殿、利息でござる！

阿部サダヲ扮する穀田屋十三郎は窮状の仙台藩吉岡宿を案じて直訴しようとしていた。急場を助けた瑛太扮する菅原屋篤平治は殿に金を貸して利息をもらったらと言い始めた。 阿部サダヲ主演作だからおちゃらけかなと思っていたら序盤から真面目な展開だったな。後段いい話が出て来るんだけどちょっと展開が遅すぎて盛り上がりに欠けて面倒くさくなってきたね。

搾取という言葉が身近になった現在、あらためて観たい映画。 今は亡き竹内結子さんが「しま屋」の女将ときを演じていて、ファンなら必見。 画は地味だが、豪華キャストと落ち着いたカメラワーク、和風ジャズのようなBGMは好感が持てる。 エンディングで流れる主題歌「上を向いて歩こう」（ RCサクセション）が、なぜか涙を誘う。

このね、観る前の予想に反しての御涙頂戴ストーリー、良しとするか無しとするか。観終わった今では有りだが、普通はサダヲ出てる時点で笑いに振るだろうな、というのが大方の予想でしょう。ある意味、予想を裏切った真逆ストーリーのお手本的作品である。(良い意味でね) 利息で村を復興しようなんて、当時の人々の知恵は凄いもんだね。まぁ実際は映画のような綺麗事な内容ではないと思うが、それでも着地した結果は素晴らしいものになりましたね。ラストの酒屋がまだ残ってるエピソードも、コレまた良かった。殿様役、見た事ある奴だけど誰だっけ？的な感じで終わったが、羽生結弦だとは思わなかった。下手な若手役者より全然自然だったわ笑