3月のライオン 前編のレビュー・感想・評価
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将棋の魅力を伝える点では「聖の青春」を超えた
将棋映画の波が来ているのだろうか。一見地味に思える将棋盤に向き合っての勝負が、意外とスクリーン映えすることを作り手が再認識しているのかもしれない。
松山ケンイチ主演の「聖の青春」が昨年11月に公開され、半年もたたないうちに本作。ただ、こちらは前後編二部作のため尺に比較的余裕があるという強みから、盤上のスリリングな勝負を割と丁寧に描いている。基本的な駒の動かし方を知っている程度の観客でも、差し手の妙味がなんとなくわかって楽しめるはず。
対戦中に棋士たちの心の声を流す演出も、原作コミックを踏襲しているとはいえ効果的。中継を見ている人たちの解説も加わって、勝負の面白さを一般観客向けにわかりやすく伝えようとする工夫が感じられて嬉しい。
ひなた役の清原果耶は、「あさが来た」の頃から急に成長した印象。出演作品が一気に増えそうな好演だった。
March comes in like a lion
孤独なキリヤマ レイ(神木隆之介)を明るい川本3姉妹(倉科カナ、清原果耶、新津ちせ)や太っちょの二階堂(染谷将太)が励ましてくれて心温まる。
レイの姉の香子(有村架純)と後藤(伊藤英明)のデート中にレイが後藤に殴られるシーンは興奮。
父役の豊川悦司さん、じじ役の前田吟さん、東北弁の島田を演じた佐々木蔵之介さんもとても良かった。
エンドロールに流れる主題歌『Be Noble』(ぼくのりりっくのぼうよみ)もとても良かった。
映像も見応えがあった。
視野を広く持たなければならない。将棋しかねぇ~んだよぉ〜、って言っ...
視野を広く持たなければならない。将棋しかねぇ~んだよぉ〜、って言ってた桐山がどう成長していくか。後編へ続く。
将棋の対局をパチンという音と、後藤と島田の顔であらわす。
ときに心の声で会話する。
将棋がものすごくスリリングにみえる。
将棋の国の人たちの物語。
桐山を拾う家族、あかりひなたももの話は後編で。
スクリーンで見て良かった
正直、原作ファンとしては内容に不満もある。
原作で印象的なシーンだからとりあえず入れてみました程度に雑に描いてるシーンも多く、流れが多少違うのに無理やり原作のカッコいいセリフを言わせて不自然になってる場面が目立つ。
酒に潰れた零を捨て置いたのがスミスと一砂という改変も原作を無視しているようで納得が出来ないし、原作を知っていればこそ粗が目立ってくる。
脚本以外も俳優の演技力というよりは演技指導のせいだとは思うが、変なオーバーアクションが多くてわざとらしいシーンが多い。
とにかく前半は適当な部分が多く、見ていて気が散ってしまった。
しかし、後半になると粗もだんだんと目立たなくなっていき、零の大事な局面では思わず映画の中の観客に釣られて拍手をしそうになるほど引き込まれてしまった。
映画館で映画を観たことは当然何回も経験しているが、ここまで作品の中の世界に引き込まれたのは初めてだと思う。
派手なアクションも何もないが、この作品は映画館のスクリーンで見られて本当に良かったと思っている。
原作は未読ですが、わかりやすくて良かった。 キャストも良く、染谷翔...
