ダーク・プレイス

劇場公開日:2016年6月24日

ダーク・プレイス

解説・あらすじ

「ゴーン・ガール」の原作者ギリアン・フリンの小説「冥闇」を、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のシャーリーズ・セロン&ニコラス・ホルトの再共演で映画化。1985年、カンザスの田舎町で母親とその娘2人が惨殺される事件が発生。生き残った8歳の末娘リビーの証言により15歳の兄ベンが逮捕され、ベンは終身刑を言い渡された。全米から注目を浴びた事件のせいで親戚の家を転々とすることになったリビーは、やがて自嘲的で無気力な人間になっていく。そして時は流れ、リビーが31歳になったある日、有名事件の真相を語り合う「殺人クラブ」からの招待状が届く。生活費に困っていたリビーは謝礼金を目当てに、これまで決して振り返ろうとしなかった忌まわしい事件の真相を探りはじめる。共演に「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツ。監督・脚本は「サラの鍵」のジル・パケ=ブレネール。

2015年製作/113分/PG12/イギリス・フランス・アメリカ合作
原題または英題:Dark Places
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2016年6月24日

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映画レビュー

1.0 女性陣のやさぐれ感は最高だが、映画の出来はやさぐれすぎ

2016年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

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共感した! 3件)
しんざん

2.0 ありえないことは起こるけど あるべきものは無い映画

2025年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

28年前に一家のほとんどが殺され、その中で生き残った少女が主人公のリビー。
目下犯人とされている長男は28年服役して上告もせずに黙秘を貫いている状態。
真相は、そんなタイミングでこんなこと起こるんか?!
と、事態が交錯するのも納得だということが最終的に判明する。

残念なのは、主人公リビーの内面の掘り下げがまるでないこと。
寄付金で生活してきて定職もない、友達もいない、もうお金も残っていない。
という自堕落な生き方を想像できるんだけど、当の本人は美人でナイスプロポーションで酒に溺れるでもなく、薬物に依存するでもなく、心身共に非常に健康そのもの。
成り行きで事件の真相を求めて捜査を始めるけど、別に取り戻したい何かがあるわけではないし、乗り越えたい何かも無い。
最終的に真相が判明して何となくいい感じの雰囲気に包まれてるけど、
仲の良かった兄妹のエピソードとか
一家団欒のシーンとか
そういう救いや行動に足りる動機みたいなものが無いので、一家殺人事件を28年越しに乗り越えたにしては救いが少ない。
感情移入が大して出来ないのでずーっと他人事で見ていられるところがある。

個人的に気になるのは、過去の凄惨な事件の再調査を趣味にしている「殺人クラブ」の存在意義がまるで無いこと。
序盤であんなにワラワラといて熱量高くリビーに詰め寄ったのに、その後全く話しに絡んでこなかったのにはビックリした。
無責任すぎるよ。

