われらが背きし者のレビュー・感想・評価
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ル・カレの地味渋な世界観をドッド・マントルの映像美で。
ジョン・ル・カレ原作のスパイ映画はいずれもアクションよりもやるせない悲哀に主軸が置かれているが、それは大学教授と弁護士の妻が成り行きでにわかスパイになる本作でも変わらない。リアル志向と言ってしまうのは現実のスパイや組織犯罪のことを知らなさすぎて憚られるものの、相変わらず地味渋な美学が沁みてくる。
そしてなによりも、天才撮影監督アンソニー・ドッド・マントルの映像魔術がたまらない。ストーリー自体はシブいのに、映像には奇妙な悪夢を観ているような酩酊感があり、同じル・カレ原作の「裏切りのサーカス」や「誰よりも狙われた男」のストイックさとはひと味違うアプローチだ。キャストも適材適所でハマっており、いい意味でバランスのいい大人向けエンタメに仕上がっている。
見応えのある作品 最初マフィア側 MI6側とそんなに目立つわけじゃ...
普通の夫婦が巻き込まれる工夫
ロシアマフィアから命を狙われる男性を手助けすることになった、名もなきイギリス人夫婦の苦闘を描く物語。
有名作家によるスパイサスペンスのようですね。
特別な力も知識もない夫婦が恐怖に及び腰になりながらも、男性を、男性の家族を必死に守る姿が良く描かれていると思います。
やや地味に感じますが、夫婦の弱さをしっかりと描いている分、緊迫感を感じることが出来ました。
主人公と男性の友情描写も心地よく、良いアクセントになっていると思います。
ただ、夫婦が巻き込まれる展開には、無理やりを感じます。クライマックスへの展開にも納得感の乏しさがありました。
この映画に感じた納得感のなさは、巻き込まれ型のサスペンスの弱点では良くあるのですが、この映画ももう一工夫が必要だったと思います。
私的評価は普通にしました。
命がけのおせっかい
明快
結構、みごたえある巻き込まれ型。
分かりやすく美しいジョン・ル・カレ
モロッコ、パリ、ロンドン、フレンチアルプスとロケーション色々、パーティーシーンもあり映像がきれい。
ロシアンマフィアの刺青、イギリスとロシアの微妙な関係。
MI6といえど予算も人も無尽蔵に使えるわけでは無かったり話に派手さはないがキャストは何気に豪華。
ステラン・スカルスガルドが刺青だらけのボカシ入り全裸でノシノシ歩く。
髪の毛長めのユアンマクレガーが教え子とつい浮気してしまう意志の弱い大学教授を好演。マネーペニーが女弁護士妻、胸チラみせもあり。
難解な印象のあるルカレ原作スパイ映画の中ではエンタメ度高くみやすい。
traitor!
また好きになった
アクション不要のサスペンス
旅先で出会ったロシア・マフィア(ステラン・スカルスガルド)に助けを...
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