雨にゆれる女

劇場公開日:2016年11月19日

雨にゆれる女

解説・あらすじ

ホウ・シャオシェン、ジャ・ジャンクーらアジア映画界の名匠たちの映画音楽を手がけてきた日本人音楽家・半野喜弘が監督を務め、「るろうに剣心」シリーズの青木崇高主演で描いたサスペンスドラマ。かつてある過ちを犯した則夫は、現在は飯田健次という別人に成り済まし、勤務先の工場と自宅を往復するだけの孤独な日々を送っていた。そんなある日、同僚の男が健次の自宅に女を連れて現れ、彼女を一晩だけ預かって欲しいと頼み込む。これまで他人との関わりを避けてきた健次は断るが、同僚のあまりのしつこさに渋々彼女を預かることに。女も健次と同じく秘密を抱え、自分のことを語ろうとはしない。ふたりはそれぞれの本当の姿を明かさないまま、次第にひかれあっていく。主人公の人生を狂わせていくヒロイン役に「天の茶助」の大野いと。

2016年製作/83分/G/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2016年11月19日

スタッフ・キャスト

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(C)「雨にゆれる女」members

映画レビュー

4.0 大野いとの暗いオーラに引き込まれる

2016年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

「愛と誠」は、全体にコミカルな演出が目立つミュージカル仕立ての娯楽作だったが、裏番長役の大野いとが放つネガティブなオーラは異彩を放っていた。暗い影をまとった昭和の薄幸な女、とでもいうべき希少種のようなキャラクターがよく似合う。そんな彼女が本作でも、秘めた過去を背負う理美の暗い情念を見事に体現している。

初主演の青木崇高は、杉野希妃監督の最新作「雪女」では実直なきこりを演じるなど、幅広い役柄をこなす俳優に成長した。今後も重要な役での起用が増えるのではないか。

これが長編映画監督デビュー作で、脚本も兼ねた音楽家の半野喜弘は、ロジックよりも感覚を優先してストーリーを描くタイプのように感じた。映像と音楽を高度に融合させた表現を、ぜひ極めていってほしい。

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高森 郁哉

3.0 【今作は、何処にも行き場のない男女の邂逅と、関係性の変遷と最期を描いたアーティスティックな作品である。】

2025年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■本名を隠し、飯田健次(青木崇高)としてひっそりと町の鋳造工場で生きる男。
 人との関わりを避けて生きる彼の過去を知る者は誰もいなかった。
 ある夜、仕事場の同僚下田(岡山天音)がひとりの女性、理美(大野いと)を”刑務所に入っている間頼む”と言い預けてくる。
 健次はしぶしぶ彼女を受け入れるが、それ以降、彼と理美の関係性は変遷して行く。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・ミュージシャン・半野喜弘の映画監督デビュー作だそうで、成程アーティスティックな作りである。
 デザイナーなどで、映画を初めて作る人の作品と似た匂いがする。

・飯田健次が、本名を隠し世捨て人の様に生きる理由は後半に描かれる。そして、女が理美という名を語っていた理由も明かされる。
 男が殺した男は、女の兄で自分の姉、”理美”と入水自殺をしながら、自分だけ生き残っただったのである。

<だが、女は男を抱きながら刃を背中に当てるも、殺せない。
 そして、男は姉が死んだ海で、刃を自らの腹に突き立てて息絶えるのである。
 今作は、何処にも行き場のない男女の邂逅と、関係性の変遷と最期を描いたアーティスティックな作品である。>

■半野喜弘監督作では、次作「パラダイス・ネクスト」を映画館で観たなあ・・。

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NOBU

2.5 映画らしいテレビドラマ

2019年10月27日
Androidアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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ウィリー

3.5 どこか惜しい作品

2017年12月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

お互いに秘密を抱えながら惹かれ会う悲しい物語ですが、
出会い方が回りくどくわかりづらい。
後半の二人の感情の揺れが良かっただけに
事を決定付けるまでの流れが曖昧な気がして非常に惜しかった。

映像と音楽、二人の重く苦しい雰囲気は◎

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カタヤマ

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