レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
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重厚感
不屈の精神
映画館が静まりかえった…
復讐
ディカプリオに尽きる
ディカプリオの迫真の演技と壮大なロケーション、そして坂本龍一の音楽。この三つ巴に感嘆の溜息付かずにいられない。
ディカプリオのアカデミー主演男優賞はプレゼント的なものかなとの思いが吹っ飛ぶくらい、ここまでやるんだという驚きの連続。息遣い、皮膚感、心と体の痛み、凍え、容赦ない大自然の中でのサバイバルが見事に体現されています。「ギルバートグレイプ」と並ぶ、彼史上最高の演技に拍手。
ストーリーは人物関係がやや掴みづらいものの、復讐のために生き抜かんとする主人公の執念、魂の息吹が感じられ、2時間半が瞬きする暇もなくあっという間に過ぎてしまった。終盤の演出は息切れ感が否めないが、実に見ごたえある作品でした。
ディカプリオ好きなら。見てみても。
デュカプリオここまでやるか
映画に呑まれる
ソウルフル!
僕はアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥという監督を誤解していたのかもしれない。ストーリーを、テクニックを駆使して語ることを専門にしていると思っていた。「アモーレス・ペロス」しかり「21グラム」しかり「バベル」しかり、あの「バードマン」しかり。
しかし本作はまったく違っていた。魂の叫びの映画であった。
毛皮をとりに森の奥深くに分け入った隊は、そこの原住民に襲われその場を離れてしまう。
その途中、ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)はグリズリーに襲われ、瀕死の重傷を負う。
グラスの処遇をめぐるいざこざで、グラスの息子はフィッツジェラルド(トム・ハーディ)に殺され、グラスも森の中に置き去りにされてしまう。
ここからグラスのサバイバルが始まる。
セリフのほとんどないディカプリオの芝居は、鬼気迫るものがあって、これまでの俳優人生を投げ打ってでもという気迫に満ちたものであった。そうでなければこの役は体現できなかっただろうし、映画も成功しなかったであろう。
グリズリーに襲われるシーンはおそらく長回しだったと思うのだが、そんなこと気にしていられない迫力があった。
このような映画を企画し撮りきってしまうイニャリトゥの映画屋魂に完全にやられた。
「バードマン」より遥かに上出来だ。
現時点最前線映画かと。
ツーベースヒット
歴史の負の遺産を迫真の演技で演じきったレオ様に拍手喝采!!
まずはレオ様、オスカー受賞おめでとうございます!と伝えたいと一番に思えた作品!
そしてお疲れ様でした!この2つの言葉に集約される作品だったと思います。
ロケが、自然光だけで撮っているので、本当に大変だったと言う事が良く見て取れる作品だ。
ストーリー展開的には、復讐劇なのでいたってシンプル、簡潔でひねりもない。
ただ、その分遠慮なく、何の躊躇いもなくどっぷりと、レオ様の迫真の演技に吸い込まれる!
映画を観終わった時の、脱力感!半端じゃなく、ぐったりと疲れる作品だ。しかし、その疲れが子を思う親の愛情と重なり、気持ち良い脱力感なのだった。
勿論、楽しく、笑える作品ではないし、辛く重いだけの作品なのだが、やっぱりこの手のドラマはしっかりと観せられるとしんどくても、返ってそれが作品的には好印象の残る作品の仕上がりとなって良いのだ!
息子を殺された父親の復讐劇は、切なく観客の胸が重く苦しくなる程良いのだ。
そしてそれは、俳優レオ様の立場からこの作品を眺めると、こう言う役を演じる事が出来るベテランの役者に成長出来た事は、俳優冥利に尽きると言えるだろうしね。休業宣言撤回しても、チャレンジしたかったと言う彼の気持ちに納得出来る作品だった!
兎に角一安心で、レオ様にとっては本当にキャリアアップする事の出来た、良い作品であり、一方。
彼のファンとしてもオスカー記念作品であり、誇れる嬉しい作品!
だが、最後こう言うセリフを加害者に吐かせるのか?と言う印象深いシーンが有った。
坂本教授の音楽は、余り意識に残る事も無く、レオ様の迫真の芝居に掻き消されていたと思う。
まあ、返って邪魔にならず良かったと言う事だろうか?
一言付け加えて言うなら、何故か今年のオスカー候補はどれも社会性の有る作品ばかりで、テーマ的に重苦しい作品が重なってしまったと思う。
それだけ、アメリカの混迷色が色濃くなっていると言う事なのかもしれない。
来年のハリウッド映画は楽しい作品がずらりと並ぶ事を期待したい。
何故なら、それだけ、社会が明るく元気付いていると言う証になるのだから、今後のハリウッド映画に更に期待したい!
感動です!!!
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