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昭和ヒヨコッコ砲

5.0 人間の本質

2025年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

2016年の作品
原作小説の邦題は「冥闇」 ダークプレイス
小説は未読だが、主人公の問題と過去とそれを解決してゆく過程が見事に描かれている。
この物語は過去のすべてのことが解決しており、余白が少ないように感じるが、最後に示されたベンとリビーの「赦し」(許すこと)が着地点であり、当初からそれを貫いたベンに対し、今、過去を辿ってようやくそこに行き着いたリビーの過程の中に、とても大きな余白を感じることができる。
リビーは過去に甘んじ、誰かが書いた自叙伝の売り上げで生計を立てていたが、いつまでも1冊の本が売れ続けるはずはなく、生活の困窮とお金の問題が目前に迫る。
そしてこの物語の面白い設定が、「殺人クラブ」
実際に起きた未解決の事件を本格的に調査するグループ
ここからの資金提供と、膨大な捜査資料によって、ベンは犯人じゃないと考える「殺人クラブ」
リビーは当初からベンが犯人だと疑わない。
ここが「人生の盲点」であり、クラブメンバーのライルが話した「人は誰もが嘘をつく」というこの物語の核心でもある。
リビーは思い出したくもない事件を問われるのが我慢できない。
メンバーの「嘘つき女」という声に激しく反応した。
反応 この「反応」こそ、人が隠していることに対する反射
リビーは自分の証言と実際に見聞きしたことの齟齬があることを、最初から認識していた。
リビーの嘘 「犯人はベン」
自分でもこの証言をした理由がわからない。
それ故、なおさらその証言こそが正しいと自分に言い聞かせなければならない。
それが崩れてしまえば、リビーの中にある過去すべてが「嘘」になり、崩れ去ってしまう恐怖がある。
幼い頃感じたベンに対する想い
それは決していいものではなく、女の子にいたずらしたとか、悪魔崇拝者だとか、多感な時期の若気の至りというのか、友人たちの影響をすぐに受けてしまうことなどが、長男ベンの人間像を、リビーが勝手に思い描いていたのだろう。
ベンのことに被さるように起きたのが、住民局による土地の差し押さえだった。
リビーは父ラナーの人間像も理解していたのだろう。
離婚後お金のにおいを嗅ぎつけて母からお金をせびることや暴力を振るう行為をみて、漠然と父とベンを重ねていたのだろう。
この思い込みによって、またミッシェルの言動によってリビーの中にベンという人物像が出来上がっていった。
このことが、一家殺害事件の犯人はベンだという証言となった。
「そう決めた」のだ。
さて、
この物語のテーマは「嘘」になるだろうか?
そこから「許すこと」とはいったいどんなことなのかを、視聴者に深く考えさせるように作られている。
一見二重に見えるテーマは、物語そのものの面白さと、視聴者自身が抱えている「嘘」について考えさせることができるだろうかという「試み」になっている。
視聴者がそこにたどり着いてくれれば、原作者や映画製作者は万歳となるのだろう。
この 「許し」「赦し」との違いは、
「許す(ゆるす)」は未来への許可、相手の行為や申し出を「聞き入れる」「許可する」意味合いが強く、一方の「赦す(ゆるす)」は過去への免責、すでに犯した罪や失敗を「咎めない」「刑罰や義務を免除する」意味合いが強いです、ということだ。
ベンは「許し」リビーは「赦し」たのだろう。
ベンは何故何者かが母を殺したのかわからないが、ミシェルを殺したディオンドラ、彼女よりもお腹の娘を守るために「嘘」をついた。
ベンという変わり者が信じたのは、神ではなく、悪魔でもなく、おそらくディオンドラでさえなかったが、自分の子供が生まれてくる事実だけは信じることができたのだろう。
ベンのベッドの下にあった女児の服 母はそれを見て小児性愛者だと誤解した。
家族の中でもベンは浮いた存在になってしまっていた。
レッテル
ボランティアの美術教室 クリシーは密かにベンのことが好きだった。
妬み 妄想 でっちあげ これが独り歩きしながら「盛られ」、うわさが広がった。
そして、
事件の真相の設定は非常によくできていた。
様々なことが重なるというのは恐ろしいものだ。
そして、貧困というのも恐ろしいものだ。
「現在」のリビーは、その貧困の中にいたが、ベンはそれを「お前も牢獄の中にいる」と読み解いた。
リビーが作り上げた妄想
それを真実だと疑わない妄想
「殺人クラブ」の情報や助けを得て、彼女は事件の真相を知った。
現在のディオンドラと娘クリスタル
二人の狂気と、かつてのリビー自身は同じだと気づいたのだろう。
警察から逃げて行方不明になっているクリスタルを、ベンは探しに行くという。
クリスタルを訴えないと言ったリビーに、ベンは「赦し」という奇跡が起きたことを知ったのだろう。
自分を閉じ込めている牢獄
ここから出る手法こそ「赦し」であり、その奇跡は誰もが「いつでも」行うことができる。
この物語を通して、作家と製作者が伝えたかったことがそれなのかなと感じた。
許すことを決めて28年間それを貫いたベン
28年間居場所を誰かに嗅ぎつけられるのではないかと恐れながら生きていたディオンドラ
リビーもまた、勝手に作り上げたベンという人物像から逃れられないでいた。
釈放されたベンは、クリスタルという娘にもこの奇跡の起こし方を伝授するため歩き始めたのだろう。
なかなか素晴らしい作品だった。

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R41

5.0 モヤモヤは各自の責任で処理して下さい。

2025年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

興奮

謎解きなんて真面目にしようとする方が
どうかしてると最初から思うんですけど・・・。
何十年前フタをされてその後
当事者さえ明かそうとしなかった真相に
無理が無い訳無いでしょ。

悩みに悩んだ挙句、完全にどうかしてしまって
有り得ない方向にすすむ事の方が実際多いし。
そんな不幸の塊の仕上げにやって来て
付け込む悪いヤツがホントにいるのよ。

そりゃ何が気に入って何がモヤモヤするのかは
好きに吐き出して構わないけど、
酷い点数付けたりしないでよ。
もっと頭スッキリさせて再鑑賞すればイイだけじゃん。

ていうか現実の事件の方が
何百倍モヤモヤすると思うよ。
もっともっと映画ってモヤモヤしてて
イイと思うんだよね。
事実なんて不条理のカタマリの事を
違う呼び方してるだけじゃないの。

だけど許せないのは、素人の
ホラーと呼ぶのも憚られる
キャーキャー言ってるだけの
ヘタクソなヤツね。

ああ、このレビューも
かなりモヤモヤする!

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equinox

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