レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
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美しい自然と人間の醜さ。
美しい自然と、人間の醜さの対比がくっきりした良い作品でした。
目を覆いたくなる場面も多かったですが、
素晴らしい演技でした。
デカプリオ、やりましたね!
稀にしか起こらない現象や、こんな撮影よくできたなぁ、というシーンがところどころあります。
ネイティヴアメリカン、入植者双方の立場をきちんと描いていたのも良かったです。
面白くない
今作の監督の作品「ゼロ・グラビティ」「バードマン」は非常に良かった。映像の美しさ、カメラワークが非常的に物語に効果的に影響していたからである。ただ今回はストーリーが酷すぎる。シンプルにもほどがある。息子が殺されてその復讐を果たそうとするがその道中に様々なことが起きる、何ていう映画は死ぬほど見てきた。映像の良さはストーリーあってのものであり、いくらこの映画の映像が綺麗だろうがストーリーがつまらない時点で映像美は評価に値しない。誰が「この映画は映像が綺麗だからおすすめ」などというだろう。
ディカプリオも何だか俺は演技のためなら何でもしますという感じ。きつい芝居のフルコースという感じで何だかディカプリオのイメージビデオ感が非常に強い。まぁディカプリオがこの映画で主演男優賞を受賞したのは納得なんだけど、厳しく辛い演技が一番みたいになっている今日、その風潮を誰か変えていかないものなのか。
最後の30まで特に大きな展開がないというのは非常にきつかった。
長いのにつまらないというのは本当に最悪である。
やっぱり感はあったものの…
君たち、本心か?
この映画、見所は映像と主人公の熱演だが、そこ以外で楽しめた部分はあったか?
終始這いずってるデカプリオは確かに凄い芝居をしてたと思うが、所詮熊はCGだし川に流されるシーンでは衣装の下はウェットスーツだろう。
こんなに頑張ったんだからオスカーください、みたいな感じがしてむしろ引き込まれない。
デカプリオの演技が素晴らしいのはクイック&デッドの頃から分かってたことだ。
いくら映像が素晴らしくても、ど直球の復讐譚に二時間半は長過ぎる。ストーリーは無理に引き延ばした感じがするし、復讐相手がウォーリアーのトム・ハーディじゃデカプーなんざ舜殺だろう(笑)
アカデミー賞にノミネートされるのは配給元が選んだ作品だ。
映画の感想は人それぞれだが、星4、5の皆さん、本心からこの映画、面白かったか?
頑張りました
ビックリするほど、何も来ない
この映画はいろいろなことを考えさせる。
まず、主演男優賞とはいったい何なのか?30年程ずっと疑問に思っているが、今回はわかりやすい。どうやら一番頑張った人に与えられる賞のようだ。ディカプリオの今回の頑張りはかつて受賞できなかったいかなる映画よりも頑張っているように思える。アカデミー賞を獲るぞ、という気迫は全面に感じ取れ、結果がついてきて本当に良かった。
次。クマという動物はどういう力加減で襲ってくるのか?
一発で殺せる相手をギリギリな感じで生かして、いったん休憩してまたギリギリ死なない感じで襲ってくるというのは勉強になった。ま、一撃で殺してしまっては頑張ってるディカプリオが報われず、映画もそこで終わってしまっていたので好都合な習性だった。
途中、その人を選んだらアカンやろ、という人を隊長が選ぶシーンがあった。隊長は後々痛く後悔している感じだったが、いやいやいや。あれはアカンで。絶対そいつ選んだらアカンで、と映画館全体で突っ込むべきだった。リーダーシップを問われる人選だった。
ま、その人選の結果、当然と思われる悲劇が起こったわけだが、ここまで、おおよそ映画の予告編で聞いていた内容なので、特に驚きはなかった。
しかしながら。
予告編も考え直してほしい。だいぶ、物語の深いところまでいってしまっている。
結局、ここから先まさかただ単にサバイバルして、復讐するような展開になるんじゃないか?という疑念の元物語は展開するのだが、まったくもってその予想を裏切ることなく、ただただ壮絶なCGとディカプリオの頑張りが展開される。
考えてみたら、欧米のアメリカ原住民侵略戦争というのはそれ単体で大きなテーマである。
ところがこの映画はびっくりするほど、この側面については核心をつかない。主人公は中立的な立場のような描かれ方はしているものの、その辺はかなり曖昧な描写になっている。
見事なまでに暴力シーンや大自然や馬の体内などの描写ははっきりと表現しているのに、難しいことはいいじゃないですか的な感じになっているのは作り手のどういう意図なのか?
