リリーのすべてのレビュー・感想・評価
全259件中、1~20件目を表示
女の強さ、、
与えられた性と身体が間違っていて、それを正す手術をする。
アイナー(リリー)は誰との子供が欲しかったのだろうか、?
“愛”とはその人そのままを受け入れること、とよく言われるが、リリーの存在を認めれば、愛し合っていたアイナーが死んでしまう。アイナーを求めれば、リリーが悲しんでしまう、、。
ゲルダの心情に心が持っていかれて後半ずっと泣いてた、。
私だったら手術成功を喜べないかも、。辛すぎる。
妻のゲルダの理解と献身的な姿に感動した
まず撮影が芸術的だと思う。
エディレッドメイン演じるリリーの仕草や、リリーの心の動きを捉えさせるような背景やカメラワーク、BGMがとても劇的になっていて、芸術的な作品になっていると感じた。
その上で、この映画・・・1926年頃の実話というのもすごい。あの時代に、手術をして男性が女性になっていくことは、今ほど多くの人が認めていなかったと推測すると、そうとうリリは辛かったと思う。その本人の辛さや心の動きも丁寧に描かれていた。LGBTQなんていいう概念は当時にはなかったように思えるから、彼女(彼)の生き方は、今のLGBTQの方々にもとても勇気を与えていると強く感じた。
それと同時にアリシアビガンダー演じるゲルダが、始めは全然受け入れられないんだが、徐々に夫の気持ちを認めていき、理解していく過程もとても丁寧に描かれていた。理解していく姿、最後の方になっていくと見える献身的な姿にとても感動した。
せつない
ゲルダの愛の深さが際立っていた。
自分がきっかけを与えてしまったと
後悔していたのだろうか。
リリーはリリーで、自分の心と身体が
スッキリ収まるようにしたら、
リリーだっただけのこと。
しかし、膣形成とは本人に自覚はあるのだろうか。
いたずらに命を落としてしまった気がする。
全体的にクオリティが高い中で撮影と嫌味にならない程度に分かりやすい...
全体的にクオリティが高い中で撮影と嫌味にならない程度に分かりやすい塩梅の演出が好みでした。
特に撮影は左右対称の構図が多様されてて、ナイスなロケハンと相まってどの場面も見てるだけで楽しかったです。
アトリエの壁の絵画みたいな質感が面白くて動画なのに絵画みたいに見えた。
光の使い方かな?
愛の普遍性と人間の業を多面的に力強く描く中盤以降はひたすらに哀しいがそれがまた救いでもある。
よい
これでエディ・レッドメインにはまった。
ストッキングを履くシーンのエディはすごかった。
全編を通じてエディの瞳が陳情的な作品
精神病院に収監されそうになったり、色々と難しい時代背景
きっと行きづらかったに違いないです
人間は自分自身になるためなら、命だってかけるんだな、と
描くことは瞑想だった。
自分の男性の肉体に女性の心を宿して生まれたアイナー。
ゲルダという心から愛する妻がいながらも、ひょんなことから彼はいままで自分すら気づかなった、自身の中にいる女性性リリーを見つけていく。
セクシャリティとジェンダーの不一致についての研究が一般的でなかった1900年代前半。当然トランスジェンダーという言葉もない時代に、社会の不理解と不寛容もさることながらアイナー自身がそんな自分に一番戸惑う。
彼はリリーをどうやって受け入れたのか? それは、二重人格。あたかも、自分の肉体にアイナーとリリーの二人がいるかのように振る舞っていく。そういう形でしか、他の人間と異なる自分を受容できなかった彼の姿が、今の感覚からすると奇異に、そしてとても切ない。
夫が自分の愛するアイナーではない存在になっていくことに、最初はゲームのような感覚で一緒に楽しんでいた妻のゲルダ。しかし、次第に彼が自己発見の深みに足を踏み入れたことに気づき、どんどん遠いところにいってしまうことに困惑する。
だけど、肖像画家であるゲルダは、夫の中からでできた女性リリーを描きまくる。そして、彼女は画家として一皮剥けていく。ここが面白い。彼女は、アイナーが二重人格などではなく、本来的には女性性の持ち主であることを、キャンバスに筆で向き合っていくうちに見抜いたのだろう。だからその絵は人の心を打ち、売れる。
創作とうい名の瞑想で彼女は類稀なる冷静さを身につけ、愛する夫の変化を受け入れようとする。だがそれでも、もちろん一番近くにいるからこその彼女の苦悩は続く。
