湯を沸かすほどの熱い愛のレビュー・感想・評価
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心に響く
泣かせに来てるようなありきたりな家族ものではなく、要所要所ガツンと来るシーンがありました。特に、実母に会った時に娘が手話が出来るというシーン、制服が盗まれたときに今は体育の時間じゃないからと制服を脱ぐシーンなど心に響くものがありました。
あなたの腐った時間につき合っていると思うとヘドが出る
映画「湯を沸かすほどの熱い愛」(中野量太監督)から。
突然、余命宣告を受けた人間が、必死で生きようとし、
その姿を見せることで、周りが変わっていく設定は、
今までに何度も観てきたので、ストーリーとしては普通。
それを、どう表現していくかによって、印象が違う。
今回は、余命宣告を受けた、宮沢りえさん演じる「幸野双葉」と
ヒッチハイクで全国を旅する、松坂桃李さん演じる「向井拓海」の
何気ない会話の中に、その想いを感じてメモをした。
「この旅は、どこへ向かっているの?」「いや、決めてないです。
目的とか、目標って、決めたらそこに向かわなきゃいけなくなるでしょ」
「じゃあ、旅はいつまで続くの?」「う〜ん、どうだろ。
そのうち飽きたってやめるのか。まあ、時間は腐るほどあるんで・・」
「は〜あ、最低な人間、乗っけちゃったな」「言いますね」
「あなたの腐った時間につき合っていると思うとヘドが出る」
末期のガンで、残された時間が僅かな女性と、
まだまだ時間がたっぷりあると感じる若者との人生観がぶつかり合い、
静かな会話の中に凝縮されていた。
「自分は、末期ガンなの、もう残された時間は少ないのよ」と、
口に出さず、若者に「時間の大切さ」を伝えるシーンは、よかった。
言葉としては、汚い表現だが、インパクトが強いフレーズ、
「あなたの腐った時間につき合っていると思うとヘドが出る」を
記憶に留めたい。
バラバラ感
宮沢りえと杉咲花の演技を活かしきれていない。
ストーリーが残念、散漫。
オダギリジョーはキャスティングミス。
松坂桃李の役柄も不十分。
篠原ゆき子、頻繁に登場させたため、テーマが軽くなってしまう。
鶴瓶のせがれ・・。この役にストーリーテラーをさせたらよかったのに。
つぐづく残念。
描き方が散漫
まずラストからいきなり書きます。おい、これ犯罪だろ?違うか?というエンディング。自分の妻の遺体を経営する銭湯で焼き、それで沸かしたお湯で彼女の熱い愛を感じ取るというオチなんだろうけど…確かに、火葬場以外の場所で、火葬場職員以外の者が人体死体の焼却を執り行う事を禁止する法条文はないので可能と言えば、可能らしいが、「死体遺棄罪」や「死体損壊罪」に問われたり、殆どの自治体で知事が許認可した施設以外での死体処分を禁ずる規定を設けているので、彼らが取った行為は決して良い事ではない。映画だから、こういうこともあっていい、フィクションだから、といえばその通りだと思うが、それまでの展開から見ると、とてもリアリティあるものではない。
全体にエピソードの詰め込みが多くて、あちこち飛んで、それも全部、母等、親と子の関係に関してのばかりで飽きてくる。特に松阪桃李のエピソードは不要。あれをなくして90分位にすれば話が凝縮されてよかった気がする。
そして根本なところでオダギリ・ジョーと宮沢りえの関係があっさり片付くのも呆気ない。だいだいオダギリは女に逃げられ、あの女の子を1人でどう育ててきたのか、また銭湯再開もアッサリしすぎ。銭湯が大事なポイントであることは解るが、とってつけたようで、あんな簡単に再開して大勢の客が詰めかけるのなら、もとからして休業しなくてもよかったのでは?と思う次第。
トータルとして細部が漠然とみせかけだけで、ひとつに芯が全く見えない。宮沢りえの病気についても、余命僅かというのにあまりにも旅行に出るまでの元気さと、娘の病気を知ってからのあまりにも素直に向け入れる態度など、何か親子の愛を描いている割に感情の描き方が弱い気がする。
母ちゃん
血の繋がりを超えて人を愛せる、大事にできる。葉っぱをかけてやる気にさせる。自分の事は御構い無しな母ちゃんの優しい姿に、胸が一杯になりました。
母ちゃんが癌で苦しむ姿に涙しながらも、笑顔を作る安澄は、母ちゃんの病気をきっかけにどんどん成長していきます。母ちゃんはいつも強いだけでなく、弱い部分を見せることも立派な教育なんですね。宮沢りえの演技が素晴らしくて、途中何度も涙が溢れてしまいました。
これが商業映画デビュー作って、、、とんでもない人だ。お母ちゃんは娘...
