レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
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撮影は圧巻
裏切られて息子を殺され真冬の山中に放り出された男が、先住民部族や自然の猛威に抗いながら、強い復讐心を持って生還する話。事実を基にしながら、復讐云々についてなど、話を膨らませて創作された原作小説の映画化。
実際にどれくらいの距離をどれくらいの日数で移動したのかと思っていたら、300キロ以上を6週間で生還したらしい。映画では、およそ120キロを6週間という設定にしているようだ。
イニャリトゥ監督作品としては、基本的にストレートなストーリー展開ではあるが、そもそもストーリー展開の妙味で見せるための作品ではないので、当然といえば当然。いくつか暗喩的な描写もあるが、それほど複雑な解釈は必要ないだろう。書く映画賞で、監督賞や主演男優賞は「お疲れさんで賞」という感じだろうが、撮影が高く評価されたのは当然だろう。美しくも厳しい大自然を見事に映している。
ストーリーの単純さやトーンが変わらず台詞も少ない場合、眠くなりそう...
おもかった
作りのレベルが高いので
重い内容が、さらに重く感じられる。
復讐とか、殺すとか、あんまり
好きじゃない。
ごめんなさい。
でもこういうことね、きっと。
平穏な日常の側にも、いつもあって
みえないけれど、わすれちゃいけない
戦いの世界、弱肉強食の中にいるってこと。
あとは、
最後の方の崖から落ちて助かるシーンは
ちょっとやり過ぎな気がした。
原住民に襲われ
↓
味方に置き去りにされ
↓
熊に襲われ
↓
河に流され
↓
崖から落ちて
ディカプリオのしんどそうな演技が
上手いから、観ててほんとに
しんどくなった!
美しい自然、生存競争
グロテスクな描写が満載なので視聴時は注意
A・G・イニャリトゥ監督作品でアカデミー監督賞受賞
主演ディカプリオも本作で念願のアカデミー賞受賞
監督お得意の長回しを駆使したアクションシーンは迫力が凄まじい
開拓時代におけるネイティブ・アメリカンの襲撃はいかに恐ろしいか
グリズリーがどれほどの猛獣か
そのリアリティは目をそむけたくなるほどであるが、実に素晴らしい
また、本作のリアリティを引き出す結果になっているのが「自然光で撮影」という技法だろう。
実験的な試みとも思えるが、これによりかつて無いほどの映像美を生み出している。
サバイバルが魅力の一つだが特に説明が入るわけではない、
作品の作り込みが半端ではないので複数回の視聴に耐えうる
イニャリトゥ作品は本作含めまだ2作しか見ていないが
バードマンにも心象世界の描写に「隕石」があったがこれが本作にもある。
なにか意味があると思われるがよくわからないメタファだ、凶兆なのか外部からの異物を示すのか、
コメンタリなどで確認したい。
後半の見どころの一つにスター・ウォーズのワンシーンを彷彿とさせられるものがある。本作はリメイクということだが、原作にスター・ウォーズが影響させられたのだろうか?原作も見てみたい。
重い内容だけれども面白かった!
本作のあらすじをひとことでまとめるなら、唯一の家族である息子を殺した男に復讐をする父親、でしょう。このひとことだけでは他の映画でも同じあらすじのものは何作も存在します。でもこの作品は観る価値大いにありだと思います。理由は、ディカプリオの演技が上手く世界観に入り込みやすいからです。本作は現代的なものを何一つ映していないため世界観に入り込むのは難しくないと思います。ですがディカプリオの演技で更にのめり込みやすくなっています。ネタバレはしたく無いので詳細は書きませんが、現代社会では想像もできないけれども、それ以前の時代の人間の生活はこうだったのではないだろうか、と考えさせられる内容でした!面白かった!
すごい迫力 映像が素晴らしい 台詞も少なくストーリーは分かりやすい...
よかった!
野蛮さとは
大自然の中の、野蛮で醜い人間たちを
両者の対比でこれでもかと見せつけられます。
しかし見ていくうち、
その「野蛮さ、醜さ」は
大自然の中で生き抜くのに必要不可欠な、人間いや生物の根底に流れるものだと気づかされます。
今はスタイリッシュに品良く生きられている私たち。ところがレヴェナントの環境下では絶対にこんな生き方は出来なくて。むしろこの環境下でも人間が生き抜けたからこそ今があって。
当時の彼らを野蛮だ醜いと罵ることなんて、絶対に私たちには出来ないことだと思い知らされます。
レオの凄まじい演技から
生への執着を痛いほどに感じますし、
「生きる」とはこれほど泥にまみれて、
かっこ悪くて痛くて苦しいことだと
思い出させてくれる作品でした。
ただ息してるだけじゃだめだ。
凄まじい
ハリウッド映画の凄さって、CGばかりのアクション映画じゃなくて、こういう大ロケーションの壮大な映画のことじゃないだろうか?
これはハリウッドじゃないと無理だろうなと、もう最初から口をあんぐり開けて観てた。
ディカプリオが男優賞獲ったのも頷ける。体張ってると言う次元を遥かに凌駕した、キャラクターそのものが乗り移ってないとこんなの無理だろと思うようなアクションシーンに自然を相手にした体当たりの演技は圧巻だった。
トム・ハーディーも作品ごとに全く別人になってて凄い役者だなと思う。毎回どれがトム・ハーディーか最初分からないくらい顔も体型も違うことに驚く。
イニャリトゥ監督作品は、映像に偏ってて何が結局言いたかったのだろうと付いていけない部分があって、正直苦手だったけど、今作でやっとその偉大さが少しは分かった気がする。
ストーリーは息子の復讐と言うシンプルなものだけど、壮大な自然の凍てつく寒さや吹雪、真っ白な雪の長くに灯る火はディカプリオの心の内を映してるようで、映像の力に圧倒された。
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