原作は未読ですが、わかりやすくて良かった。
キャストも良く、染谷翔太や中村倫也が意外なキャラで新鮮さもあり、佐々木蔵之介の存在感、高橋一生もポイントで良かった。
神木隆之介の演技はさすがといったところ。
前半楽しめました。
生々しい将棋バトルと人間ドラマ
好きなジャンルである将棋映画だったので公開初日に鑑賞した。シンプルでスマートな作品という予想に反して、泥臭く生々しい将棋バトルと人間ドラマが一体化した奥深い傑作だった。
主人公・桐山零(神木隆之介)は、幼い頃、交通事故で家族を失い、亡父の友人であるプロ棋士・幸田(豊川悦司)の長男、長女と同様に内弟子として育てられ、めきめきと上達していく。そして、次第に長男、長女との実力差による確執が高まっていくことを避けるため、単身上京し中学生でプロ棋士となる。そして、高校生となった主人公は、次々に格上の棋士達を破っていく。そして、敗者の現実を目の当たりにして心乱れながらも、偶然知り合った心優しい川本家・三姉妹に支えられ、新人王戦に挑んでいく・・・。
家族を失った主人公は、生きていくために将棋を選ぶ。そしてプロ棋士になってからは、生きるために容赦なく相手を倒していく。育ての親である幸田、事前に事情を聴いたプロ棋士も倒していく。感情をあまり変えない非情とも思える主人公だが、中盤での、俺は悪くない、俺には将棋しかないんだ、将棋が俺の全てなんだという慟哭は迫力十分であり、勝負の世界に生きる者の厳しさと覚悟がヒシヒシと伝わってきて胸が熱くなった。
従来の将棋映画では、将棋戦=勝負に主眼を置いている作品が多いが、本作は、勝つ者の実態に焦点を当てている。勝つ者は、誰でも、過去に、敗北、挫折、迷いを経験し、それを乗り越えてきていることが、繰り返し語られる。才能だけで勝てるわけではなく、努力に努力を重ね、将棋に命を懸けて満身創痍状態の勝者達の姿は、泥臭く、生々しい。主人公は正しくそんな勝者達の代表格である。勝つことの壮絶さが実感できる。
主人公ばかりではなく、プロ棋士達の抱える様々な事情も丁寧に描いているので、将棋バトルは、単に勝負の行方、顛末に魅せられるだけでなく、彼らの人生を背負った戦いという凄味も加わって、盤上の格闘技を観ているような迫力だった。特に、宗谷名人(加瀬亮)と島田(佐々木蔵之介)と名人戦シーンは、二人の人生を賭けた戦いという感じが伝わってきて画面に釘付けになった。
主人公に理解のある高校教師役・高橋一生が良い味を出している。従来の優しいイメージとは異なり、男っぽい感じで、主人公へのエール、人生訓のようなアドバイスが清涼剤のように効いていた。育ての親の長女役の有村架純は従来のイメージを払拭した演技が凄かった。別人のようだった。主人公に負けてプロ棋士になる夢を絶たれた長女の鬱屈した気持ちを、表情、台詞、佇まいで表現していた。
本作の登場人物のなかで一番気になったのは川本家・三姉妹である。出会いが出来過ぎていたが、それ以上に、本作の他の登場人物とは違い、非の打ち所の無い完璧な三姉妹であった。本作の作風からすれば、後編は、この三姉妹に大きな変化が起きるだろうことを予感した。それにしても、またしても、前編、後編のパターン。一本で一気に観たかったのが残念。本作が、将棋バトルと人間ドラマを融合した、勝つこと、生きることの壮絶さを実感できる傑作であることに変わりはないが。
豪華キャストが個性的
前編はとにかくこの物語の登場人物が効率よく出てきた。
それぞれのエピソードから感じるそのキャラクターが豪華な俳優たちに表現されてとても面白い。
原作の漫画は読んだことないが、加瀬亮、染谷将太、伊藤英明など棋士たちの演技が見応えあった。
この後の神木君の成長が楽しみな終わり方だった
めちゃ豪華な俳優陣で、期待通りの出来栄え
原作が羽海野チカ、監督が大友啓史、脚本が岩下悠子、渡部亮平、大友監督。出演が神木隆之介、有村架純、倉科カナ、染谷将太、清原華那、佐々木蔵之介、加瀬亮。豊川悦司、伊藤英明。髙橋一生、新津ちせ。
改めて今こう書いてみると、めちゃ豪華な俳優陣。
原作漫画と言うか、羽海野チカさんの大ファンであり、期待大で視聴。ただ、漫画では冷たい陰のある美貌の幸田香子役が有村架純で、かなりガッカリ。ただ映画を見終わってみれば、彼女なりの香子を造形していた。
