セルフレス 覚醒した記憶のレビュー・感想・評価
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ガンジーがデッドプールとして蘇った…!
建築家として地位と名声と巨万の富を手に入れた。
その一方、一人娘とは疎遠で、ガンで余命半年が発覚。
しかしもし、これまでの人生を捨て、別の人生を生きられるとしたら…?
その方法は、クローン培養した身体に頭脳を転送するというもの。
あなたなら、どうする…?
著名な建築家ダミアンは莫大な費用と引き換えにそれを選んだ。
若く新しい健康体。
第2の人生を謳歌する。
時折、幻覚を見る。副作用か…? にしては記憶がはっきりしている。
やがて衝撃の事実を知る…。
新しい身体はクローン培養された身体ではなく、持ち主がいた。マークという軍人で、ある条件と引き換えに身体を提供した。
幻覚の中に見る女性と女の子は元のマークの妻子。
ダミアンとマークの妻子に、転送を行ったマッド・サイエンティストと率いる組織の口封じの魔手が迫る…。
別の身体に頭脳を転送。だが、その身体は訳ありの身。
天才的頭脳はそのままに、元のエリート軍人としての肉体が覚醒。
向かう所敵ナシ!…の怒涛のアクションを期待したい所なのだが…、
設定は面白味あるのだが、アクションも展開も突出したものはナシ。典型的な陰謀&追跡劇。
ターセム・シン監督作ながら、映像美や斬新さも冴えず。
ガンジーがデッドプールとして蘇った…と見れば面白いかも。
感動
移って戻って…
やっぱターセム、そして何と!パストール兄弟!
面白かったけど…
B級かと思いきやなかなか良かったです
大富豪が新たな生命を手にして、さあそこからトラブルが…というよくあるストーリーでした
そんなよくあるストーリーでしたが、私は倫理観について考えさせられました
新しい生命を手に入れる大富豪と言えば嫌なヤツというイメージなのに、この大富豪のダミアンは良い人
ただお金を持っていて騙されたというだけで何も悪い事はしていない
身体を奪われたというか提供したマークは本人が納得しての決断
なのでダミアンが罪悪感を感じる必要はないように私は思うけど、やはり人として誰かの人生を奪って生きるのは難しい
ダミアンがホント良い人でマークの家族を守り、そしてあのラスト
そんなうまくまとめたラストで余韻も心地好く
もっと良かったのが、ダミアンというかマークと娘クレアとのシーン、切なくて涙でした
ニューオーリンズの街並み、マディの家を取り囲む絵はがきにしたいような風景、とってもステキでした
将来のイーロンマスク
不死は誰もが願うのか?
持てるものと持たざるもの。
建築家として巨万の富を得た主人公ダミアンだが、いまや病で余命半年の身。そんな彼が友人の勧めでクローンの肉体に記憶を移植するという手術を受け、新たな人生を謳歌することに.。
しかし、その肉体はクローンではなく金と引き換えに献体されたマークという青年のものだった。それを知ったダミアンはマークの家族を守るために組織と戦うことに.。
命をも金で買えるダミアン、かたや娘の治療費のために自分の命を売らざるを得ないマーク、まさに持てる者に持たざる者が搾取されるという社会の構図がここでも見られる。
ダミアンはトランプばりの金ぴかのペントハウスに住むいけ好かない金持ちだ。そんな彼が改心して貧しいもののために戦うという話かと思ったけど、はなから金持ちという以外そんなに嫌な奴でもないみたいで、いきなり襲ってきた敵からマークの妻子を守ろうと必死で戦う。
また、他人を犠牲にしてでも生きながらえるか、あるいは自分は身を引くか、そういった究極の選択に悩む描写は一切なく、ただ後半は逃走劇と組織への反撃という流れに終始する。主人公の心の変容を描けるほど脚本家には力量がなかったようだ。
ただ、自分の娘とは出来なかった子供とのふれあいができたことで最後の決断につながったんだとはわかるけど、これも誰もが予想できるラスト。
クローンに記憶の移植をして永遠の命を手に入れるというのはシュワちゃんの「シックスデイ」で既にやってる。本作はクローン技術が追い付かないから強引に生きた人間を利用したもんだから、当然非合法となり武装した私設警備員まで雇って証拠隠滅行為まで行うというのが敵役なんだけど、正直、敵のスケールが小さ過ぎて、またSF作品としても話はあまり広がらない。
本作を見て「シックスデイ」がいかに傑作だったかを再認識した。世間の評価は低いけど。
「ザ・セル」のターセム監督の名前につられての鑑賞だったが、内容があまりにも凡庸だし、映像にも監督らしさはない。やりたくてやった仕事ではないのだろう。
記憶の断片
薬を毎日飲み続けないと、ふらつきや前の持ち主のフラッシュバックが頭をよぎる。クローン人間だとばかり思っていたのに、肉体の前の持ち主の記憶だとわかったエドワード(ライアン・レイノルズ)。その夢に出てきたカボチャ型の給水塔を探し当てると、身体が死んだはずのマークという男であり、マデリン(マルティネス)という妻が帰宅してきたのだった。娘のアナは大病を患い、金のためにマークは自分を犠牲にしていたのだ。
時折、マークの記憶が現れるが、薬を飲み続けると2年でマークの記憶は消える。逆に、薬を断つと完全にマークに戻るというのだ。クローンじゃないことがわかり、ダミアンは組織に狙われることになる。ダミアン自身も、人を犠牲にしてまで自分が生き延びたくないという考えに変化する。
元兵士だったことで身体能力が高い。それを利用して激しいアクションシーンとなる。秘密を知ったからといってそこまで狙われるものなのか・・・その後ツッコミシーンが満載となるが、最後には娘に手紙を渡し、自分の存在を消して、マーク一家が平和に暮らす方向に持っていくところがいいな。
致命的な欠点、どっちが残ったの?
