映画レビュー
デ・ロイテルとオランダの 栄光と無念
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映画では 英蘭戦争における ミヒール・デ・ロイテルの功績とオランダ国内の内紛を描いている
(共和派 × オラニエ派)
影の主役は仏のルイ14世で 海外貿易で莫大な富を築いたこの国を狙う (デ・ウィット邸に伊万里焼が!)
英国のチャールズⅡ には ハニトラ嬢 ルイーズ・ケルアイユを送り込んでいる
共和派の指導者ヨハン・デ・ウィットは 失政と反感から兄もろとも虐殺される
酷い場面だが 英仏の挟み撃ちの恐怖で 民衆は狂乱状態になったのかも (陰謀論も)
画家が吊るされる「デ・ウィット兄弟の屍」を描いている…
政権を握ったオラニエ公ウィレムⅢ は堤防を決壊させ、デ・ロイテルは海戦で国を守る
が、仏と民衆の重圧を感じたウィレムⅢ は英王室と同盟を結ぶ (英は財政破綻状態)
これがオランダの凋落を招くので、映画は彼に厳しい
(調べてみると、意外と 彼も頑張っていたが…)
英雄というのは 国の繁栄や衰退と歩みを重ねる人物であることもわかる
デ・ウィットもウィレムⅢ も「オランダの英雄」にはなれなかった
オランダ人が デ・ロイテルの死を悼み、惜しむのが よく理解できる
提督の指揮する艦隊と 海戦時の陣形も
とても美しい
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