クライム・ボーダー 贖罪の街

解説

1973年のフランス映画「暗黒街のふたり」を、「ラストキング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィテカー主演でリメイクしたクライムドラマ。ニューメキシコ州のメキシコ国境に近い砂漠の街。保安官を殺害した罪で逮捕され、18年の刑期を経て仮出所したガーネットは、更生して新たな人生を始めようとしていた。しかし、かつてガーネットに部下を殺されたアガティ保安官は、未だにガーネットを憎み続けており、執拗なまでに追いつめてくる。そんなある日、ガーネットは元犯罪仲間テレンスから、メキシコからの不法入国者の手引きをする仕事を持ちかけられる。共演にも「秘密と嘘」のブレンダ・ブレシン、「レザボア・ドッグス」のハーベイ・カイテル、「エクソシスト」のエレン・バースティンら実力派が集結。「デイズ・オブ・グローリー」「ロンドン・リバー」のラシッド・ブシャール監督がメガホンをとった。

2014年製作/117分/フランス・ベルギー・アルジェリア合作
原題または英題:Two Men in Town

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5激痩せウィテカー

2021年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 『暗黒街のふたり』(1973)のリメイクだそうだが、ニューメキシコ州の乾いた空気と黄色い太陽が、多分オリジナルとは雰囲気を変えているのだろうと想像できる。

 仮出所したガーネットに対して、部下を殺されたアガティ保安官はどうせ再犯するだろうと町から追放したくてたまらない。せっかく牧場という就職先も決まったのに、「やつは犯罪者だから、いつ誰を殺すかわからない。俺だったら家族をやつから遠ざけるけどな・・・」と牧場主を脅したりする。一方、彼の根が優しいところを見抜いていたスミス保護観察官は何とか更生させようとし、元犯罪者仲間のテレンスが執拗にガーネットを悪の道に誘おうとするという構図になっている。

 2021年は邦画でも『ヤクザと家族』や『すばらしき世界』で出所した者が生きづらい世の中を描いていたが、元々そうした作品は多かった。再犯率の高さからしても、うまく更生して真っ当な人生を歩むことが難しい世の中なのだ。人生の半分を刑務所で暮らしたという割には銀行員の女性テレサを見事に口説いてみせたが、不自然なところはそれくらいだろうか。

 シンプルなストーリーだが、オープニングの夕陽の中で石を使って殺人を犯すシーンは18年前のものだと思っていたけど、ラストのシーンに繋がるんですね。まぁまぁの演出。キレやすい性格のため、やっちまった感も満載だ。

 また、イスラム教に改宗したというのも残念ながら効果がなかったし、“贖罪の町”という副題もいただけない。牛がいっぱい出てくるので、むしろ“食材の町”かと。ちょっと関係ないけど、保護観察官のことを「エージェント・スミス」と呼んでいたので、思わず『マトリックス』を思い出したのは言うまでもない・・・

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kossy

2.5何か決定打に欠けた

2018年8月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

寝られる

日本未公開作ながら、フレンチ・ノワールの名作『暗黒街のふたり』のリメイクで、フォレスト・ウィテカー、ハーヴェイ・カイテル、ブレンダ・ブレッシンら豪華キャスト。
メキシコ国境と近いアメリカ南西部の砂漠の町。18年の刑期を終え、仮出所した男。全うな人生を歩もうとするが…。
因縁ある保安官の執拗な追跡。かつての犯罪仲間からの誘い。逃れられない過去の呪縛。
前科者のレッテル。
そして男は…。
全うに生きる事は出来ないのか。
題材や話は悪くない。
寂れた砂漠の町の雰囲気、役者陣も渋い熱演。
…でも、何か面白さに決定打が欠けた。

それよりどうしても気になったのは…
ウィテカー演じる主人公がムショに入ったのは、18の時。
18年の刑を終えて出てきたって事は…、全くその年齢に見えない…。

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近大

そこそこ面白かった

2018年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

リメイクされるだけあってそこそこ楽しめた。

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aopon