マッチ売りの少女
2006年製作/7分/アメリカ
原題または英題:The Little Matchgirl
スタッフ・声優・キャスト
- 監督
- ロジャー・アラーズ
- 製作
- ドン・ハーン
- 製作総指揮
- ロイ・エドワード・ディズニー
- 原作
- ハンス・クリスチャン・アンデルセン
- 脚本
- ロジャー・アラーズ
受賞歴
第79回 アカデミー賞(2007年)
ノミネート
短編アニメーション賞 |
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2006年製作/7分/アメリカ
原題または英題:The Little Matchgirl
短編アニメーション賞 |
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一方、
『マッチ売りの少女』は全くの救いが無い。この物語の設定では、マッチは売れるわけが無い。
それを健気に売ろうとする少女の孤独な妄想を描いている。
非情極まりないアンデルセンなのだが、産業革命以後に増えたこう言った労働力に対する鎮魂とアイロニーと僕は考えている。
デンマークの現在は、春を売る仕事が合法化されている。
マッチを売る少女は、この冬を乗り越えても、狡猾になって行けば、より売れる物を探して行くと思う。そして、その最後が「春」である可能性が高い。アンデルセンはそこまで言及していないが、ビクトル・ユーゴーのレ・ミゼラブルのフォンテーヌは無惨な死を迎えている。フォンテーヌが成人女性で、コゼットがいたからで済まされない死だと思う。
このマッチ売りの少女にはその過酷な冬の後に訪れる春がなかったから『幸せな死を迎える事が出来た。』そう言ったアイロニーになってしまう。
名前も無い彼女の死に冥福を捧げたい。
さて
例えば、我が国であっても目に見えない貧困と孤独が潜在している。勿論、被害者及び加害者の当事者には、どうする事も出来ない貧困があるし、狡猾に手段を立てなければ、いつ陥ってもおかしくない時代と場所(日本は)なのだ。