リリーのすべてのレビュー・感想・評価
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愛だな…
前半はなんか色々衝撃的で目をそらした部分もあったけれど、後半はこの物語が言いたいことがわかってきて、ただただ感動しました。
最初はちょっとした夫婦の遊びとして始まったものがアイナーをリリーに変えていき、リリーは現実の厳しさに苦しむ。それを静かに見ていたゲルダも愛する人がいなくなっていく姿に苦しむ。だけどそれでも愛し続けるゲルダの姿に無償の愛とはこういうものなんだと思いました。こんな愛を注げる人はそうそういるものではないです。最後の「私はこんな愛には値しない」というリリーの言葉はゲルダへの感謝の言葉だったのではないでしょうか。ただただ涙が止まらなかったです。
この映画はキャストがとてつもなくよかったかなと思います。
エディは見た目はもちろん身振り手振りも女性以上に女性らしかったし、表情はその時のアイナー/リリーの気持ちをよく表していました。
アリシアは愛する人が別人になっていく苦しみ、夫への愛がどこからも感じられ、素晴らしかったです。オスカーを取ったのも納得!
とにかく美しく悲しい、それでもって素晴らしい映画でした!
The danish girl の生涯
タイトルなし(ネタバレ)
リリーが美しすぎるのがすごいんだけど、それは置いておいて。
ゲルダとアイナー/リリーがとても繊細に丁寧に描かれていて、とても面白かった。
リリーの苦しみは、想像することさえ難しいだけど、ゲルダもすごく苦しんでいて、すごく自分も苦しいのにリリーを受け入れて努力する、素晴らしい人だと思った。
映像も美しくて、劇場で見ればよかったと反省する。
無償の愛
美しく切ない愛
エディ・レッドメインの演技が
とにかく素晴らしかった。
はじめはどう見ても男の人なのに
リリーが現れてから本物の美しい女性にしか
見えませんでした。
女性になりたいと願う夫を
理解者となり受け入れ支え続ける妻に
本当に涙が出ました。
途中から夫をリリーと呼んだり、
見えないところでぐっと涙を堪えるシーン
など、妻の気持ちを考えると
涙が止まりませんでした。
また、実話であるということも
すごく考えさせられました。
何度も見たくなる映画です。
美しくも悲しく切なくも確かに愛はあった
エディ・レッドメインがとにかく最初から可愛い。
男性から女性への目覚めの部分が衝動的且つ端的に描かれていて、まだ性同一性障害への知識も理解も広まっていない現代にはもう少し細かく繊細な描写があっても良いかなぁと思った。
エディ・レッドメインの局部が映ってびっくり。
包み隠さない心意気をとても感じた。
ずっと愛し合っていた夫が女性になりたいと言った後も、妻は戸惑いながらも歩み寄ろうと理解しようとしている姿はもうただただ愛。
愛の形に決まりはない。
友情か、愛なのか。そんなのどうでもいい。
この二人が進むべき道に進んでいる感じ。
エディ・レッドメインの女性の姿もごつくとも綺麗すぎて、綺麗に描かれすぎている感もあった。
リアル感は感じられなかった。
でもこの映画をまず理解の第一歩として、受け入れやすくするためには、導入としては綺麗に描くことの必要性も感じた。
まぁ、とにかくエディ・レッドメイン可愛い。
でもアリシア・ビカンダーも負けずに可愛い。もうみんな可愛い。
あ、ベン・ウィッショーはカッコイイ。
ジェンダー問題は特に日本はナーバス。
全然他人事ではないし、自分に関係ない事だとしても、まず観てほしい映画。
すべてを包む愛。
何年か前に同じような設定の映画を観た記憶があった。
同居していた男の突然の覚醒とカミングアウト。頭で
は理解しても、女の方の心がついていかないのは当然。
この実在した夫婦の苦悩はいかばかりのものだったか、
妻の苦悩と葛藤を熱演したアリシアの演技が圧倒的だ。
性別適合手術を何度も繰り返したのちリリーの身体は
拒絶反応を示し落命するが、最後まで彼(彼女)を支え
続けた妻の献身あってこその実現でもあった。元はと
いえば目覚めさせたのも妻であったが、まさか自分の
夫がそうなるとは誰が想像するだろう。もし自分なら
こんな世話ができるだろうか、愛する人の変化に対応
するだけの器量が私にあるのかと何度も考えてしまう。
繊細な題材を繊細に人間ドラマに仕上げた。
トランスジェンダーについて考えさせられる。。
観た後に調べたところでは、世界で初めて性適合手術を受けた方の実話が元になっていたのね。
色んな視点・目線で観ることができる作品だった。
まず女性としての同姓目線ではゲルダの気持ちを考えてしまうと切なくてたまらない。
かつて確かに愛し合っていた男性が、目の前にいながらにして「いなくなって」いく。顔も体温も匂いもそのままなのに「違う誰か」になっていく。
これってかなり、辛い。不在を感じないまま、ただ失っていくのだ。手術に向かうアイナーを見送るシーンは苦しくて泣けた。
愛するひとのありのままを受け入れることが、自分の愛するひとを殺すことと同義になるなんて誰が想像できるだろう。
リリー目線ではこれまた胸が苦しくなった。自分が認識している自己を周りから認めてもらえず異性を見る目で見られる。自分で認識している性と自分の肉体が逆の造りをしている。この違和感を四六時中抱えて生きるなんて。
自分を色んな形で否定され続けて生きる苦しさは、きっと想像を超える過酷さだ。
トランスジェンダーの苦しみが前よりほんの少しは想像できる。性適合手術は劇中の言葉を借りるなら「あるべき姿に戻す」治療なのだ。
アイナー役の俳優さんの恥じらうような笑顔がとってもチャーミング。だからこそラストが余計に切ない。
ゲルダ役の女優さんも、アイナーがリリーに変わって(代わって)いく過程の戸惑い、苛立ち、捨てきれない愛情がすごく伝わってきて良かった。
それにしてもうまく言えないけど、ゲルダとアイナー/リリーの関係は画家と被写体という客観性が働く関係が介在したことで成り立っていたような気がする。
「ジェンダー」について色んなことを問いかけてくる作品だった。たぶん私が今まで考えてた以上に性の混乱は自己認識、他者の認識の根幹を揺るがせるのだ。確実に。
究極の愛のカタチ
美しく、観るものを魅了する素敵な作品だった。終始、美しいデンマークの街並み、淡い色に包まれた世界観に心を奪われてしまっていた。
作品では、まだ性の理解が進んでいない頃の ひとりのトランスジェンダーの生き様が描かれている。これが実在の人物をモデルにしているときたから驚きだ。LGBTの理解に繫がる話と見ても良いが、それ以上に、「自分は何者であるのか」という疑問を持つ気持ちは誰しもが同じであり、模索する姿は私たちとなんら変わらない。トランスジェンダーとしてのありようではなく、一人の人間として自分自身の在り方を模索する姿に重きを置いて観てほしい。
そして、この映画で一番の見どころは、主人公の妻だ。自分の夫が女装に目覚めてく、最初は、ほんのお遊びだったのに…
自分の夫がそんな状態に陥ったらどうするだろうか、想像ができない。それでも全身全霊で主人公を支え続けた彼女の愛は、夫婦を超える。究極の愛とはまさに このことだと思う。
2回観ました。
妻のゲルダの愛の深さ。 ゲルダの愛の為にも、出来れば、旦那さまのま...
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