リップヴァンウィンクルの花嫁のレビュー・感想・評価
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些細な嘘から「普通」の日常が壊れていく。壊れた生活の果てに女は小さな幸せを見つける。
2時間59分と長い作品。途中で長いなと思う瞬間があり、終わって時間を見たらそういうことか、と納得。
七海の性格からくる物語の展開がなんとも情けなくもあり、苛立たちさを感じさせる場面あり。こういう女を見ると腹が立つ。それくらい描写が優れている。
七海と真白のキスシーン(ウェディングドレス姿)がとても綺麗でその辺は岩井俊二監督作品ならではといった感じ。
七海役の黒木華さんのメイド姿もコスプレ的な要素として可愛くて好き。
真白の母(りりィ)のシーンは圧巻。深い悲しみ、怒り、後悔、行き場の無い想いが「人前で裸になる」という行動を引き起こす。そこには激情がある。ただ、音楽とスローモーションで誤魔化されてしまった感も否めず、改めて芝居をもっと、もっとじっくり見てみたいと思った。
派手な演出はないが…。
前半から中盤にかけてはとても単調なストーリーで、後半から本編、本題に入って来る感じ…。
最後まで観ないと分からない内容。
印象に残ったのは、「みんなはこんな私に優しい。有り難すぎて申し訳ない」と嘆く台詞。
ネット社会の本質
麻薬等に依存する者や、仕事中毒の典型的な末路は、すぐに想像できる為、多くの人は危険を避けられる。世界を覆い尽くすお金にも同じ事が言えるが、次に世界を覆おうとしているネットについては、典型的な末路を私達は知らない。お金がなければ誰も、生きていけない様に、現在、既に、ネットにアクセスできなければ生きられない時代になりつつあるのに。
うーん
すっきりしない。
結局最後まで綾野剛が一枚上手なままですよね。
あのキャラにどこかに欠点が欲しかったです。人前で脱げるのは欠点ではない。
Coccoが居なかったら観るとこなしでしたね。辛口ごめんなさい。
良くも悪くも稀有な存在 岩井俊二
黒木華は好きな女優さんだったけれど、あまりに同じような演技が続いたせいか飽きた。おそらくアドリブで動いてるCoccoに対するリアクションも恐ろしくつまらない。
何か惹きつける力が足りてない。
がっ、
映画としては面白かった。
乙女なんだね岩井俊二。
諦観と崩壊と再生と
遂に観た。岩井俊二好きやし、ずっと観たかったけど、現実がこんな現実なもんだから、こういう、感情に語りかけてくる系の、日常の辛いやつどーんって感じで迫りこられてくる系浴びたら、もう死ぬなって思って避けてたんだけど、遂に見てしまった。
諦観と崩壊と再生の物語だった。だから、最後、再生した(新たな0に戻った)から、なんとか救われたんだけど、最初の方の諦観と崩壊の部分で心が抉られ過ぎて、昨日と今日、かなり鬱キメてた。
ネットで買い物するみたいに、あっさりと彼氏ができる感覚。現代人ならわからなくないはず。特に、私みたいにマイノリティーで、出会いはほぼネットの人間には、グサリと刺さりました。
真白(Cocco)のことは、書かないでおきます。観てください。
ずっとこの中にいたい
■好きなところ
二人の心の通わせ方、やりとり、話し方。仲がいいって、こういうことなんだ。
■嫌いなところ
簡単に殺さないで。でもまあ、理由は自然だけれども。
病んでる人がAV女優ってありきたり。でもまあ、わかりやすいかー。
綾野剛
リップヴァンウィンクルの花嫁観ました。この岩井俊二な空気ひさしぶりに摂取した…岩井俊二のね、映画の最後の余剰の空気めちゃくちゃ好きですよ。とてつもなく雰囲気映画で、ただのサブカル野郎の脳内スケッチで、岩井俊二映画の感想で「考えさせられる…」とか言ってるのは高校生か最悪無知な大学生だけなのですぐ分かるという豆知識もあるんですけど、何を差し置いてもこの映画でとにかく際立った特異は綾野剛のキャラですよね めちゃくちゃ面白いキャラですよね めちゃくちゃ悪役なのに唯一の味方 ふしぎで面白くてとにかくそこが面白い 内容の割に尺が長いんで2、3分割して観ると良い
黒木華ちゃんがイノセントでうつしくて可愛くて愛らしくて演技うまくて最高なのはいわずもがなです
現代のラブストーリー
視聴率がどこか頭から離れない制作態度が多い民放ドラマに辟易している時に、文句なく面白い映画に出会えました。黒木さんも綾野さんの演技も素晴らしい。若者中心にスマホがコミュニケーションとなっているのは仕方ないかもしれないが、人生の幸せはそんなところでは決まらないということを、映画が描いてくれました。
意外にブラックユーモア多くて面白い。
どんな作品か全然知らずに見に行きました。直前で3時間もあると分かり驚きです笑
もうやりたい放題感が出てましたね。代理出席とか結婚式の感じとか世の中への皮肉ぽい感じも出てて楽しめました。
個人的に一番好きなのは葬式に結婚式の代理家族が呼ばれて本物の家族やらなければならなくなるとこ。最後燃やすとこで気まずそうにしながらやり切るシーンあれば最高だったなー。もう一つ好きなのはやはり最後の母親とのシーン。お母さん裸になって、綾野剛裸になって、そこまで乗り切れてない黒木華の私も!?的な表情が最高でした!もう一つ3p頑張ったんだもいいね!3時間でしたが楽しかったですね、そしてなにせ美しい!
代行の魔の手
長い長い約3時間。前半と後半とでまるで別の映画を観ているよう。どうしてもこの監督の世界観に浸れないのはなんでだろう。この主人公のように社会性欠如の人たちには胸に痛く刺さるエピソード満載。何でも代行すると現実は辛いものになる。
もう一度観たくなる!まとまりある美しい世界観。
序盤に起こる様々な出来事に、誰が騙してるの???なんでネットの繋がりに頼る???と疑心暗鬼や大丈夫かな?って思うけど、
途中から七海のココロが働き始めてくる感じがなんか良い。
序盤の人間関係が想像してなかったくらいとても怖いが、女の子の美しさ、綺麗さ、儚さを、キレイに映す岩井俊二の世界観がとても良かった!
うさんくささが最高
大好きな岩井俊二監督作品。。。
やっぱりツボだった。。。
黒木華、Cocco、綾野剛、
主要人物はこの2人なんやけど
華ちゃんの透明感とCoocoの存在感と
綾野剛のうさんくささ(笑)がいい具合に不思議さを
演出していてストーリーに一気にひきこまれた。
内容は所々えぐくて精神的にくるものもあれど
岩井俊二の描くえぐさって嫌いじゃないんよなーなぜか。
弔いのシーンがすごかった。
りりィさん、名演技すぎ。
綾野剛の詐欺師感がめっちゃはまっていて
怪しいけど全く嫌いになれんかったw
Coccoのセリフすべてがぐっときた。
華ちゃんが歌うぼくたちの失敗が印象的。野田さんでとるし。
もうなんていうか大好きな作品でした。
さいごの猫のお面?みたいなやつかぶってるシーンが
なんとも劇的にかわゆかった。
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