リップヴァンウィンクルの花嫁のレビュー・感想・評価
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受身の主人公にいらつく
なんだよナナミ、いらっとする。
自称・夫の浮気相手の彼氏なんて、家に上げるか?バカすぎる。話聞くなら外で聞けよ。
なんでいつもいつも考えなしに愛想笑いして適当に肯定の返事を言わされる?受け身にも程があろうよ!!!バカか!バカなのか!?
ということで、こっこが出てくるまでずーーーーーーーーーっと、ナナミにイライラしました。
こういう人がとっても嫌いなんでね。
確かに姑はきつい人だけど、ナナミの自業自得も結構あるよね。って思いました。
こっこが出てきてからちょっとイライラは収まりました。
が、こっこがリップヴァンウィンクルとわかり、こっこに死ぬフラグがたって、オチがちょっと見えて、、、でした。
リップヴァンウィンクルの花嫁とは、こっこの花嫁だったってことなんですね。なるほどーと思いました。
こっこの演技がうまくてビックリしました。
泣いてる人が結構いましたが、私ははまれず。
アムロを紹介した友達って誰なんですかね?
アムロは最初からこっこの心中相手を探すためにナナミの結婚式代行出席を仕組み、姑から別れさせ屋として雇われ、全てを失ったナナミに月収100万のバイトを紹介したんでしょうかね。
りりぃと綾野剛の裸で泣くやつとか、わたしはただただドン引きですわ。
紀里谷和明と野田洋次郎がちょろっと出てきたのが、一番盛り上がりました。
黒木華の演技はよかったです。
さすが岩井俊二監督
期待通りでした。
独特の映像表現、特に上映後の余韻がとにかくすごい。
終始引き込まれて気付いたら3時間あっという間でした。
好みが分かれる作品ですが岩井監督ファンなら満足できる作品かと思います。
観てきた。
【映画】リップヴァンウィンクルの花嫁 @渋谷ユーロスペース 2016/04/03 15:00- シアター2
大好きな岩井俊二監督の新作映画。渋谷ユーロスペースで続けて2本。チケットが1本あたり¥600も割引になるのでユーロスペースの会員になってしまった。
3時間があっという間。ヒロイン七海の迂闊さにやきもきしつつ、最後は涙腺崩壊…
パンフレット買ったので帰ってじっくり読む。
リリィシュシュ以来…なにげに神奈川いっぱい出てくる
love letterとか、打ち上げ花火〜とか、大好きだったけど、リリィシュシュがトラウマになり、それ以来の岩井監督作品。
チラシで見た通り、映像は本当にきれいだった。
透き通るような映像は必見。
あと、Coccoの演技や歌、黒木華とりりぃもよかった。
でもなんだろう、悪くないけどよくもない。
ネットでの出会いとか、時代をつかんでる感じのストーリーはいいが。
よくも悪くも、映像を見るための映画。
足元掬われる感じ。
…川崎が地元の自分としては、川崎とか蒲田って、やっぱ場末感満載なんだよな〜、って思った。
りりィがすべて
初めてこの監督の作品をスクリーンで観た。
観て良かった。
3時間頑張った甲斐があった。
まさかの最後で笑わせてもらった。
悲しいはずなのに笑ってしまうというか。
無さそうでありそうな現代の話し。
面白かった。
りりィとCoccoの演技がとても自然でリアルで印象に残った。
AV女優×エキストラ派遣×教師
現代のリップヴァンウィンクルが見た三時間の夢。いや、その花嫁が見た数ヶ月の夢か。
監督インタビューを読んで納得したが、これを撮るのに少数精鋭でノーライト、八ヶ月の撮影期間と、撮りながらストーリーを考えてゆく手法を選んだのだと言う。最初の結婚の出会いの場面の隠し撮り、豪華な結婚式が二回、いや、三回。そして葬式が一回、引っ越しが一回。リアルな学校の教室の場面、ノートパソコンでのオンライン家庭教師、別々のホテルの一室での二つの重要なシーン、友人の自宅でのお鍋、新居での生活、にせのアルバム写真、結納、義母からなじられる夜の部屋、夫との携帯でのやりとり、夜のタクシー、お屋敷の掃除、真白との共同生活、毒をもつ海中生物、真白の秘密、ラストの真白の母の怒りと涙。そして新しい生活。
低予算作品とはいえ、準備や段取りが必要な場面ばかりだ。安室がどこまで仕組んだのか不明ではあるものの、我々は複数の安室的な力によって翻弄される七海と大して変わらないちっぽけな存在である。
長い。
けど、たっぷりと岩井俊二の世界を堪能できた。
初めは暗くなるばかりだったが、彼女の人生をなぞっていくうちに、惹かれていった。おそらく別れさせたのもコッコなのかな?綾野剛、悪いやつ。
黒木華はもちろん、コッコの存在感は凄い。何も知らなければ、誰だこの女優は?!とんでもないのご出てきた!!と思ったことだろう。歌だけではなく、演技でも人を魅了する人なのだと思った。
黒木華さすがです
上映館が少なく180分の作品ということで観るのに多少苦労しましたが、映画館で観て良かったです。
抑揚の少ない作品でしたがキャストの演技力の高さと展開力で興味深く鑑賞できました。華さん、これからも頑張ってください。
180分間の現実逃避
公開から約一週間で2回観ました。
書籍の方も読みながら。
本は細かな人物描写や設定などが描かれていますが、映画は本よりもずっと、端的に描かれています。
それでも、心に伝わるものはあります。
そこは岩井監督の場面の作り方が良いのでしょうね。
私も、七海のように行き場がなくて。
でも、少し救いがあるかもって思える。
そんなお話だった。
舞台挨拶で岩井俊二監督に会えて、幸せでした。
もう一回くらい観たいです。
とりあえず見て欲しい。それだけです。
とんでもない作品です!正直この物語を他の人にあらすじを説明したりすることは出来ません。しかし、この3時間で幸せとはなんなのかが少し理解でき、「また明日から頑張って生きていこう!」というような気分にさせてくれます。
確かに「イマイチわからなかった」などの意見もあります!でも「他人がわからないから自分も理解出来ずに終わるのは嫌だから自分も見なくていいや」なんて思わずに是非見て欲しい!余計な知識なども入れずに作品を堪能して欲しいです!特にこの作品に関しては1人で見たほうがいいかもしれません。
とりあえず、どーのこーの言うのはとりあえず見てからにしましょう!