神木隆之助による桐山零(史上5人目の中学生棋士)は、原作のイメージそのままというか、それ以上のリアリティで家族を亡くした孤独な天才高校生棋士を演じ、素晴らしかった。
佐々木蔵之介も、胃痛持ちのA級棋士島田開八段をまさに体現。染谷は役柄通りブクブクの体型で将棋への情熱を迸らせ、役者魂が全開。
清原はあくまで可愛いく、加瀬、豊川、伊藤も各々個性的な棋士像を見事に造形。
原作ものの実写化はガッカリすることも多いが、期待通りの出来栄えであった。
いまさらだけど
”映像化”という意味なら合格。
”映画化”と考えれば落第。
原作ファンのためずっと避けてきた1本。
最新刊を読んだ勢いで見てしまったけど、
これ後編も見なきゃなのかな…と暗い気持ちになりました。
以下、原作ファンとしての個人的な見解になります。
まずマンガと映画では媒体としての特性が全く異なるので
原作(マンガ)のどこに映画的なクオリティをもたせるかが重要です。
限られた尺に収めるため、どうしても原作の良さはスポイルされてしまう。
だから取捨選択が必須になるわけだけど、その結果が非常によろしくない。
つまり本作で”主人公・零くんの成長”をテーマにしてしまったことがそもそも失敗だと思うのです。
個人的に原作の良さは根本的に悪人がいないことであって、
姉の香子ですら人間的な葛藤の発露があの”いじめ”であり、
本質的な悪人ではなかったことのはず。
それを表現するのが特に食事のシーンだったと思うんだけど、なぜかそこは全カット。
食事または食べ物が魅力的であることが、日常のささやかな幸せであったり
その人の人間性を象徴するのが原作の魅力だと感じていただけに、そこは大いに不満が残りました。
誰にとってもままならない人生を生き抜くために、誰かと支え合うこと。
そんな人たちと試練や災難をのりこえ、昨日よりちょっと良いと思える明日をつくること。
そんな人生賛歌、人間賛歌こそが原作だっただけに、
その原作の解釈を通した映画だからこその深みや深掘り、あるいは別視点の提示など
なぜわざわざ映画にしたのか?という意義を示せない、浅い作品だと感じてしまった。
邦画全般に言えることだけど、俳優を見せたいだけなら映画でなくても良いはず。
人気のマンガを原作にしました。旬の俳優がずらりと出てます。
なんとなく”映画”のフォーマットに乗せて形を整えただけのこういうものを、映画と呼んでいいのだろうか?
65点
映画評価:65点
なるほど良作ですね………。
冒頭がお葬式で
どうなの!?ってなりましたが、
漫画よりも境遇やキャラ紹介が理解しやすく
この漫画の本来の面白さを引き立てていると思います。
なんだか薄暗く、地味で、儚くて
中々進展しなかった為
途中で漫画版を読まなくなってしまいました。
そんな私が、
この映画を通して凄く楽しんでます。
それくらい作品愛に溢れていました。
染谷さん演じる二階堂役も
最初はわざわざ特殊メイクまでして
原作忠実に太らせる必要あるのか?って
思っていたりもしましたけど、
見終わった時には二階堂の一喜一憂に
心を動かされる状態です。
どこか村山聖さんを思い浮かべ
感動してしまいました。
他のキャラクターの熱演も
痺れています。
なにより、
無理矢理2時間にせず
前後半に分けた判断力の高さ
本当に素晴らしかったです。
後半楽しみです!
【2021.10.4観賞】
緊張と緩和の娯楽作
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」
以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
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原作、アニメとも未読未観ですので、
似てる似てない等は全く気にせずに観られました。
将棋もほとんど知らないけど、
以前に全く知らない「ヒカルの碁」にもちゃんとハマれたので、
知らなくてもドラマがしっかりしていれば面白いだろうと思って鑑賞。
案の定、ドラマがしっかりしていて、楽しい!
