残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋のレビュー・感想・評価
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【人間の恨み、後悔がその後にその土地に住んだものに与える忌まわしき行ないを描く。派手な視覚、音響に頼らない中村義洋監督の力量が冴える映画。今作はホラー映画ではない。人間の所業を描いた作品である。】
ー ホラー映画というと、視覚的な仕掛けが重要視されているが、本作はそれを含みつつ、重厚な話にしている点が、稀代のストーリーテラーである、中村義洋監督の力量が伺える作品である。-
■小説家の「私」(竹内結子)は、読者の「久保さん」(橋本愛)からの手紙をきっかけに、奇妙な音がするマンションを調査する。
すると、かつての住人たちが引っ越し先で自殺や心中、殺人などの事件を起こしたことが判明して行く。
「私」は「久保さん」や同業者の協力を得て真相に迫ろうとするが…。
◆感想
ー 本作をホラーとして捉える人が多いとは思うが、今作はあくまでどこにでもある土着性ある人間の呪いが、後世に与えた影響を与えた状況を描いた映画である。-
・故に、今作のホラーテイストは、観る側を驚かせる構成にはなっていないが、逆にそれが怖さに繋がっている。
ー 自分が住む部屋、土地は大丈夫だろうか・・。-
<だが、日本では特に京都を代表として、過去に因縁がある土地は数多ある。
私達に問われるのは、それを前提として、忌まわしき過去を経た精霊たちと、如何に折り合いを付けつつ、過ごすことなのである。
今作の無理やり、ホラーテイストに流されない作りが、逆に怖いのである。
流石、中村義洋監督であると思った作品である。>
眠たいし見る価値もない
もう少し緊迫感があれば・・・
部屋の一室から不思議な音を聞く・・・と言う話を聞いたオカルト作家が、その謎を追い求める物語。
「ホラー」としては怖くはないですね。分類としては、「オカルトサスペンス」にあたる作品だと思います。部屋の住民だった女子大生と主人公の作家が、怨念の糸を丹念に・・・そして丁寧に掘り下げていきます。その淡々とした演出は極めて私好みで、興味深く面白く感じました。
しかし、その様子はゆったりとし過ぎていて、緊迫感は感じません。本人達が危険にさらされていませんし、何かしらの理由で時間的な制約も受けていないことが原因なのでしょうね。また、学生の「もう止めませんか?」に止めてしまう調査ですから、どうしても緊迫感に欠けざるを得なかったのだと思います。
途中で設定を一つ位付け足して、緊迫感を醸し出せば、サスペンスとしての面白さも盛り上がったかもしれませんね。
エピローグは、完全に蛇足でした。蛇に足どころか、角も背びれも付けた感じ。淡々とした作風だったので、インパクトを付けたかったのでしょうが、折角の作風を完全に壊してしまいました。
私的評価はそのエピローグで少し下げて、3にしました。
まさしく日本のホラーって感じ
暗い、静か、恐怖の音。
まさに日本のホラー映画らしい音と映像でした。
あんな変な現象が起きる部屋なら、私ならLED電球あちこち付けまくって家中眩しいくらいに明るくして、テレビや音楽も掛けっぱなしにしたくなるけど、それをしないのが日本のホラー映画の登場人物なのかなと。
最恐物件と言われるお屋敷を見に行くのも、わざわざ夜。
なんでお昼に行かないの?
でもそれも日本のホラー映画らしいのかなと。
そして原因が分かったとしても、避けられない恐怖現象。
一度穢れ?に触れたら最後。
どこへ行こうとそいつはついてくる。
橋本愛たちのように自ら首を突っ込んだわけじゃなくただマンションに引っ越してきただけな上に、危険を感じてそこから逃げたのに、その先で自殺や一家心中する人たち。
最後の描写で描かれてはいないけれど、話を聞いただけの編集部員や成田凌ですらあの最後なら、がっつり首を突っ込んだ4人はこの後どうなるか分かるよね?という最後でした。
何も解決しないラストですしあれこれ深く考えると疑問は多くなりますが、日本のホラー映画ってそういうもんだと割り切って見た方が楽しめると思いました。
怖さはあまりない
兎に角、可愛いと美人で目に優しい。
最近の日本のホラー映画にしてはかなりビックリ要素の少ないものでした。
淡々と話が進んでいって、正直広告等で見た思っていた印象ではありませんでした。
ホラー映画を見てると言うより、小説を読んでいるような映像も淡々としていて起承転結が少ない感じ。
しかし、日本人の怖がる要素が詰め込まれていました。
音や伏線でジワジワとくる怖さがなんともいえない。
概要はというと、竹内結子の役である作家は橋本愛から家の中で変な音がすると相談を受ける。その変な音の正体を二人で明かしていく。
ミステリー要素も強く、頭で考えることもあります。
二人の雰囲気が比較的ほのぼのとしていて、怖いのを構えて見るようなカメラワークのシーンがなく落ち着いて見られました。
確かに少し拍子抜けするところもあり、
ラストシーンにかなり物議をかもしています。
思うほど悪くなかった
評価が可もなく不可もなく、の方が多かったので、気にはなってたけどこれまで見てなかった。
今日いきなり見たくなったので鑑賞。
確かに可もなく不可もなく、、、
キャストが豪華すぎるくらい豪華だけど、ストーリーに華やかさと起承転結がなく、ラストもヌルッとした終わり方。この終わり方、1番良くないやつ。世にも奇妙な、くらいしか見たことないよ、映画なのに。
淡々としすぎて途中眠くなる。主人公も感情が見えないから共感も持てないし。
ただ話の内容としては、本当にありそうな事だとは思った。華やかさがない分、実際にあってもおかしくない程リアル。土地の穢れっていうのは本当にあるんだろうなぁ。
最近まとめで見たレビューが気になって。
ホラー映画が苦手な人でも観たくなる『残穢』の的確なレビュー→視聴済み勢のおすすめポイント「本が家にあるのが怖くて」(Togetterで検索して見て下さいね。)
…を読んで。
映画を見る前に原作の「鬼談百景」→「残穢」(→「営繕かるかや怪異譚」)の順で読んでから観るべきと云うコメントがあったので。
「あ、うちに(原作)残穢買ったの積んでたな…(鬼談百景は読了済)」
と、9年程積んでた原作を読みましたw
からの、満を持しての映画「残穢」です。
私は元から「怪談」とかは好きなタイプな割には信じていないらしく余り「怖い」とは感じ難いのですが、流石小野不由美(主上)の作品と云う事で「怖くて不可解な現象」に起因するミステリーと云うか。史実を辿って行くと、アレともコレとも根っこが繋がっていた…と云う伏線回収が素晴らしい作品。
ビックリさせて怖がらせる物とは違う、情緒のあるホラー作品です。
キャスト陣もちゃんとしているので演技も態とらしくないのもいい。
やはり、惜しむらくはラストの5分の如何にもな
「ホラー映画ですよ!!」みたいなあの演出でしょうか。まぁ、落ちはつけなきゃね!って事なのかな。
恐怖要素を求めると・・・
その場所に、何故怪奇現象が生じるのか?