よかった
特に深い感動があるわけではないのに、あまり長く感じなかった。充実していたのだろう。
coccoが本名でAV活動をしていたことに驚いた。突然お母さんが服を脱ぎ始めたところもびっくりした。
黒木華さんがとても可愛らしく、特にホテルで宿泊しながら勤務しだす感じがたくましくてよかった。幸せになって欲しい。
1時間の苦悩と2時間の解放
最初、声が小さくて気も小さくて、
自分と世の中に違和感を感じつつも首を引っこめるようにして生きてきた七海(ななみ)が、
虚なのか実なのかなんだかよく分からない波に翻弄されて溺れそうになりながらも
だんだん強くなっていく姿を、
黒木華さんは見事に演じてた。
そこに絡む綾野剛さん演ずる安室行枡(あむろゆきますw)が
親切なんだか現金なんだか怪しいんだか分からない男を絶妙に演じてたし、
Coccoさん=真白(ましろ)の明るさと脆さが突き抜けた演技も素晴らしかった。
180分の上映時間は正直長いけど、
削ったとしてもせいぜい10分にも満たないんじゃないかと思うので仕方なかろう。
原作既読でストーリー知ってても退屈はしなかったし。
1時間の苦悩に耐えれば、2時間の解放が待っている。
もっと上映館が増えて、
全国いろんなところで観られるようになるといいなぁ。
東映さんガンバレ。
不思議で理解できず…
みなさんのレビューが高評価なのに、わたしの感覚がついていけていないのか、不思議でよく分からないストーリーだった。
映像は美しく、ふんわりとした雰囲気は伝わってきたが、3時間は長く感じて、途中少しウトウトしてしまったから、きっと大切なセリフを聞き逃してしまったのかもしれない……。
黒木華さんのステキさは画面いっぱいに溢れていた。綾野剛さんも好きなので、この2人を見ることができたのは良かったかな。
あまりにも分からなかったので、みなさんのレビューや、映画評論家のブログを読んだりしてみたが、やはりピンと来なかった。
映画館で観たのは正解かも。集中力はDVDだと落ちてしまうので。
よくわからない。後味悪かった。
3時間という長い映画だからか、前半と後半のつながりが、よくわからない。前半で、黒木さん演じる七海は、なぜ離婚させられなければならなかったのか。それを仕組んだのは誰なのか(新郎の母親か?)。よくわからない。七海にアルバイトを斡旋し、すべての黒幕のような安室は悪人なのか、何者なのかもよくわからない。
後半部分で、AV女優の真白と七海は同性愛者のように描かれ、真白が死んだ時、その遺骨の前でお母さんと安室が裸になり、酒を酌み交わし、泣きじゃくり、七海はそれを見て感動している様子。このラストのシーンは何なのか。私のような中高年のおじんには、イマジネーションを働かせてもよくわからない世界だ。
結局、監督は何を言いたかったのか?あまり突き詰めても仕方ない映画なのかも知れない。
しかし、主演の黒木さんといい、安室役の綾野君の演技は良かった。
質感も話も演技演出も好き
長いし、嫉妬なのか分からないが心にもないような評価も散見され、あまり世の中に広められていないし、正直、見るのをたじろいだ。必ず見ようと思っていた自分ですらそうなのだから、岩井俊二信者でなければすすんで見ようとしないかもしれない。ちなみに、自分は信者でもないし、どちらかというと嫉妬を感じる側、全く嫉妬を感じる必要もない凡人なのだけれど…
変な映画だなーと思った。でも、完璧な世界観が構築されていて、変が変じゃなく終幕してしまった。そしてその変さかげんに泣かされたりしたわけだ。
そればかりではなく、かなり笑ってしまったし、笑わそうとしているんではなく、これ面白いだろうなぁと思って作っている意思が伝わってきて思わず笑うといった感じ。
結婚式で世界的あの人が新郎役に登場するなんて、何気になかなかできることじゃないと感心しながら大爆笑。有名な役者を起用するならするなりに、その人の個性とかプライベートのことまであからさまにしてしまう演出というか演技なのかもしれないけれど、面白い情報を積極的に提供してくれて楽しめた。逆にそれが邪魔だと言う人もいるだろう。
特別なことはあまりなかった映画。自然に流れていき、不思議な話であるけれども、あるかもしれない事柄が並べられているだけで、革新的なものは何もない(たぶん…)。ちゃんと起承転結あって、暴力もセックスもない清く正しい映画。血も流れないし。だからいいとか悪いとかではなくて、制作する側の視点や思考をしっかりと提示されている訳で、それをしっかり受け止めた上で評価というか好き嫌いを判断して欲しい。
カッコつけたタイトルだとしか思えなかったこの映画の題名もいいタイトルだなと心から思えるし、気になる人はぜひ見るべきだと思います。
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