レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
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凄い…
壮絶な復讐
凄まじい…
復讐劇ではあるのだが…。
その目的を遂げるまでが凄まじい…。
熊に襲われるとこなんて、席の背もたれにのめり込むかと思う程の迫力だった。
まさに死の底から這い出てき、そしてまた、死の底に突き落とされても諦めない。
最悪のハンターであった。
生半可な状況ではないはずだ。
雪山ってだけで困難な撮影であったろうと心底思える。
でも、それを微塵も感じさせない。
川に流されるわ、水に突っ込むは、裸にもなる。恐ろしいまでの執念だ。
標的を目の前にした、冷静さと狂気には震え上がった。
あの攻防には至るまでも凄まじかったが、それすら霞む程凄まじかった。
記憶に残るラス殺陣であった。
夥しいまでの血が、この物語の熾烈さを物語っていた。
だが、とにもかくにも、カメラが良かった。
とても美しいアングルで、血生臭い追走劇のはずなのに、その風景やフレームに見惚れてた。
納得
復讐の行く末にグラスが見つけたもの
原作、荒野に生きる未鑑賞。
アカデミー賞でこの作品がノミネートされてからこの作品がどういう点で優れているかをWOWOWぷらすとで予め聞いていて、2ヶ月間待ち焦がれてたんだけど、ようやく観れたこの作品は1シーン1シーンが素晴らしく、まるで自分もグラスと共に荒野に佇んでいる様な錯覚さえ覚えて厳しい寒さながらも雄大な景色に感動していた。
ゼログラビティやバードマンでも思ったけど、エマニュエル・ルベツキの映し出すシーンが場面転換でさえも気を抜かず、どこで画面を止めても絵画の様でひたすら見惚れてたなあ…。
原作がアメリカでは幼稚園の劇になる程親しまれているらしいけど、そうとはちょっと思えないほどむきだしの人間模様に感じられたし、そんな中でキリストを信仰しながら数々の悪行を重ねるフィッツジェラルドと、信仰を持たないながらも復讐の最中人助けをするグラスやブリッジャーにアメリカ人が"信仰"するキリスト教の価値に疑問を持たざるを得なかった。
鑑賞中思ってたのが同じ"復讐"と言うテーマを描いた「METAL GEAR SOLID V PHANTOM PAIN」。
グラスもスネークも大事な物を失い、瀕死の重症から生還して復讐を為すけれど、その過程で得られるものが真逆の道を選択させる事になるってのは興味深いし、何の要素が二人の行く末を分けたかを考えると作品のテーマ性も自ずと解りそうな気がする。
事前にそういうシーンがあることは知ってたけど、それでもベジタリアンなのを表明しているディカプリオが作品の為にあんな血が滴る生肉や生魚を喰らうシーンは驚いたし、思わず口に出して「素晴らしい!」と言いたくなる程の役者魂を感じた。
過去に映像化された「荒野に生きる」もいつか観てみたいな…。
蘇りし者?
⚪︎
・大自然
・熊との格闘、息づかい
・喉の水漏れ、治療
・馬に入る
×
・長い
・内容がない、あるいは伝わらない
同監督の「ビューティフル」に近いかな、と思いました。「21グラム」と「バベル」みたいな。
「ビューティフル」のように死後の世界的な見方をすると「レヴェナント」も深みを増すかもしれません。
ディカプリオは1度死んでいながらジョジョ5部のブチャラティのように目的のために肉体が動いていたのではないか…?とか、説明が無い分いろいろ想像できますね。
迫真ある映画
ストーリーは実に単純。息子を殺された満身創痍の男が復讐のためにとにかく生き延びる話。展開も単純で、伏線もどんでん返しもない。ずっと雪山で絵も映えるところはない。
しかし息遣いを間近に感じるこの迫真さはなんだろうか。予告通りディカプリオがグリズリーに襲われてひん死の重体となる。その後も話の半分以上を満身創痍で息も絶え絶えな状態でいるのだが、本当にひん死の人間が目の前にいるかのように感じられた。襲いくるグリズリーも含めて登場人物はすべてそう、あの自然あの生活で生きている人たちをそのまま抜き出してきたようなリアリティを感じた。
鑑賞者のためによくある背景の説明もせず、行動の正当性をしゃべらせたりもしない。映画のご都合主義を一切省いたものだった。