親を亡くした雫が自力でこれから生きてゆく手段として
絞り出すように叫ぶ
「将棋しかないんだよ!!」
対局時の半端ない緊張感と
三姉妹との絡みの緩和シーンとのバランスが
悪くないと思いました。
役者陣は流石!!神木君は安定の神木君!!
佐々木蔵之介さんが、登場して数分間はほぼ台詞も無いのに
存在感と緊張感が目力と佇まいで伝わってきて
改めてやっぱすごいな〜〜
染谷君はエキセントリックな役で、やってて楽しかったのでは〜
思わず小寿々姉さん!(笑)と突っ込みたくなった綾田俊樹さんも。
羽生善治氏を思わせる役どころの加瀬亮さん
存在感がまるで「神」のようでした。
後半が楽しみですね。
将棋映画の決定版
映画館では2017年4月24日地元のイオンシネマにて鑑賞
それ以来2度目の鑑賞
原作未読
アニメ未鑑賞
将棋は全く興味がない
それだけ神木隆之介が大好きなんだろう
将棋に興味がない人にも楽しんでもらうには話そのものが面白くないといけない
映画なら脚本
印象に残るシーン
印象に残る台詞
印象に残る数多くのキャラ
豪華なキャスト陣なら尚良い
それはクリアしてるんじゃないかな
原作のイメージをあまり壊していないのではないか
漫画の実写化としては良作の部類だろう
勝負事を生業にしてそれで勝ったのに喜べないってそんなことばかりじゃとてもつらい
二階堂が染谷翔太だと最後の最後まで気づかなかった
やっぱり二階堂は『聖の青春』で松山ケンイチが演じた村山聖がモデルだった
役作りで太ったんじゃなくて特殊メイクのようだ
三角龍雪を演じていたのが中村倫也だったことも最後まで気づかなかった
後藤の妻を演じた小橋めぐみの芝居が良かった
ああいう役でもしっかりと存在感を示す役者の鑑
有村架純のようなかわいいタイプの女子がきつい役やるとゾクゾクしちゃう
フジの連ドラ『ブザービート』の相武紗季のように
叱られたい
人間とは❓生きるとは❓それを深く考えさせられる映画です
何回見たでしょうか。
主人公と境遇で重なるところがあるので、個人的には最高の映画です。
でも、映画史上最高の演技を見せてくれる映画ではあります。
中でも、有村架純と清原伽耶は、ここでしか観れない、最高以上の驚愕の演技を観ることができます。
他にも、多くの名優が出てきますが、そのどれもが最高の演技を見せてくれる。
それだけでなく、人間の素晴らしさや醜さの全てを見せてくれます。
人間万華鏡映画、人間交差点映画です。
将棋を知らなくても、最高に感動出来るでしょう、人間の心があるなら、いや、誰でも。
泣きたい時は、この映画を観てください。
苦しい時はこの映画を観てください。
死にたい時はこの映画を観てください。
観たら必ず救われる、そう、私は思うのです。
神木くんのキャラと違うかというと、何となく周りから浮いてる感じでは...
神木くんのキャラと違うかというと、何となく周りから浮いてる感じではそうかも。神木くんの熱演がすばらしかった。倉木カナもいいし、蔵之介さん、トヨエツ、染谷くん、高橋など、脇役が素晴らしい。
将棋ってこんなに厳しいものかときりきりと思わせると同時に、主人公の成長が見られていい。
負けそうでも、自分を信じて勝てた勝負を諦めないことという隠喩が効いている。トヨエツが有村に、彼女の勝てた試合を見せるシーンはよかった。将棋ならではできること。
まず、近頃の前・後編形式での公開には本当にうんざりする。 映画がヒ...
