リリーのすべてのレビュー・感想・評価
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意外とおもしろかった
夫婦のゲルダとアイナー、2人は画家。
ゲルダの描く絵はあまり評価されず。(最初の方はあんまり覚えてない)
あるパーティーに妻のゲルダが夫のアイナーを女装させて行く。そこからアイナーの中にいる"リリー"が目覚めていく。
リリーを描いた油絵が気に入られてゲルダは展覧会を開くことになった。アイナーは次第にリリーへと切り替わっていく。ゲルダは最初動揺して「やめて」と伝えていたが次第にリリーに対して理解を深めていった。
リリーは性転換を決意。第1段階は無事に終わる。
悲しいことに第2段階でリリーは死んでしまう。
そんなリリーのそばに最後までいたゲルダ。
レビュー書くの、忘れてた!
エディレッドメインとアリシアビガンダーの、ため息の出るような美しい夫婦像から一変していく過程に涙が止まらなかったです。
亡くなってしまったけど、りゅうちぇる・ペコ夫妻もすごく素敵だったから、りゅうちぇるがどんな思いで死を選んだのかに思いを馳せるだけで、今でも胸が苦しくなります。
ジェンダーが一致していない人の苦しみを、こういう作品で伝えていくしかないのでしょうか。時代が変わった、とはいえ、同性婚が合法化されるどころか、今だに夫婦別姓すら実現されない現代、人との距離をますます遠ざけるように社会が仕向けているのかなぁとも感じます。
誰の目も気にせず、堂々と自分らしく生きることができる世の中になりますように。
頭の中が混乱
女の強さ、、
与えられた性と身体が間違っていて、それを正す手術をする。
アイナー(リリー)は誰との子供が欲しかったのだろうか、?
“愛”とはその人そのままを受け入れること、とよく言われるが、リリーの存在を認めれば、愛し合っていたアイナーが死んでしまう。アイナーを求めれば、リリーが悲しんでしまう、、。
ゲルダの心情に心が持っていかれて後半ずっと泣いてた、。
私だったら手術成功を喜べないかも、。辛すぎる。
妻のゲルダの理解と献身的な姿に感動した
まず撮影が芸術的だと思う。
エディレッドメイン演じるリリーの仕草や、リリーの心の動きを捉えさせるような背景やカメラワーク、BGMがとても劇的になっていて、芸術的な作品になっていると感じた。
その上で、この映画・・・1926年頃の実話というのもすごい。あの時代に、手術をして男性が女性になっていくことは、今ほど多くの人が認めていなかったと推測すると、そうとうリリは辛かったと思う。その本人の辛さや心の動きも丁寧に描かれていた。LGBTQなんていいう概念は当時にはなかったように思えるから、彼女(彼)の生き方は、今のLGBTQの方々にもとても勇気を与えていると強く感じた。
それと同時にアリシアビガンダー演じるゲルダが、始めは全然受け入れられないんだが、徐々に夫の気持ちを認めていき、理解していく過程もとても丁寧に描かれていた。理解していく姿、最後の方になっていくと見える献身的な姿にとても感動した。
せつない
ゲルダの愛の深さが際立っていた。
自分がきっかけを与えてしまったと
後悔していたのだろうか。
リリーはリリーで、自分の心と身体が
スッキリ収まるようにしたら、
リリーだっただけのこと。
しかし、膣形成とは本人に自覚はあるのだろうか。
いたずらに命を落としてしまった気がする。
全体的にクオリティが高い中で撮影と嫌味にならない程度に分かりやすい...
よい
これでエディ・レッドメインにはまった。
ストッキングを履くシーンのエディはすごかった。
全編を通じてエディの瞳が陳情的な作品
精神病院に収監されそうになったり、色々と難しい時代背景
きっと行きづらかったに違いないです
人間は自分自身になるためなら、命だってかけるんだな、と
描くことは瞑想だった。
自分の男性の肉体に女性の心を宿して生まれたアイナー。
ゲルダという心から愛する妻がいながらも、ひょんなことから彼はいままで自分すら気づかなった、自身の中にいる女性性リリーを見つけていく。
セクシャリティとジェンダーの不一致についての研究が一般的でなかった1900年代前半。当然トランスジェンダーという言葉もない時代に、社会の不理解と不寛容もさることながらアイナー自身がそんな自分に一番戸惑う。
彼はリリーをどうやって受け入れたのか? それは、二重人格。あたかも、自分の肉体にアイナーとリリーの二人がいるかのように振る舞っていく。そういう形でしか、他の人間と異なる自分を受容できなかった彼の姿が、今の感覚からすると奇異に、そしてとても切ない。
夫が自分の愛するアイナーではない存在になっていくことに、最初はゲームのような感覚で一緒に楽しんでいた妻のゲルダ。しかし、次第に彼が自己発見の深みに足を踏み入れたことに気づき、どんどん遠いところにいってしまうことに困惑する。