これが商業映画デビュー作って、、、とんでもない人だ。お母ちゃんは娘に対して強くし過ぎではないか、と思ったけど、お母ちゃんの生き様でもあり、娘に強くなって欲しいという気持ちの表れなんだよね。お母ちゃんは、生涯を通して愛する喜びをいっぱい放ったんだろうな。わたしは生涯を通してなにをしたいか、ふと考えさせられた。
その愛の熱さに誰もが圧倒されるはず
ちらほらと周りからいいらしいと声が聞こえていた作品。余命、末期ガン、家族、母と子、など、まさにお涙ちょうだい的なキーワードが並ぶのに、この高い評価の理由を知りたくて本日やっと観賞しました。
いやー泣いた。泣いたよ。泣かそうとしてないのに泣いた。ラストの母が子供に向けて放つ衝撃の真実、あそこで全部持っていかれました。
人を愛するとは?自分が同じ立場だったらここまで周りのために尽くせるだろうか?それを真剣に考えさせてくれる作品でした。まさに、湯を沸かすほど熱い愛がなくては到底できません。題名もまた、よい。
死に向かう話のはずなのに、なぜかじめっとしておらず、爽快ささえ感じてしまうのは、この作品が生きる熱量を凝縮した作品だったからでしょう。
宮沢りえさん前から好きでしたが、強く、明るく、でも決して聖母ではない人間味溢れた母を見事に演じきっており、ますます好きになりました。
子役たちの名演技にも拍手。
そして、矛盾なくリアリティーを追求しながらも、普遍的なテーマを見事に描ききった脚本および監督にも称賛の拍手を!
涙・涙・涙…
役者とは観るものを引きつけ感情を揺さぶる演者。
見事にどっぷりと感情移入し涙、鼻水でした。
余命2ヶ月と宣告され落ち込む間も無くこれだけはしなければと動き出す双葉。
蒸発した夫を連れ戻し家業の銭湯を再開し娘のメンタルを鍛え親子の秘密を打ち明け更に双葉自身の身の上まで…
ステージ4でありながらパワフルなお母ちゃんである。
産みの親、育ての親、全部ひっくるめた家族愛。
旅の途中でヒッチハイカーと出会い彼の心を温かく包む双葉の愛はまるで菩薩様のようである。
私自身、今余命宣告されたらと思うと悲しみよりやはり今出来る事をしておかなければと思う。
母は強し!それに尽きる。
ただ1つ
双葉の母の現実感がツライ。
我が子をおいて自分だけ新たな家庭を築き過去を忘れ幸せに暮らす親を…子供は何時迄も母が好きだし会いたいと思っている。
いっそ双葉が言っていたように母はもう亡くなっていて双葉を迎えに来てくれている。天国で母と一緒だから寂しくない。そう思いたかった。
ラストの入浴シーン…
湯を沸かすほどの熱い愛だったのですね。
母は強し
宮沢りえが美しいのと、
たおやかだけどすっとんでて
とてつもなく大きな愛をもって
まわりを大切にできる人間で
ものすごくかっこよかった。
手話のとこは泣いた。
きのこ帝国の曲もGOODな作品。
文字で羅列するととんでもなく
不幸というかキツイ人生だけど、
まっすぐな愛に
元気をもらえる一本です。
最後のオダギリジョーと松坂桃李の台詞は
これからの人生で大切にしていきたい言葉になった。
ふらりと蒸発した夫、いじめにあう娘(あの学校の対応ひどすぎるな)、...