まず、近頃の前・後編形式での公開には本当にうんざりする。
映画がヒットして、続編が製作されるのとはわけが違う。
私は、良い監督の条件にシーンを上手に面白くつなげることがあげられると思うが。この映画。編集権を放棄していると思われても仕方のないだらしなさだ。
決定的に、編集がまずい。長回しが多いが、「これ以上この画面からは何の情報も伝わってこない」という場面で、シーンが終わらない。その結果、将棋という「静の緊張感」よりも間延びした退屈しか感じない。
さらに原作リスペクトの視点から、この映画を判断すると、
・キャスティングばっちり
・俳優の演技も素晴らしい
・将棋シーンの見せ方に工夫が足りない
・音楽しょぼすぎ
・原作の大切な要素、絵の端々に漂う羽海野チカワールドの書き込み要素がない。ネコがしゃべったり、ムダに美味しそうな食べ物にうっとりする3姉妹、対局を見物・実況するプロ棋士たちの心の叫び、誇張した絵の表現など、大切なマンガの雰囲気が壊されている。
この内容なら前編は要らなかったんじゃないか。
現時点で、オリジナルの結末を作者の原案として入れているらしいので、どうしたって後編を見ないわけにいかない。
むしろ、桐山零がなぜひとりなのかを。そして、3姉妹との出会いと交流を。一本の映画で魅力たっぷりに描き、彼が生きている世界の要素のひとつに将棋がある。という立ち位置で完結させて良かったんじゃないか。
それが世間に受け入れられたら、初めて続編に取り組めばいい話で、前後編って、ビジネスライクにしか感じないのだ。
例えば、日本アカデミー賞を受賞するのは後編の音楽賞とか、独立した作品として評価できない。それなのに一本分の鑑賞料金を取るわけで、いじましいことこの上なし。残念な「映画化」でした。
2020.9.3
2回目見たがやはり面白かった。
前に見たときに全く感じなかったのか忘れているのか、神木隆之介の演じる零と、自分の名前が漢字は違うが同じである。
まず、最初にレイクンと劇中で主人公が倉科カナらに呼ばれるのを自分に言われているように見てしまった(笑)
私は長年、倉科カナのファンで、前回にそれが理由で見たのに、なぜ感じなかった!?
倉科カナと出会うとこから始まってたんだなとあかりの役柄の重要性に気づく。
ストーリーも、もちろん素晴らしいのだが、この映画の素晴らしいと思うのは、役柄の個性の設定が1人1人独特で面白いこと、そしてそれを演じる俳優の演技力がすごい事である。
将棋の知識は無い自分が見て、将棋をさしてる場面が大半を占めているのに、こんなに飽きずに見られるのは、そのためだろう。
対戦相手1人1人が違って個性が強くて、誰一人テキトーな設定の相手がいない。
育ての父親の幸田(豊川悦司)にはじまり、安田、二階堂(染谷将太)、島田(佐々木蔵之介)、後藤(伊藤英明)、山崎、宗谷らである。他の脇を固める倉科カナや清原果耶、高橋一生らも今思えばなおさら、相当豪華である。
安田はDV父親みたいな設定、二階堂は幼馴染みで難病持ちのボンボン。
島田と後藤が面白かった。。2人の対局は良かった。真剣勝負が伝わる。手に汗握るとはこのことか。和菓子食べるシーンなどもユニーク。
島田は山形訛りの朴とつ、胃痛持ちだが、荒々しい闘争心も持ち合わせている。
後藤は目をギラギラさせた迫力がすごかった。攻撃的で闘争心むきだしで、実は病気の妻を看病する一面がある。
新人戦の決勝で零と対局する山崎も個性的で、人間味溢れる演技だったな。
考えたら、佐々木蔵之介と神木隆之介は20世紀少年の勝俣君つながりである。
20世紀少年での神木隆之介の登場には、すごい美男子が出てきたなと印象的だった。
もちろん神木隆之介の演技力は、誠に秀逸である、喜怒哀楽をよく表現していたし、悩みを抱えながらも立ち向かう力強くもはかない青年像をよく表現していた。
あとひとつ欠かせないのが子役が全員が演技力ありはまっていたこと、これはなかなか珍しい。
この映画は完成度が高い。
全289件中、1~20件目を表示