レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
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これぞ映画。
予告編を見ていて、息子を殺された父親の復讐劇、そしてサバイバル劇だということは承知していた。ストーリーとしても、まさにそのとおり。
しかしまあ、それを知った上で見たにもかかわらず、上映時間の2時間36分間、圧倒されっぱなしだった。
すさまじい映像。
そのすさまじさは、全編をおおう威圧するかのような大自然。
その中でちっぽけな存在にもかかわらず懸命に生きようとする人間の執念。
大自然にまず立ち向かわなければならないはずなのに、人間同士が戦ってしまう醜さ。
その戦いで武器によって殺傷される際の痛さ、この映画の場合は弓で放たれた矢が身体に突き刺さり、身体をえぐり抜く際の肉体的な苦痛が、見ているこちらにまで伝わってきそうなほどのリアル感。
それらがみごとに描かれているためである。
さらには、ときには極寒の地の凍えが、ときには氷結寸前の河川の冷えが、ときには餓えが、ときには夜の帷の恐ろしさが、容赦なく主人公を襲ってきて、それらもまたすべて、見ているこちらが体感しそうなほどなのである。
いやはやどうも、大きなスクリーンとしっかりした音響設備を持つ映画館で見るべき映画。
ディカプリオのアカデミー主演男優賞、受賞は当然。
彼の身体を張った演技を見るだけでも、その価値は十二分にある。
原住民と侵略者の関係、復讐の善悪、神の存在、監督がちりばめた意味ありげな象徴の数々、それらを考える鑑賞もありだとは思うけれど、その前に、とにかく一度、この映画に抱かれてみるべき。
軽い気持ちで観てはなりません
人間は地球上で唯一、火を使える動物。
高等知能を備えるがゆえ、プライド、尊厳、アイデンティティ、
様々な感情が渦巻きぶつかり合い、争い合う。
しかしそんな高等知能を持つ人間でも、太古からそこに存在する
大自然をあやつることはできない。
時に荒々しく猛威をふるう地球の前では、人間も所詮は
数多の動物の一種。
肉体も感情も全て飲み込まれてしまう。
なんだか不思議ですが、人間は他の動物とは全く異なる生物、という
思いと、人間も他の動物と変わりはない、という思いがごちゃまぜに
湧いてきます。
人間含む、全ての動物に備わる「生きのびる」という本能。
主人公グラスも瀕死の状態で、熾烈な大自然のど真ん中で
生き延びようと必死にもがきますが、これはフィッツジェラルドへの
復讐心があってこそ働いた本能。
そこまでして?
そこまで身を削って、人間としてのプライドを捨てて、動物になり、
もう元には戻らない息子のために、一人の男を追う?
わたしには到底わからない…あ、もうわたしここで死んでいいや、
てか死にたい、と何度思ったことか!
目前に迫る残虐な殺し合い、到底太刀打ちできない過酷で圧倒的な自然と、
一人の人間の尋常とは思えない執念とが全身に重くのしかかり、
疲労困憊してしばらくトイレでほっと一息…。
その後も1日ぐったりで、心身ともども削がれ軽くトラウマですが、
またもものすごいものを、撮ってくれたこの監督には
尊敬どころかもう畏怖の念すら感じます。
ぜひともIMAXで観てください。
生き抜く力、生への執着心
生きる貪欲さ!
復讐するは神にあり?
見応えはある
薄暗く、美しい
アカデミー賞受賞の理由がわかった。
悲惨な過去や劇中で起こる息子の死に感情移入が出来ないのは、物語より...
ディカプリオのための映画
アカデミー作品賞はこれだ!
我々は、イニャリトゥ監督と同時代に生きていることを感謝すべきだ。157分を息もつかせず、駆け抜ける傑作だ。
戦場の演出の臨場感は、『プライベート・ライアン』を超えたのではないか。
役者陣もそれに応え、ディカプリオの素晴らしさは言うまでもなく、トム・ハーディもキャリアハイではないかと言うくらいの鬼気迫る演技だ。
広角レンズで撮られたかのような映像の静寂な美しさに息を飲む。
肉体に刺さる矢の痛みが伝わってくる映像の力に圧倒される。
こんな素晴らしい映画を観ることのできる幸せ。
刮目して見よ‼️
迫力はあるけど。
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