日本で一番悪い奴らのレビュー・感想・評価
全248件中、81~100件目を表示
恐ろしいほどの面白さ
稲葉事件を基にしたフィクション。道警察の刑事が転落していく様を描く。
もとは柔道部の推薦ではあったけど、警察官になったのは市民の安全と治安を守るためとする若者が、警察内部のノルマやなんとしても結果を出して道警察に貢献しなければならない、という強い信念のもと、ヤクザと取引したり、違法な捜査を行ったりと、無茶苦茶なことになる。しまいには関係者や、自分を全て不幸に巻き込む。
主役は綾野剛。最初はウブの純粋な警察官だったのが、ヤクザまがいの警察官になっていき、最後はやく漬けでふらふらになっていくまで、様々演じ分けているのが素晴らしい。
チャカ=拳銃の密輸を仕留めるために、シャブ=覚醒剤を見逃す作戦があるが、本末転倒な感が否めないのだけど、本人たちは本気でその作戦がベストと考えるんだから罪深い。
結果しか見ない。過程は見ない。そういう組織内のダメな部分が最悪の形で出てきたのがこの映画でもよく分かるところだ。
組織の闇
過去の日本警察の闇が垣間見れた気がして、とても興味深かった。本当に悪い奴は誰か、考えさせられる。
戦後の高度経済成長期に作られた組織のシステムは、おそらく甘い点も多かったのだろう。例えば点数至上主義。絶対的な目的のために心が病んでしまうほどのプレッシャーをかけられたら、そりゃ手段を選ばなくなるだろう。
おそらく誰が悪いとかではなく、警察という組織とそのシステムが未熟だったというだけ。
ただ、過去の罪を隠蔽するのはいいけど(本当は許せないが大目に見たとして)、この映画の主人公のような犠牲者はたしかに居たこと、その事実を踏まえて、より良い組織、人の道を外れなくて済むシステム作りをきちんとやって欲しいと思った。
働き方改革とかも、そんなもんだよね。
悪の道に手を染める警察官
衝撃的
実録犯罪ものを軽いタッチで
・事実に基づいた汚職の描写は現実離れしてて見応えがあった
・綾野剛って早漏顔だなあと濡れ場を見て思った
・地元のヤクザとつるんで疑似家族になりのしあがっていくエンタメ作品に仕上がってた
・年月の経過がわかりづらいのと綾野剛演じる諸星の性格が多重人格勝手くらい破綻してた
・似た様な作品だと韓国の「悪いやつら」の方が同じ時代背景や題材を比べて好みかな
・狂った北海道県警のなかにひとり次長が正論を吐くシーンは常識のツッコミになっててどれも好きなシーン
・諸星の相棒の黒岩(中村獅童)と、舎弟のヤングダイスとデニス植野の四人のアンサンブルが心地よい、大人の役者がどれもいい味を出してよかったが唯一TKO木下だけコントみたいだった
イカれた綾野剛、凄いモノを観てしまった…。
「日本で一番悪い奴ら」Amazonプライムで鑑賞。
*概要*
「日本警察史上最大の不祥事」とされた「稲葉事件」を題材に、綾野剛が演じる北海道警の刑事が、捜査協力者で「S」と呼ばれる裏社会のスパイとともに悪事に手を染めていく様を描く。
*主演*
綾野剛
*感想*
「孤狼の血」が面白かったので、同じ白石監督の作品を鑑賞。題材となった「稲葉事件」は全く知らなかったのですが、「クレイジー」の一言ですね。(^^;
諸星っていう青年は、正義感があってとても真面目な警察官。しかし、新人時代は、なかなか結果に結び付かないでいた。そんな中、先輩刑事の村井からのある助言で、諸星の人生の歯車が徐々に狂い始める。。
違法捜査、麻薬密輸やスパイなど、警察官としてあるまじき行為をしてきた諸星要一の人生が詰まったこの映画。構成が上手くて、ホステスの由貴やソープ嬢とのセックスシーンはエロすぎて、直視できなかった。。(笑)
何と言っても諸星要一を演じた綾野剛の熱演が素晴らしすぎる!暴言吐き、暴行し、セックスしたり、終いには麻薬に手出して崩壊する様がもう最低最悪。これが実話だったなんて…(^^;
時折、セリフがモゴモゴしてなに言ってるのか分からない時がありましたが、なかなか激しい映画でしたw
真面目な刑事が徐々に悪徳刑事になり、崩壊していく所が良かった。それと音楽も良かった!
