ドニエプル攻防決戦1941
2009年製作/131分/ベラルーシ
原題または英題:Dneprovskiy rubezh
スタッフ・キャスト
- 監督
- デニス・スコボゾウ
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イゴール・シコブ
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セニア・キャセブ
2009年製作/131分/ベラルーシ
原題または英題:Dneprovskiy rubezh
イゴール・シコブ
セニア・キャセブ
1941年6月開始の独ソ戦、現在のベラルーシのブイニチ、モギリョフといった場所で、7月末に奮闘の末ロシア軍がドイツ・ナチス軍に敗れる戦鬪をリアルに描いている。塹壕内の動きや戦鬪シーンを横上方向から眺めつつ、長距離を動いていくカメラワークがとても印象に残った。
デニス・スコボゾウ 監督による2009年製作のベラルーシ映画。但し言語はロシア語。出演は、イゴール・シコブ、セニア・キャセブ、アナトリー・コット、クセーニャ・クニャセヴァ、アンナ・ゴルシュコヴァ。
主人公の師団長シコブ(ベラルーシの代表的な俳優らしい)は冒頭、共産党幹部軍人により処刑寸前であったが独ソ戦勃発により?解放される。飛行機喪失等ですぐに銃殺を命ずる軍上層部の指令は理不尽で、あの党幹部員も戦鬪により呆気なく死亡し、ソ連共産党への憎悪の様なものが感じられ興味深い。
沢山登場の戦車や用いている武器の造形はかなりリアルらしい。塹壕を駆け巡る兵士の姿やそれを乗り越えて進むドイツ軍戦車が、自分的には見慣れてなくて新鮮。あと、師団長に憧れているヒロイン・クニャセヴァ(ロシアの女優らしい)がとても美しい。また、最初と最後に流れる歌が情緒的で歌謡曲調でもあり少し懐かしく、親近感を覚えた。
映画としては、テンポが遅く、ヒロインはただ一人戦場で生き残る等、ご都合主義的なところもあるが、今のロシア・ウクライナ侵攻を考える上でかなり興味深い映画ではあった。
白ロシアとナチスドイツの戦い。イデオロギーは兎も角、CGを多用して、汚い絵にしてしまっている。まさか、爆発の黒煙までもがCGとはハリウッド映画を上回るCGと見た。この前のA24のマクベス以上。全く迫力が無い。イデオロギーを含めると、それで何が言いたいの?って感じ。歴史だから仕方ないが、ナショナリズムもこれでは煽れない。
閑話休題 スターリンってロシア人だけど、民族的にはグルジア人でレーニンもロシア人だけど、アジアの血が濃い。ウクライナってアルメニア人も10万人位いるらしい。多民族国家なんだよ。ロシアとウクライナは。