終盤、性器の除去に成功し肉体的にも女性に生まれ変わろうとしているリリー。そんな彼女を前にゲルダは、アイナーとリリーを丸ごと愛したことを伝える。
男/女という枠組みを超えて人を真に愛することとは? そんなことを考えさせる作品だった。
犬は知っている
犬を飼うとき、オス・メスの性別なんてそれほど問題にならない。繁殖を目的とするとか、生理は家が汚れるから嫌だとかはある。そして犬のほうから見ても飼い主が女性であるか男性であるかは関係のないこと。映画の中では夫婦どちらにも懐いているのでとても愛らしかったです。
まずはタイトルの“The Danish Girl”デンマーク人女性をそのまま使わなかったことが興味深い点。もちろん主人公エディ・レッドメインが女性の一面が出てくるときには「リリー」と名乗ってたのでその半生記とも言えるのだろう。ただ、百合族という言葉も浸透しているし、百合の英語がLILYであることも引っかかるのです。日本じゃ薔薇族なんてのもあったしね・・・漢字書けません。
最も印象に残ったのがのぞき部屋。男性の性欲を高めるためだとばかり思っていたのに、なんと女性の仕草を研究していたリリー。この頃になると女性化する彼も歯止めがきかなくなっていました。妻のゲルダは後悔もしたでしょう。女性モデルを頼んだり、助走してパーティに出席したり・・・キスを迫ったヘンリクの存在も断ち切らねばならないと。
しかし、幼少期に同級生のハンスとキスしたことがあるという過去を夫から聞き出したあたりで、性同一性障害について理解を深め、愛する夫のために最善策は何かと模索する。『ミッドナイトスワン』も思い出した。世界初の性転換手術・・・切除だけで止めてもらいたくなった。膣形成したって・・・
そんなこんなで妻役のアリシア・ビカンダーが助演女優賞を獲得しましたが、レッドメインのほうは主演男優賞ノミネートどまり。もしかしたら主演女優賞でも良かったんじゃないか!そろそろ女優賞、男優賞、ジェンダー賞を創設する時期に来ています!
そんなこんなで、やっぱり決断のシーンは泣けてきました。ウルウル。わたしは泣いています、ベッドの上で。
葛藤が良かった
まだまだセクシャルマイノリティに関する情報がない時代、それでも奥さんが理解しようとする姿勢が素敵だった。
また、ガンガンに奥さんを抱いていたのに、ふとしたきっかけで自分自身のセクシャリティに疑問を持つ、ということは驚き。
意志の強さ
冗談で女装したがハマってしまったのが事の発端
ずっと寄り添っている奥さんは優しすぎる。
最後あたりの手術の話はゾッとした。
あんなリスクを冒してまで女性になりたいという意思の強さはどこから来るのか。
実話ということに驚き。
今は安全に手術できるということで、医学の進歩に可能性を感じる。
美しく苦しい。でも愛を感じる作品
二人のそれぞれの苦しみに思いを巡らせ
それでも愛が存在すると思えた
もっとそれぞれに幸せになってほしかった
ラストは単なる事実にだけでなく
思いを巡らせ涙しました。
私ならゲルダになれるだろうか
りゅうちぇるの一件を見て、この映画を見ようと思った。
一生の愛を誓った人から「女性として生きていきたい」とカミングアウトされたら。しかも目覚めのきっかけを作ったのが自分だったとしたら。
昨日まで心も体も互いに愛し合っていた夫アイナーとは別の人格、リリー。何とか元の夫に戻るようにゲルダは手を尽くすが、一度芽生えたリリーの女性になりたい気持ちは強さを増していく。
「なぜ私と結婚したのか」、「私の為に男として生きる努力はできないのか」。私ならそう思うだろう。しかしゲルダは、愛したアイナーの死を受け入れ、危険な手術を経てでも女性としての生き方を得ようとするリリーに献身する。
どうしてもゲルダに肩入れせずには見られなかったが、トランスジェンダーを自分事として考えるには良い映画だった。
評価も高い、興味を惹く内容
いざ見てみると、リリーよりもゲルダに感情移入しすぎて、途中リリーに対して嫌悪感を抱いてしまった。
トランスジェンダーを否定する気はない。
ただ疑問点が出てきてしまう。
今までゲルダに対して性的な欲はあったはずなのに、
女装きっかけで今まで眠っていた女性としての目覚めで本物の女に?
