(ジェーン・フォンダ)に出演を断られ、フレッドの前で投身自殺する。
 そして、明かされる、フレッドが固くなに指揮を断っていた理由は、妻のメラニーしか「シンプル・ソング」は歌えないというものだった・・。

◆感想

・スイスアルプスの麓にある高級リゾート・ホテルが舞台である。何故か庭にはチベット仏教の僧侶がアルプスを見ながら座禅を組んでおり、物凄く太ったマラドーナが杖を付いて呼吸器を使用人に運ばせながら歩いている。
 不思議なテイストだが、好みである。何故か、リューベン・オストルンド監督作品が頭を過る。

・フレッド(マイケル・ケイン)とミック・ボイルは、ホテルに滞在している人たちの中で、全く喋らない老夫婦が、食事中に会話をするかで賭け事をしている。
 そして、ある日老婦人はイキナリ夫の頬を激しくビンタして立ち去るのである。一人テーブルに残り、スープを啜る夫。
 その姿を、フレッドは複雑な顔で見ているのである。このシーンも、フレッドの心を揺るがす切っ掛けになったシーンであろう。

・ジミー(ポール・ダノ)は、ロボット映画の役で有名だが、その役のみが先行してしまい悩みを抱え、皆が食事をする中、ヒトラーの恰好をし食事をするが嫌悪感を露わにした人たちの表情を見て、食卓を激しく叩いてしまう。
 彼も又、ミック・ボイルと同じ、過去の名声に囚われた人である。

・フレッドの娘、レナ・バリンジャー(レイチェル・ワイズ)は、彼の秘書として滞在しているが、結婚しているミック・ボイルの息子から、女性を紹介され別れを告げられる。その理由は、”ベッドが、巧いから・・。”
 そして、レナが”私だって・・。”と言った時に、フレッドが慰めようとしてレナに言った言葉。”控えめに言って、私はベッドでは最高・・。”ウーム、作曲だけしていたのではないのだね・・。

■不思議なシーン
1.チベット仏教の僧侶が空中浮揚するシーン

2.物凄く太ったマラドーナがテニスコートで、テニスのボールを左足で高々と何度も蹴り上げるシーン
  ⇒ それぞれ、”解放”を暗喩しているシーンとして解釈する。

・フレッドは、ミック・ボイルが自死した後に、病院にいる精神を病んでいるようにしか見えない妻メラニーの病室を訪れる。
 レナ・バリンジャーがホテルにいた時に、彼に恨みがましく何度も言った言葉。”お母さんから、お父さんが作曲しているから、静にしなさいと何度も言われた。”という言葉を思い出す。妻の病気が、フレッドが若き時に、作曲に没頭していた事と、何度も浮気をしていた事が遠因であろう。

<そして、フレッドは漸く、英国王室の要請に応じ大観衆の前で、名曲「シンプル・ソング」の指揮をする決意をし、燕尾服を着てステージに立つのである。
 メラニーは、ホテルで知り合った登山家のルカと崖を上り、メラニーは窓を眺めているのである。
 今作は、若き日の名声に束縛された老いた作曲家と映画監督のスイスアルプス山麓のホテルでの交流を軸に、”若さと老いと束縛からの解放。”をテーマに描いたヒューマンドラマなのである。>

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NOBU

3.5控えめに言って、私はベッドで最高。 【following様の鑑賞リ...

2024年2月4日
PCから投稿

控えめに言って、私はベッドで最高。

【following様の鑑賞リストから選んで観てみた】
わー映像美だけのシュール系だー、と思ったら違った(嬉)。
くすくす鑑賞。
アーティストの金言妄言暴言がちらばってる。おーいぇー。

脈絡なく登場するあいつらや、
まさかの人間ドラマを展開するこいつらを、
あぜんと眺める(ときどき茶化す)老巨匠2名が人懐っこくて可笑しい。

作品のように制御できない現実は、芸術家にとって違和感の世界。
自由を謳う歌は、規則でがんじがらめの"不自由な" 楽譜で表現される。
ままならぬ他者ばかりの世界は、不自然で居心地悪い。
まるでアーティストの視線で構築したような、美しくもぎこちなく、こっけいな現実世界。

【ピンとこなかったところ】
代表作、受賞歴、ヒット曲、あたり役。
"冠(かんむり)" の影響下にある芸術家たちが集う保養地。
そこから脱出すると、若さが手に入るとは・・・これ如何に???
自作映画のヒロインは思い人の焼き直しにすぎぬと気づいた老監督は、新作を撮ると息巻いてどこかへ消えた。
作曲家、自身の出世作となった曲を、若いメンバーで再演するよう思い切った理由がピンと来なかった。
若かりし頃の自分と恋人を、そのまま音楽にした曲。

ぎゃぼ、ムローヴァさま(♪o♪;)。

【監督と役者のダイアローグ】
問:死の床で、男は妻に何を言うか?
「僕は君との愛に人生をささげるべきだったのだ、かな」
「もっと平凡なことさ。身体を大切に、とか」
「最後まで肉体の苦痛を訴えるよ。モルヒネが効かない、とか」
「小さなことを思い出すかも。25年前に君からもらったキーホルダ、蹄鉄の形に似てたけど、どこやった?」
「男は何も言わない。しゃべるのは女だ。あなたのせいで私は人生を無駄にした、とね」

【作曲家とマッサージ師のダイアローグ】
「身体に触れると、いろんなことがわかります。
 触れるのを恐れる人の気持ちがわかりません」
「快楽を伴うからだろう」
「だからこそ話すより触れているほうが良いのです」
「人と話すのは嫌い?」
「私には、話すことがありません。」

・・・ちょっと要約できない映画(^^;)感想がまとまんない。
そのままにしておきます。2018.09.01の定点観測。

声も、過去も失った妻は、持てる力を振り絞り、窓の外に歌いかけている。

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雨丘もびり

3.0長生きしたくなくなる映画

2021年9月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2021年9月26日
映画 #グランドフィナーレ (2015年イタリア・フランス・スイス・イギリス映画)鑑賞

邦題は終局とかの意味だけど、原題はyouthなので若さ的な意味

#マイケル・ケイン は邦題でもいいかもしれないが、#ハーヴェイ・カイテル は原題に近いんじゃないかな?

#ディエゴ・マラドーナ 必要?

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とし

4.0素敵な景色ですね~♪

2021年3月5日
スマートフォンから投稿

幸せ

主人公達の所に全裸で入浴?しにくるミス・ユニバースの場面にうっとり(笑) 外国だとその場面がポスターに使われてるのもあるんですよね、原題がが「若さ」とかそういう意味でしょうから、そういう理由でかな♪ 日本版パッケージと全然違うから日本版パッケージしか知らなかったら果たして僕は観ただろうか・・(笑)

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映画は生き甲斐

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