ふらりと蒸発した夫、いじめにあう娘(あの学校の対応ひどすぎるな)、そして自身には忍び寄る病。泣かせる要素をこれでもかと詰め込んだ超反則映画。
下手すりゃ駄作になりかねないところを救ったのは宮沢りえ、そして杉咲花の演技力。このふたりが今作を高評価に導いた立役者。
クライマックスの葬儀のあり方も映画らしくてまあ許せるが、にわか親族たちは違和感。個人的には松坂桃李のエピソードはあまりに不自然。後々、なるほどこのために必要だったんだなと気付かされたが、どうにも…
しかし涙腺が緩みがちな年代になったと実感。泣きすぎてしまいました。
銭湯屋の湯を沸かすほどの熱い家族愛
血の繋がりを超えた家族の絆と愛情、そしてひとりの女性、ひとりの人間として信念を持って生きるたくましさを感じた。
病に冒され悲壮感漂う宮沢りえの演技は素晴らしい。
ラストは胸をえぐられるようなタイトルに繋がる結末。
いい作品に出会った
久々に家で映画を見て泣いた笑
自分の生い立ちや今の立場を不満に思い、受け入れられない。そういうことは生きていくなかであると思う。でも、どんなことがあっても家族や出会った人の気持ちを受け止めて愛する主人公の姿にとても胸が熱くなった。
主人公の職業が銭湯屋さんということになぞらえて、湯を沸かすほどの熱い愛というタイトルなのだと思う。
宮沢りえ の周りの人を厳しくも温かく包み込む愛に感動。
そして、その愛を受けた人たちの純粋な恩返しにも感動。
愛なんて身近にあるもの。
たくさん、泣いた。
序盤で死ぬことが分かってて、だいたい話も見えてて、なのになんでこんなに泣けるんだろうって思うくらい泣いた。
色々な家族の在り方に特に泣いた。
愛は血ではない。そう分かってるのに、そのことをすごく思うからこそ、血にこだわりたい時もある。家族というくくり方にすると、余計に。なおさら。
そんな感情を素直に出してくれることが余計切なかった。
しかも、暗くなく明るく、だけど嘘っぽくなく。それが、私としてはすごく良かったし泣けた。
そして、少しやりすぎ感があるけど、嫌な感じはしなかった。
いつだって自分が大切に思っている人には、幸せでいてほしい。そこに自分が含まれてると尚幸せだと思う。
タイトルの意味。。^^
ラストのラストに意味が解りました!
実は、ガンで余命何日とか難病とか そういうジャンルの映画は
あまり観たくなくて避けて来ましたが、重すぎない暗すぎない、
そして、驚愕のラスト!!(@_@) と、レビューで読んでこの映画が急に観たくなりました。
主要キャストは全員良かったですが、特に花ちゃんの演技が、
凄く良かったです!
彼女は、回鍋肉のCMの『無くなるよ!』のひと言でも、
演技力がありましたが、将来が楽しみです。
好きな映画の1本になりました。
泣いたけど…や、泣いたけども!!
色んなところで書かれているが、ラストのラストが共感できないし、細部のストーリーが理想の押し付けで、結局その違和感が拭えないままだった。
ヒッチハイカーの心にすんなり入り過ぎだし、いじめの対処はそりゃあんな風にいけばいいけど、教室で急に脱ぐ子なんて、ギョッとするし、腹違いの子どもがいい子すぎるし、耳が聞こえない設定(と記憶しているのだが、聞こえにくいだけだったり訓練次第では問題なく過ごせるようになるモノなのだとしたらすみません)の実母は葬式の時聞こえているような演技になっていたし、もやっもやっが時々発生してしまっていた。
ただ!泣いたのは事実で!とにかく杉咲花さんの演技がスゴイ!正統派の実力女優なんだなーと思った。今までも色々な映画に出てたしうまいな、とは思っていたが、こんなにもぐっとくる演技をする子だったとは。
そして宮沢りえ。よかったです。何も言うこと無し。
演技者たちは100点満点、演出が30点、という感じ…
泣かせてくれたぜ
仕事柄映画を見ないといけないのですが、ずっと鳴かず飛ばずで「なんで映画にしたのだろう」って映画に巡り合うことばかりが多く落胆してた時にやっと映画らしい作品出会えたな。と、思う作品でした。
ひっかけもなくシンプルに人の弱いところを正してくれる母を素直にみれる人向けです。
私は1人で鼻ズルズルでした笑
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