彼の見つめる先に

劇場公開日:

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解説

ブラジル・サンパウロを舞台に、思春期の若者たちの揺れ動く感情をみずみずしく切り取った青春ドラマ。世界各地の映画祭で話題を呼んだ2010年の短編映画「今日はひとりで帰りたくない」を、監督のダニエル・ヒベイロ自身が同じキャストを起用して長編映画化した。目の見えない高校生のレオは、少し過保護な両親や優しい祖母、いつもそばにいてくれる幼なじみの女の子ジョバンナらに囲まれて平穏な生活を送っていた。ある日、彼のクラスにガブリエルという少年が転校してくる。レオとジョバンナは、レオの目が見えないことをからかったりしないガブリエルと自然に仲良くなっていく。ガブリエルと一緒に映画館に行ったり自転車に乗ったりと新しい世界を知るレオだったが、やがてそれぞれの気持ちに変化が生じはじめ……。2014年・第64回ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞とテディ賞を受賞。日本では「ブラジル映画祭2015」で上映、18年に劇場公開。

2014年製作/96分/PG12/ブラジル
原題または英題:Hoje Eu Quero Voltar Sozinho
配給:デジタルSKIPステーション、アーク・フィルムズ
劇場公開日:2018年3月10日

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映画レビュー

4.0壁を取り払ったボーダレスな世界の可能性!

2018年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

幸せ

高校生のレオは目が見えないけれど、幼馴染みのジョバンナに先導されて毎日登校し、みんなと同じ教室に机を並べ、盲目の人のためのタイプライターに先生の授業を"メモ"し、体育の授業ではみんなと一緒にボールを蹴る。つまり、障害者は何ら区別されず、普通に学園生活を送っているのだ、ブラジルでは。そうすることで、早くから健常者と障害者が互いに寄り添い、助け合う術を見出していくのだろう、ブラジルの若者たちは。だから、レオが転校生のガブリエルに恋してしまうのも、至極自然に受け容れられてしまう。いや、ブラジルだからではなく、すべての国とコミュニティではそうあるべきではないかと、改めて思ってしまう。人と人との壁を取り払ったボーダレスな世界の可能性を実感させる、ブラジル発世界行きの青春ラブロマンスである。

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清藤秀人

4.0見つめる先

2024年7月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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ouosou

4.5固定観念が覆された、軽やかな作品

2022年11月20日
スマートフォンから投稿

楽しい

幸せ

寝られる

主人公が盲目の青年という時点で、感動を誘うドラマだと勝手に思っていましたが、
必要以上に障害にフォーカスぜず、お年頃の青年が親への反抗や自立心、恋愛などに悩む姿がフラットに繊細に描かれていて、心地よかった。
無意識に分類やラベリングをしている自分を反省しつつ、こんなふうに軽やかに生きていけたら素敵だなと思った。

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miozou

3.0正直に答えるが『僕には理解できない』つまり、ジジイだからだと思う。...

2022年9月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

正直に答えるが『僕には理解できない』つまり、ジジイだからだと思う。申し訳ない。勿論、個人の自由だと思うので、差別するつもりはない。しかし、理解していないのだから、傷つけた事が、かつてあったかもしれない。今後は、気を使いすぎるのではなく、自然に対応して学習をいていくつもりだ。まぁ、女性、男性関係なく、性的に魅了される事がなくなった。つまり、年をとって老人になったという事だと思う。寂しいが、それもまた、良いと今思っている。具体的に言うなら、男女の恋愛関係が煩わしくなったという事だ。勿論、実体験だけでなく、映画見てても、ベットシーンとか煩わしい。
妄想が持てる老人!なんて素晴らしい!!

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マサシ