クズとブスとゲス

劇場公開日:

クズとブスとゲス

解説

自主制作映画「青春墓場」3部作が高く評価され、「東京プレイボーイクラブ」で商業映画デビューを飾った奥田庸介監督が、社会適応力ゼロな人間たちが繰り広げる血と暴力と涙の物語を、自ら主演を務めて描いた。見知らぬ女性を拉致監禁し、裸の写真をネタにゆすりで生計を立てるスキンヘッドの男。男はヤクザの下で働く商売女を毒牙にかけてしまい、逆にヤクザから恐喝されるハメになる。麻薬の売人から足を洗いながらも職が見つからず、恋人の誕生日プレゼントを買う金ほしさに、また売人の道へ足を踏み入れるリーゼントの男。男からのプレゼントに恋人は喜ぶが、それが売人で得た金と知り大喧嘩となる。1人バーで心の傷を癒す女にスキンヘッドの男が近づき、いつものように女を罠にかけ、女は金のためにデリヘル嬢として客を取るようになる。

2015年製作/141分/日本
配給:アムモ98
劇場公開日:2016年7月30日

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(C)2015 映画蛮族

映画レビュー

4.0本当に言いたいことを言えない子

2024年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

どうしようもない映画なんだけれど、どうしようもない社会を描いているのだから。
どうしようもない時代を生きているのだから、仕方ないのではないのかな?
共感を求めている訳ではなくて、こういう世界なんだよ、と言われたら、
 そうかもしれないね。哀しく頷くしかないような気がします。
映画を観る時に、気分を上げてくれたり、多幸感を与えてくれたりすることを
 期待しているとしたならば、これはそんなタイプの作品ではありません。
……ただ、共感してくれ、同情してくれとは、一言も言っていない。
  黙って、ぼろ雑巾のように叩きのめされても、わかってくれとは言わない。
ただの肉の塊としてそこに在る、そのことだけは認めてくれよと圧を掛けてきます。
監督にして主演の奥田庸介の佇まいは、ただ事ではありませんでした。
最初から最後まで、ほぼ100%に近い不快感をばら撒き続けているのが凄いです。
でもね、他人に迷惑を掛けて喜んでいるような余裕が、スキンヘッドにはない。
ただ、金を稼ぐ手段として、そんなことしか学べなかった貧しい出自のせい。
相手がどうこうと慮る心の余裕が無い。自分が生き延びるための金に必死なだけ。
悪気は無くて、そういう生き方しか出来ないようになっているの。
だから、最後に、リーゼントの男には女の画像の隠し場所を教えるし、
 自分(監督自身)が壮絶な暴力の対象とされるシーンを延々と撮っても、
  女の子に対する直接的な暴力シーンは意外なほどに少なかったりします。
端的には、ヘテロセクシュアルな表現をナイーブなまでに抑制していましたし。
作品自体をポップな映画にしようとするならば、2時間超の時間を程良く刈り込んで、
 可愛いお馬鹿の子=リーゼントの男と恋人を主役に持ってくること。
(スキンヘッドを主人公にする限り、ドストエフスキー的な文学にしかなりません)
子供が出来たバーのマスターも、ガンジャ好きの人も、父子家庭のヤクザも
 それなりにハッピー・エンドを迎えさせてあげること。
ヤクザの手下も誰一人として死なないようにすること。
スキンヘッドの男の生命力は、今でも超人的ですが(普通、あれは死ぬだろ)、
 明らかにあり得へん! もう笑うしかないところまで持っていくこと……etc.
嗚呼、たぶん、簡単にやろうと思えば出来るんでしょ。
でも、そうではないんだ!と、「愚」を貫いた監督の心意気に脱帽です。

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ぽか

2.5クズ

2023年8月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

人様に迷惑ばかりかける、なんとも思わない。まさにクズです。
主人公的な存在になるのでしょうか。あのスキンヘッドの役者さん、すごい強面で、本当に存在してるかのようなオーラと演技でした。

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きよ

2.5内容というよりハゲゴリラに魅入る

2022年6月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

内容は正直、よく分からない。

まあ読み通りのところもあれば意味不明な部分もあり、なんとなく全体の流れとしては皆、堕ちていくって感じ?

ただ主人公の奥田康介さんの凄み、味がすごい。悪キャラとしてなら相当の引き合いがありそうだけど、もっと俳優として活動してほしいものです。

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今を生きる

2.0意欲的な作品ではある。

2022年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

脚本主演監督ととても頑張っている作品だと思う。しかし肝心の話があまり面白くなく、いまいちな作品になっている。
所々は目を光らせるものがある。例えば、薬物を使用するシーンなどは、いろいろなバリエーションがあり、とても興味深く見ることができた。また暴力シーンなんかも、演出がうまく、とても痛々しい映像になっていて見ごたえがある。
しかしながら、出てくるキャラクターが誰1人として共感を持てないような人たちばかりであり、全然感情移入してみることができなかった。また、とっている行動も社会不適合と言うよりは、ダメ人間のそれ以下な行動ばかりであり、もう、かわいそうだなぁと思う気にもならない。

総じて、頑張ってはいるけれどそんなに面白い作品ではなかったなぁと言う印象になってしまった。

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サケビオース
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