終わってみれば結局なんだかよくわからない映画でした。
迫力
レオ様念願のオスカーおめでとう記念に見た。
迫力がすごい。泡吹いて唸り声あげるレオ様すごい頑張ってる。そりゃオスカーあげたくなるよな。
生きて復讐することへの執念がとにかく凄まじい。あらゆる手を使って執念を描き出してくる。地面を這い、冷たい激流に揉まれ、雑草や屍肉を喰らい、死ねばよっぽど楽なのに、とにかく生き延びる。
馬の腹から胎児を引きずり出して、その中に包まるシーンが凄く印象的だった。なんだったら監督の性癖なのかと思うくらい生々しくて、グッときた。
そこまでして成し遂げたことが復讐。虚しい。観客にプレッシャーを与えて与えて与えてラストであの虚脱感。なんか癖になる感じだった。
凄かった‼
23年前、純粋無垢だった青い目が、自信に満ちていた。
怒涛の復讐劇だし、
大自然の冷たく過酷な世界だし、
150分の長尺だし、グロなR15だし、
観なきゃいけないけど、
何とも重いなぁと躊躇してました。
体調やメンタル整えて、覚悟をきめなきゃと、
かなり後回しにしてた作品(笑)
バベル、バードマンがとてもよかった
イニャリトゥ監督に、
ディカプリオのやっとつかんだ悲願のオスカー。
もちろん期待大ですね!
幼い頃アメリカの友人とキャンプした時、
テントの中でこのお話になったのを憶えています。
熊に襲われ負傷した男が、
息子を殺し自分を置き去りにした男に復讐するという、
本国では誰もが知ってる有名な実話。
映画ではずいぶん脚色してるけど
話はいたってシンプルだから、
誤魔化しはきかない。
演出や役者の力量が問われるでしょう。
この素材はかなりのプレッシャー
だったんじゃないかな。
作品は、見事な秀作です!
大自然と対峙する壮絶なサバイバルの中で、
生きようとする男の魂の息遣いを感じ続ける。
ネイティブ・アメリカンと白人の
血を血で洗った歴史が描かれていくのだけど、
今までのインチキ西部劇を
嘲笑うかのようなリアリティ。
ただ復讐をするために
サバイバルを続ける主人公が、
凄まじすぎる。
ディカプリオが自らを極限においた
嘘のない演技は、
スクリーンを通して響いてきますね。
こんなにもホンモノの映像の力を
見せつけられた作品は、
いつ以来だろう。
監督のストイックな絵作りに、
オスカー常連カメラマンが答えて、
二人でアカデミー受賞は頷けますね。
全てのカットが濃厚で、アートのようで、
息をのむほどに美しい。
グリーンバックなどを一切使わない絵は、
語るものが多くて強いなぁ。
そして自然光がもたらす命の息吹は、
身震いがするほど怖い。
やはり映画はビジュアルの強さなんですね。
テーマは魂。
revenantは死者の魂という意味なのかな。
死んだ妻と息子と自分の魂が共存するまでの、
男の生き様が描かれている。
終焉では目標を失ったディカプリオの、
全てを悟った表情が素晴らしかった。
そして黒味のエンドロールになり、
主人公の呼吸がしばらく続くことで、
イニャリトゥ監督のメッセージが
観客に問いかける。
見事に主人公の魂が昇華していった瞬間でした。
描ききったイニャリトゥ監督と、
それに答えたディカプリオ。
23年前、ギルバート・グレイプで出会った
純粋無垢だった青い目が、
印象的なラストシーンでは自信に満ちていた。
集大成でアカデミー男優賞が取れて、
本当に良かったね。
一生忘れない映画リストに、
また1本名作が加わりました。
映像が見せる物語に圧倒される
去年のバードマンがよくわからなくって、映像表現の最先端にいる監督だなぁというくらいしかわからなくって、悔しかったわけです。
で、今年のアカデミー賞でも、撮影賞に監督賞にレオ様の主演男優賞にと、キラキラ輝くイニャリトゥ×ルベツキ作品。
R15てことはバイオレンス…大丈夫やろかと思いながら見てきました。
やはりここはIMAXを初体験か、ということでプラス400円払って見たのです。というか、ポイント使ったから400円で見たのですが。明日から500円というゴールデンウィーク前にみました。
(とても余談ですが、IMAXって全部3Dメガネがいると思ってましたが違うんですね。。。もぎりのスタッフさんにメガネは?って聞いて教えてもらいました…はずかしや)
音と映像が確かにリアルでした。水の音、空の色、熊の臭そうな感じ…
言葉の少ない物語でしたが、画と自然の音と光によって紡がれる物語を堪能しました。
役者も良かったです。レオ様は久々に見ましたが貫禄でましたねー。馬のお腹にはいるあれは、本物のお馬さんに協力してもらったのですかね、、あそこがうぇってなりました。トムハーディも説得力のある悪さって感じで、おおっておもいました。
彼らくらいしか知らないかもなーて思っていたら、またまた会えたドーナルグリーソン!!!彼好きなんですよねー。
、、、見たの一ヶ月前なので、熱が冷めてる部分はありますが、レヴェナントはわかった気がしました。わからなくて歯がゆい感じはしませんでした。