ストーリーを楽しみたい人にはお勧めできない。絵はずっと地味で、ここぞ!というシーンも特にないからだ。しかし映画館で、大きな映像と良質な音響で見るべき作品。
親の物語
生臭い作品
観賞前にずいぶん躊躇した作品である。
大自然の映像美と音楽が素晴らしいがストーリーが単調で上映時間が長いとの評判だったからである。
でも観賞しての感想はどれもあてはまっておらず感想は次の言葉で表現出来る。
なんと生臭い作品だろう。
熊に襲われるシーンから生臭い、観賞した人ならわかると思う。
想像は、していたがそれ以上である。
それをリアルな映像ととらえられるかでこの作品の評価も変わってきそうである。
決して駄作では無いが、他人に薦められるかと言うと迷ってしまう。
これだけのクォリティの高い作品だが感動しなかった。
結局それは断片的に表現されていた主人公の過去がわかりにくかった点だと理解した。
アカデミー賞の作品賞を逃した要因がそのあたりにあるようだ。
これぞ映画。
予告編を見ていて、息子を殺された父親の復讐劇、そしてサバイバル劇だということは承知していた。ストーリーとしても、まさにそのとおり。
しかしまあ、それを知った上で見たにもかかわらず、上映時間の2時間36分間、圧倒されっぱなしだった。
すさまじい映像。
そのすさまじさは、全編をおおう威圧するかのような大自然。
その中でちっぽけな存在にもかかわらず懸命に生きようとする人間の執念。
大自然にまず立ち向かわなければならないはずなのに、人間同士が戦ってしまう醜さ。
その戦いで武器によって殺傷される際の痛さ、この映画の場合は弓で放たれた矢が身体に突き刺さり、身体をえぐり抜く際の肉体的な苦痛が、見ているこちらにまで伝わってきそうなほどのリアル感。
それらがみごとに描かれているためである。
さらには、ときには極寒の地の凍えが、ときには氷結寸前の河川の冷えが、ときには餓えが、ときには夜の帷の恐ろしさが、容赦なく主人公を襲ってきて、それらもまたすべて、見ているこちらが体感しそうなほどなのである。
いやはやどうも、大きなスクリーンとしっかりした音響設備を持つ映画館で見るべき映画。
ディカプリオのアカデミー主演男優賞、受賞は当然。
彼の身体を張った演技を見るだけでも、その価値は十二分にある。
原住民と侵略者の関係、復讐の善悪、神の存在、監督がちりばめた意味ありげな象徴の数々、それらを考える鑑賞もありだとは思うけれど、その前に、とにかく一度、この映画に抱かれてみるべき。
軽い気持ちで観てはなりません
人間は地球上で唯一、火を使える動物。
高等知能を備えるがゆえ、プライド、尊厳、アイデンティティ、
様々な感情が渦巻きぶつかり合い、争い合う。
しかしそんな高等知能を持つ人間でも、太古からそこに存在する
大自然をあやつることはできない。
時に荒々しく猛威をふるう地球の前では、人間も所詮は
数多の動物の一種。
肉体も感情も全て飲み込まれてしまう。
なんだか不思議ですが、人間は他の動物とは全く異なる生物、という
思いと、人間も他の動物と変わりはない、という思いがごちゃまぜに
湧いてきます。
人間含む、全ての動物に備わる「生きのびる」という本能。
主人公グラスも瀕死の状態で、熾烈な大自然のど真ん中で
生き延びようと必死にもがきますが、これはフィッツジェラルドへの
復讐心があってこそ働いた本能。
そこまでして?
そこまで身を削って、人間としてのプライドを捨てて、動物になり、
もう元には戻らない息子のために、一人の男を追う?
わたしには到底わからない…あ、もうわたしここで死んでいいや、
てか死にたい、と何度思ったことか!
目前に迫る残虐な殺し合い、到底太刀打ちできない過酷で圧倒的な自然と、
一人の人間の尋常とは思えない執念とが全身に重くのしかかり、
疲労困憊してしばらくトイレでほっと一息…。
その後も1日ぐったりで、心身ともども削がれ軽くトラウマですが、
またもものすごいものを、撮ってくれたこの監督には
尊敬どころかもう畏怖の念すら感じます。
ぜひともIMAXで観てください。
生き抜く力、生への執着心
生きる貪欲さ!
復讐するは神にあり?
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