ゲルダが不憫でならない。
正直リリーとして生きていくのならさっさと別れてほしいっていう感情。
女として生きていきたいといっても、元々夫婦として生活していたのにそんな扱い?リリーの性格の悪さに嫌悪感。
トランスジェンダーが挟むから、性の葛藤や当時の時代背景である性転換の大変さとかでリリーの嫌らしさがモヤモヤにされているけど、
はっきり言ってリリーになってからの自由奔放さやゲルダに対して気配りゼロの態度
女として、男として置いといて、人として
うわー嫌なやつって印象でいっぱいになってしまった
当時の性転換手術なんてバカ高い金額なのでは?
その手術費用だってゲルダが出したのでは??
現実的なこともつい考えちゃった
映像美や俳優さん達の演技力には脱帽でしたが、
モヤモヤしてしまいました。
全体的には映像も絵画も美しく、
演者の方々も美しく
素敵です。
内容に文句だけです。
香水の下をくぐる
大昔から女っぽい男や、男っぽい女や、いろいろな人間がいたし、同性愛もけっこうあったと思う。日本なんて、衆道とかかなり昔から盛んだった。性については、キリスト教の国よりよほど自由かも。
エディ・レッドメインの繊細な演技が素晴らしい。妻役のアリシア・ビカンダーも、抑えた表現ながら、複雑な感情がよく伝わってきた。身も心も女性になりたかったリリー。彼女の願いは100%かなったわけではなかったが、きっと後悔はなかったはず。空に流れてゆくスカーフが、リリーの心を表しているようだった。
フジテレビの放送を録画で。
切なすぎる…こんな切なさは初めてだ
何の気なしに鑑賞。
観終えてしばらく放心状態…
まさかこんなに切ないストーリーだったとは…
かなり際どいが、これは名作に入る。
景色もすごくきれいで、ストーリーをさらに際立たせる。
それにしてもエディ・レッドメインの演技!ハンパない!神の域!
自分的には、歴代No.1の役者と言ってもいいかもしれない。
愛と受容
トランスジェンダーの男性(女性)とその妻。
二人の複雑な感情が絡み合い変化していく様子が伝わってきました。
リリーの苦しみ、妻ゲルダの苦しみ。両者それぞれの視点から考えさせられました。
性同一性障害という言葉すら無かった当時のリリーの苦しみ。医者にすら理解されず、否定されたり拒絶されたり…その孤独や絶望感は計り知れませんが、彼女のそばにゲルダのような妻がいてくれてよかった。LGBTの認識のない当時を生きるリリーにとってゲルダのような存在がどれだけ大きな救いだったろう。
妻ゲルダの感情も複雑。愛する夫アイナーの中にいるリリーの存在を受け入れるという事は、彼とのこれまでの関係を否定する事でもある。自分を置いてどんどん“リリーになっていく”夫に対し、もう勝手にして!って突き放す事もできたかもしれませんが、孤独や哀しみに満ちた心に蓋をして最後まで寄り添ってあげていました。
世界初の性適合手術に臨み道を切り開いたリリーの覚悟も大変なものですが、そんなリリーを理解し受け入れたゲルダの深い愛情や葛藤にも心を打たれました。
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