その過程を楽しむ作品であるのかな。
ホラー映画鑑賞しているよりも、謎解き映画でも鑑賞しているような内容でした。
恐怖要素はラストにあるが、基本謎解き映画と思えます。
恐怖要素を求めると、当てが外れるかも。
呪いが拡散していく今までとは一味違ったホラー映画
引っ越し先で、誰もいないのに部屋から着物をする物音がするところが物語が始まる。
不動産に聞いても、事故物件ではないとの説明を受け、マンションが建つ前の土地にどんな人が住んでいたのかを調べていくうちに、真相が分かっていくという推理系ホラー映画。
貞子や呪怨とは違った形のホラー映画で、呪いが不条理に拡散していく怖さが上手く表現されていたので、違う意味での怖さを感じた。
ラストは、呪いが拡散していくような終わり方で正直微妙な終わり方だったので、自分の中で消化不良を起こして終わってしまった作品。
残念。アレは悪手では・・・
小説が面白かっただけに、ぞわぞわくるアノ正体の見えない恐怖感が味わえると期待したが・・・、一言で言って、残念でした・・・原作が「あること」と「ないこと」の絶妙なバランスで魅力を構成していただけに、呪いをCGで正体見せ見せにするのは悪手では・・・?(しかも安っぽい)あのCGとお化け屋敷のような音声は、一気にギャグ感を醸し出して、こわくない・・・というより、笑ってもらうための演出か?と気になって、楽しめませんでした。
「残穢」は個人的に、穢れが大丈夫な人とそうでない人の違いが気になるのですが、映画ではことごとく伝播している様子でしたね。パンデミック的な怖さをめざしたのでしょうか。
「映画は小説と別物」と思うのですが、映画ならではの強みがほしかったかな・・・
翻案するなら、滝藤さんの「夫」をもっと使ってもいいと思ったのだけど、ここは小説に忠実にしようとしてか、あまりにも役割がなかったのも残念。いい役者さんが揃っていただけに・・・
残念
原作未読
初鑑賞
『チームバチスタの栄光』『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』など話題作のメガホンをとり最近では『決算!忠臣蔵』の中村義洋監督作品だが
どちらかといえばこれはつまらない方の部類だ
いわゆる事故物件
取材形式で淡々と話が進んでいく
『理由』を思い出す
こういうタイプの小説は映画には向いていないかもしれない
豪華な俳優陣
成田凌はベランダから顔を出す程度の仕事かと思ったがラストにも登場
映画comでは紹介されていないが篠原ゆき子や小野花梨も出ている
怖くない
殺された赤ん坊の幽霊
焼け死んだ炭鉱労働者たちの幽霊
鈍感だから十分にホラーを楽しめないのかもしれない
橋本愛が驚いた声にちょっとびっくりはしたが
エンドロールは上田耕一演じる住職
エンドロールの途中で退席させない内容になっている
ポスターは主な出演者5人を全面に出している
確かにちょっとダサい
だが宣伝目的としては悪くない
作品内容にほぼあっている
このてのモノは本来アートじゃないし
ポスターの芸術性で観るとかどうか決めるのは圧倒的少数派だろう
強いて苦言を呈するならそこは滝藤じゃなくて山下容莉枝だと思うが格ってもんかな
DVDはメニュー画面をしばらく放置すると・・・やっぱり怖くない
こえええ
実はこれ、リアルタイムで映画館で見に行ってたんですよね。
当時は呪怨がかなり好きだった為、見終わった後もなんだ、安っぽいCGの黒焦げだなあって感想。
やはり住んではいけない部屋ってサブタイトルから呪怨ちっくなのを期待してたので面白くない印象でした。
最近たまたま返却欄にあった残穢、見返してみようと思って再視聴したらこれは怖いのなんの。
じわじわとくる恐怖やオープニングのカッパの話や、色々な事が全て伏線となっていて鑑賞後ぞ〜っとさせられました。
竹内結子さんのナレーションが淡々としていて、ドキュメンタリー感もだしつつリアルな感じもあり、より不気味。
さらに後味ひく恐怖があるね。
気になる点はやはり黒焦げのCG、あれはないほうがより恐怖を感じるのだが、、
あと夜に廃屋探索する意味はあるのか笑
竹内結子さんのご冥福をお祈りします
僕はあまり楽しくなかった
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