「ロボコップ」では、死亡した肉体に上書きされた人格で、過去の記憶や、家族の思い出などの残像に苦しみ、「俺は機械なのか、人間なのか?」という葛藤に苦しむドラマがありました。
「フェイスオフ」では、警察と悪党の脳が入れ替わることで、それぞれの立場を利用して闘ったり、善から悪に人格が180度切り替わるコントラストを上手にストーリーに絡めて表現していました。
ところでこの映画、ベン・キングズレーが金にものを言わせて、新しい肉体を手に入れ、第2の人生を享受するという「入れ替わり」もの。肝心の「更新」の要素がうまく表現できておらず、肉体を提供したライアン・レイノルズは死亡しているはずなのに、ちょいちょい記憶が再生し、都合のいいことに、格闘技の達人(元軍人)という特技を生かし、ピンチを乗り越えていきます。これじゃどっちが闘っているのかはっきりしないままです。
それでも昔の妻は、彼が別人になっていることに気づき、元の夫が死んでしまったことに哀しみます。どう見ても、作劇上はライアンが生きて行動しているのに、ベンが宿っている体(てい)で話が進んでいくのです。
いちばん近いのはコミックのドラゴンボールでギニュー特戦隊の隊長に悟空が身体を盗られたシチュエーションでしょうか。んで、その悟空が死んでしまって登場しないまま徐々に死体の悟空が意識を取り戻していくというようなややこしい展開で、ギニュー隊長は自らの良心に従って、肉体と魂を、彼の本当の妻と子に返すという、とても素晴らしいストーリーになったはずの映画でしたが……
これだけ書くのもややこしくて、伝わらないでしょうが、要は、設定がややこし過ぎて、誰が何を成し遂げたのかが分かりにくいので、感動も薄いのです。
死んだはずのライアン・レイノルズは、どうやって蘇ったのか、ただ意識障害で脳死状態だった肉体にベンの記憶を植え付けただけなのか、そこらへんがかなりいい加減に描いてあるので、今行動している主人公は、ベンの意識で行動している正義の男なのか、ライアンの回復した意識で行動している、自衛の男なのか最後までよく分からないまま終わってしまいました。
かと言って、もう一度見る気にはとてもなれませんね。時間がもったいなくて。
2017.8.29
近未来SFアクション!って売り出しでヴィジュアルもそんな感じに仕上...
よくある入れ替わり
ライアン・レイノルズが主演のアクション・ミステリーということで、Huluで鑑賞。ストーリーとしては、それなりに飽きさせないが、体と心が入れ替わる題材として、二番、三番煎じ。
癌が進行して、死を前にした建築王が選んだ道は、若い男の身体に入れ替わり、自分の才能をこれからも残していくこと。
その入れ替わりを秘密裡に執り行う組織は、何処から入れ替わりの為の体を準備するのか?自分が、入れ替わった体は誰のものなのか?
そんな折に、入れ替わった男の記憶がフラッシュバックし、疑念を抱き始める。
入れ替わった体の妻や子供が、登場してくる中で、それまでの建築王としての自分と新たな自分との葛藤や、組織からの逃走と対峙の後の結末は、ある程度見えて、予想通りだった。
そのため、星は⭐️⭐️⭐️以上の面白さは、みられなかった。
ちょっと暗くなる
タイトルなし
余命ない金持ちが死と引き換えに若い新たな肉体を手に入れる。しかし、その肉体は人工的に作られたものではなく、他人のものだった。若い肉体を手にした当初は青春を取り戻し、以前の豪華な生活そのままに人生を謳歌するも、薬が切れると若い体にある記憶がフラッシュバックして起こり、他人の記憶、その家族に出会うことで真実を知る。そしてこのサービスを始めた学者たち組織と闘い、他人の家族を守る。最後は残された記憶を薬を断つことでなくす決断をし、家族のために、取って代わられた自分の若い肉体の持ち主のために、金も豪華な生活も与える。本当の娘に小切手ではなく、手紙を渡し、記憶、そして自分の人生を終わらせる決断をするシーンは切ないが、ようやく姿は違えど父娘の絆を取り戻した、その娘を見れたことが救い。若い体の人生のまま謳歌したいと思うのが常だろうがライアン・レイノルズが正義感ある演技。思ったより良作。
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