だけど、肖像画家であるゲルダは、夫の中からでできた女性リリーを描きまくる。そして、彼女は画家として一皮剥けていく。ここが面白い。彼女は、アイナーが二重人格などではなく、本来的には女性性の持ち主であることを、キャンバスに筆で向き合っていくうちに見抜いたのだろう。だからその絵は人の心を打ち、売れる。
創作とうい名の瞑想で彼女は類稀なる冷静さを身につけ、愛する夫の変化を受け入れようとする。だがそれでも、もちろん一番近くにいるからこその彼女の苦悩は続く。
終盤、性器の除去に成功し肉体的にも女性に生まれ変わろうとしているリリー。そんな彼女を前にゲルダは、アイナーとリリーを丸ごと愛したことを伝える。
男/女という枠組みを超えて人を真に愛することとは? そんなことを考えさせる作品だった。
犬は知っている
犬を飼うとき、オス・メスの性別なんてそれほど問題にならない。繁殖を目的とするとか、生理は家が汚れるから嫌だとかはある。そして犬のほうから見ても飼い主が女性であるか男性であるかは関係のないこと。映画の中では夫婦どちらにも懐いているのでとても愛らしかったです。
まずはタイトルの“The Danish Girl”デンマーク人女性をそのまま使わなかったことが興味深い点。もちろん主人公エディ・レッドメインが女性の一面が出てくるときには「リリー」と名乗ってたのでその半生記とも言えるのだろう。ただ、百合族という言葉も浸透しているし、百合の英語がLILYであることも引っかかるのです。日本じゃ薔薇族なんてのもあったしね・・・漢字書けません。
最も印象に残ったのがのぞき部屋。男性の性欲を高めるためだとばかり思っていたのに、なんと女性の仕草を研究していたリリー。この頃になると女性化する彼も歯止めがきかなくなっていました。妻のゲルダは後悔もしたでしょう。女性モデルを頼んだり、助走してパーティに出席したり・・・キスを迫ったヘンリクの存在も断ち切らねばならないと。
しかし、幼少期に同級生のハンスとキスしたことがあるという過去を夫から聞き出したあたりで、性同一性障害について理解を深め、愛する夫のために最善策は何かと模索する。『ミッドナイトスワン』も思い出した。世界初の性転換手術・・・切除だけで止めてもらいたくなった。膣形成したって・・・
そんなこんなで妻役のアリシア・ビカンダーが助演女優賞を獲得しましたが、レッドメインのほうは主演男優賞ノミネートどまり。もしかしたら主演女優賞でも良かったんじゃないか!そろそろ女優賞、男優賞、ジェンダー賞を創設する時期に来ています!
そんなこんなで、やっぱり決断のシーンは泣けてきました。ウルウル。わたしは泣いています、ベッドの上で。
葛藤が良かった
まだまだセクシャルマイノリティに関する情報がない時代、それでも奥さんが理解しようとする姿勢が素敵だった。
また、ガンガンに奥さんを抱いていたのに、ふとしたきっかけで自分自身のセクシャリティに疑問を持つ、ということは驚き。
意志の強さ
私ならゲルダになれるだろうか
りゅうちぇるの一件を見て、この映画を見ようと思った。
一生の愛を誓った人から「女性として生きていきたい」とカミングアウトされたら。しかも目覚めのきっかけを作ったのが自分だったとしたら。
昨日まで心も体も互いに愛し合っていた夫アイナーとは別の人格、リリー。何とか元の夫に戻るようにゲルダは手を尽くすが、一度芽生えたリリーの女性になりたい気持ちは強さを増していく。
「なぜ私と結婚したのか」、「私の為に男として生きる努力はできないのか」。私ならそう思うだろう。しかしゲルダは、愛したアイナーの死を受け入れ、危険な手術を経てでも女性としての生き方を得ようとするリリーに献身する。
どうしてもゲルダに肩入れせずには見られなかったが、トランスジェンダーを自分事として考えるには良い映画だった。
評価も高い、興味を惹く内容
いざ見てみると、リリーよりもゲルダに感情移入しすぎて、途中リリーに対して嫌悪感を抱いてしまった。
トランスジェンダーを否定する気はない。
ただ疑問点が出てきてしまう。
今までゲルダに対して性的な欲はあったはずなのに、
女装きっかけで今まで眠っていた女性としての目覚めで本物の女に?
ゲルダが不憫でならない。
正直リリーとして生きていくのならさっさと別れてほしいっていう感情。
女として生きていきたいといっても、元々夫婦として生活していたのにそんな扱い?リリーの性格の悪さに嫌悪感。
トランスジェンダーが挟むから、性の葛藤や当時の時代背景である性転換の大変さとかでリリーの嫌らしさがモヤモヤにされているけど、
はっきり言ってリリーになってからの自由奔放さやゲルダに対して気配りゼロの態度
女として、男として置いといて、人として
うわー嫌なやつって印象でいっぱいになってしまった
当時の性転換手術なんてバカ高い金額なのでは?
その手術費用だってゲルダが出したのでは??
現実的なこともつい考えちゃった
映像美や俳優さん達の演技力には脱帽でしたが、
モヤモヤしてしまいました。
全体的には映像も絵画も美しく、
演者の方々も美しく
素敵です。
内容に文句だけです。
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