それどころかとても見入ってしまう映画でした。
シアター選びがとても重要
「役者バカ」ディカプリオの魂の演技
瀕死の怪我を負った男が、山中で仲間に我が子を殺害された復讐心から、いやもはや「復讐心だけ」で生還し、たった一人で雪山の中をサヴァイヴする。前半の1時間ほどはセリフも語りもあるものの(寡黙なディカプリオと雄弁なトム・ハーディという対比が効いていた)、多くはディカプリオの一人芝居からなるこの映画は、セリフもごくわずかなものに限られ、サヴァイヴァルする男の姿だけでドラマを構築する。そして、ディカプリオという役者バカはこれを完璧なまでに演じ切る。
彼にとってセリフなど必要ではない。いっそストーリーさえ必要ない。肉体と呼吸と表情のすべてを尽くして、役柄が体の内に抱え込む怒りと悲しみと復讐心と痛みと興奮のすべてをスクリーンに表出し、刻印のように焼き付けていく。ちょうど同年公開の映画で、一人で奇跡の生還を果たす映画がもう一本あった。しかしそちらよりも更に生々しく血腥く汗まみれ糞まみれの生還が「レヴェナント」では描かれる。それをディカプリオは体当たり以上のぶつかり方で表現する。「演技」という言葉の意味を改めて考えさせられるほどの熱演。2時間半の長い映画でありながら、しかも後半はセリフ数も一気に減る中、むしろセリフのあるシーン以上にディカプリオの一人芝居こそがドラマティックで引き付けられてしまう。
しかし映画は何もディカプリオの演技だけに頼ったものであるはずがない。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは前作「バードマン」でも撮影の技巧的な部分で才能を見せていたが、今回も彼の演出と撮影技術の面において驚愕する部分が大きい。「バードマン」での映像がいわゆる「技巧的」であったのに対し、「レヴェナント」で見せる演出は「技術」よりも「生々しさ」を感じさせるものになっている。
演出・演技・映像・音楽・・・あらゆるものがすべて高水準で、復讐に燃える男の「生」への強いこだわりと、時折感じる悲哀が、実にたまらなくて、もう天晴れとしか言いようがなかった。
降ってくる雪を食べる、わずかな微笑みのシーンも印象深い。
復讐を糧に生きる男の姿を通じてイニャリトゥが描きたかったものは何か?と考えたとき、まさか親子愛の話ではないし、まさか命の尊さでもない、広大な自然の勇ましさでもないし、苦しみを乗り越える強さでもないと気づく。ラスト、復讐だけを支えに生き延びた男が、その復讐心を手放す瞬間に最大のドラマとカタルシスが訪れ、答えを見たような気がした。
生かされている命の存在…。
今の時代に生きていると、自分が他の命を奪って生かされていることを忘れてしまいます。
命は奪い奪われて共存しているのですね。
人間同士も昔は、奪い奪われながらそれぞれの人種がその土地を統治していました。
相手を倒さなければ、こちらの命が危ないという生命の危機感に、命の営みのリアルを感じます。
実際の撮影の中で、デカプリオさんが魚や獣の肉を生で食べているシーンがありましたが、すべて本当に行っていたとのこと。
この時代の人間は、動物から命を分けてもらい、自らのエネルギーの糧にしていたことが伺えます。
今回、インディアンと白人の戦いが激化する中で、息子の命を白人仲間に奪われてしまった、父の役をデカプリオさんが演じています…。
父は仲間に復讐を誓い、どこまでもどこまでも歩き続けますが、その執念が並大抵のものではありません。
生きることに必死だからこそ、奪われてしまった命の悲しさも人一倍強いと感じます。
彼の心の悲しみを埋めるには、復讐とかなかったのでしょう…。
この映画は、復讐を誓い行動する彼の執念と、命の尊さを感じる、『生命』の映画のように思えました。
極寒サバイバル復讐劇
正統派の映画作るじゃん!と思いきや奇妙なイニャリトゥ節
日本でいうとこの浦島太郎とか桃太郎、落語だと芝浜レベルのアメリカで有名なお話を映画化。
しかもバードマンでおなじみのイニャリトゥ監督とディカプリオがタッグを組んで、見事ディカプリオがアカデミー主演男優賞を受賞ということで観たかったが、タイミングが合わず、ようやく飛行機で観た。
そしたらこれ、ディカプリオがたけし軍団みたいな扱い受けてる…
熊に襲われるわ、生き埋めにされるは、極寒の川に流されたり、崖から落ちたり…
もうみんなでディカプリオをいじめて楽しんでるとしか思えないくらい。
でもそんなズタボロになりながら不屈の精神で生き抜く彼の姿は男優賞受賞への執念がだだ漏れたせいか、半端ないリアリティーと気魄だった。
そんな彼の気魄と極寒の大自然により緊密な作品の絵面だったのだが、所々イニャリトゥ節の『このシーンいる?』『何?このアングル』『不穏なドラムス』があり、バードマン好きとしてはたまりませんでした。
とても疲れたクマー
映像だけで楽しめる映画
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