お盆の弟

劇場公開日:

お盆の弟

解説

渋川清彦の主演で崖っぷちの売れない映画監督が再起をはかる姿を、全編モノクロームの映像で描いたドラマ。数々の作品で助監督を務め、2005年の初監督作「キャッチボール屋」が第16回日本映画批評家大賞新人監督賞を受賞した、大崎章監督の10年ぶりとなる監督第2作。不惑を目前に妻子と別居中で、兄マサルの暮らす実家に戻ってシナリオ作りに励む売れない映画監督のタカシ。悪友の藤村を通して知り合った女性・涼子を気に入ったタカシは、涼子のような女性が兄と付き合ってくれれば安心だと考え、頻繁に会う機会を作っていたが、涼子はタカシに対して本気になってしまう。一方、妻からはついに離婚を切り出され、なんとか妻の気持ちをつなぎとめようと躍起になるタカシだったが、映画の企画はうまくいかず……。兄マサル役で光石研が共演。脚本は「キャッチボール屋」でも大崎監督とタッグを組んだ、「百円の恋」の足立紳。

2015年製作/107分/日本
配給:アルゴ・ピクチャーズ
劇場公開日:2015年7月25日

スタッフ・キャスト

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(C)2015映画「お盆の弟」製作委員会

映画レビュー

3.5【人間性は良いが、不器用な男女が夢を叶えようとする姿をホンワカと描いた作品。映画監督って大変だなあ・・。今作は、観ていて、気持ちが楽になる映画である。】

2023年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

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NOBU

4.0カラーなら★5

2022年8月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

白黒映画、苦手かも。

脚本もキャストも脱力した世界観にマッチして、素晴らしさを前面に出さない素晴らしさがありました。

音楽はちょっと好みでは無かったけど、心に残る映画でした。

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コブラちゃん

4.0男の人生は曇り空の様なモノ

2016年10月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

映画の企画を持ち込めど、どれもボツ、とうとう奥さんには愛想つかされ、離婚届けを突きつけられ、仕事も家庭も正に崖っぷち。。。

ガンの手術をした兄の身の回りの世話を名目に実家に転がり込んだ冴えない男がドン底から這い上がろうとモガく哀愁を描いた人間ドラマ。

監督の大崎章が出身の群馬を舞台に同郷の渋川清彦、岡田浩暉を迎え、私小説に近い世界観を全編モノクロで綴っている。

90年代以降でも敢えて白黒でこしらえる映画は、バイオレンスの『シンシティ』や、時代劇の『サムライフィクション』etc. 主にアクションもので、目にするパターンだが、現代の何気無い生活をモチーフにした人情噺で此の手法は珍しい。

しかし、最後まで違和感なく楽しめたのは、何事も不器用な主人公の時代遅れな生き方を象徴しているからであろう。

其の世界観は、兄の光石研や腐れ縁の友人・岡田浩暉にも当てはまり、裏目裏目に出る男の情けなさに涙を滲ませながら、何処か笑ってしまう。

対して、奥さんや、岡田が必死にアプローチするカノジョ、そして、主人公が身分を偽って親交を深める地元紙の編集者etc. 女性陣は男どもの醜さを冷めた眼で見つめ、悟っている立場に感じた。

男はいつまで経ってもガキのままで、女は呆れた母親のような距離感で接していく。

そんなギコチなさが主人公の憎めない苦笑いに集約されている。

兄弟もいなければ奥さんも居ない天涯孤独の私だが、職場で女性の上司から説教ばかり喰らって、八方塞がりの日々に、ふと目の前が真っ暗になることが多い。

それでも、まぁ何とかなるやろと根拠の無い前向きな思想で今日も歩もうとしている。

未練だらけにも拘わらず、ふと覗かせる主人公の微笑みに自分を重ねていると、曇った現実が少しは晴れた様な気がした。

では、最後に短歌を一首

『ボツの山 埋もれて愛も 立ち止まる 近くも遠くも ぎこちない夏』
by全竜

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全竜(3代目)

3.5ほっこり

2016年7月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

全編モノクロ。

大腸がんの手術をし退院したばかりの兄、どうしようもない売れない映画監督の(というよりまだ1本しか撮ってない)弟、その妻、娘、ちゃらんぽらんという言葉がぴったりの友達(一応脚本家)etc.
まぁ居るだろうなという普通の構成で、しかもこれといった盛り上がりもない…なのに、ほっこりする。面白い。
これが渋川清彦の魅力なんだろうなw 他のキャストも凄くいい

夏の夕暮れ、扇風機にあたりながらアイス片手にゆるゆる・タラタラと観たくなる作品。

後、どうでもいいことですが、劇中に何度も人工肛門というフレーズが出てくるので観賞後思わず検索しちゃいました。笑えるもんじゃなかった

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豆