綾野剛の熱演がめちゃめちゃ激しいし、役者って凄いな~って思いました!
道警ってこんななの?
時代背景的には1980年90年は、まだまだすすきのもヤクザが今より幅をきかせていたらしいので
所謂、取り締まりや、街を平穏にする…の意味合いも違ったのだろうな…
と、思う。
しかしながら、その取り締まり方針や考え方はやりたい放題だったんだろうなぁ…と、思いました。
もう、こんな時代に戻りませんように…と、思うし
道警ってこんな感じだったのか…と、言うのと、それは地方に任せっぱなしと言う中央の問題でもあるよね、たぶん。
こんなものかな?
綾野剛、すごいね
面白かった!
みんなは悪いことしたことないんですか?
【日本で一番悪い奴ら:おすすめポイント】
1.清純な柔道家が悪に手を染め、どんどん落ちていく諸星要一役綾野剛の映像が凄すぎる!!!
2.諸星要一役綾野剛と村井定夫役ピエール瀧 の絡みやセリフがいいなぁ!!
3.黒岩勝典役中村獅童 、山辺太郎役YOUNG DAIS、アクラム・ラシード役植野行雄(デニス)が一緒にいるシーンが楽しそう!
4.こんな警部が実在し、原作担当の上、映画に出てるのがヤバイ!
【日本で一番悪い奴ら:名言名セリフ】
1.諸星要一役綾野剛の名言名セリフ
→「飛び込めってヤクザですか?」
→「だからお前何のためにデカになったんだよ」
→「みんなは悪いことしたことないんですか?」
→「良心的な値段で売ってくれると思います」
2.村井定夫役ピエール瀧 の名言名セリフ
→「グッチョン グッチョンになりゃいいんだよ」
21世紀の伊丹十三映画
事実ということで不謹慎承知ですが…。
大当たり!コレ超面白い!!
綾野剛、好きになった。こんな凄い俳優なんて思わなかった。
主人公は仕事が出来るスーパーマン!最後まで正義のヒーローだったのに。彼はどこで道を間違えたのか?そもそも最初から間違って無くて警察でヒーローになるってことはこういうことなのかもしれない。
点数上げますか、警察辞めますか?で点数を上げエースになった男が背負った業か?
シャブはダメ。絶対。
見終わったあとの感覚が伊丹十三の映画見たあとみたい。伊丹十三ほどねっとりしてなくて少しさっぱりした後味。
あの4人チームがシャブさばく決心した所が青春映画みたいで応援したくなってしまう、犯罪なのに(笑)
見終わったあとアウトレイジと同様、啖呵切って口汚ない話し方で喋りたくなる映画
チャンピオン:綾野剛
MVP:中村獅童
KO賞:ピエール瀧
新鋭賞:高阪剛、武田幸三、TKO木下
ピエール瀧はこの監督の下だと輝く!(アウトレイジ3よりも好き)
あと、個人的には中村獅童のベストアクトだと思う。
「関東に流れる分には良いか」!!
1970年代風の映像になっていて、現在にはない活気や景気の良さを感じました。綾野剛なので初めからチンピラにしか見えず、あっさり悪に染まって言葉の重さも無いので緊迫感も感じませんでしたが、一人の男がどれだけ力を発揮できるかを騒がしくコミカルに描いていたと思います。政治家や大企業の方が極悪なので、タイトルは何か違うと思います。白石和彌監督なのにおっぱいも物足りませんでした。
全248件中、81~100件目を表示