怒り

劇場公開日:

怒り

解説

吉田修一の原作を映画化した「悪人」で国内外で高い評価を得た李相日監督が、再び吉田原作の小説を映画化した群像ミステリードラマ。名実ともに日本を代表する名優・渡辺謙を主演に、森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡と日本映画界トップクラスの俳優たちが共演。犯人未逮捕の殺人事件から1年後、千葉、東京、沖縄という3つの場所に、それぞれ前歴不詳の男が現れたことから巻き起こるドラマを描いた。東京・八王子で起こった残忍な殺人事件。犯人は現場に「怒」という血文字を残し、顔を整形してどこかへ逃亡した。それから1年後、千葉の漁港で暮らす洋平と娘の愛子の前に田代という青年が現れ、東京で大手企業に勤める優馬は街で直人という青年と知り合い、親の事情で沖縄に転校してきた女子高生・泉は、無人島で田中という男と遭遇するが……。

2016年製作/142分/PG12/日本
配給:東宝
劇場公開日:2016年9月17日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第40回 日本アカデミー賞(2017年)

受賞

優秀助演男優賞 妻夫木聡

ノミネート

優秀作品賞  
優秀監督賞 李相日
優秀脚本賞 李相日
優秀主演女優賞 宮崎あおい
優秀助演男優賞 森山未來
優秀助演女優賞 広瀬すず
新人俳優賞 佐久本宝
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(C)2016 映画「怒り」製作委員会

映画レビュー

4.0千葉・東京・沖縄パートいずれも秀逸

2021年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

李相日監督が、「悪人」に続き再び吉田修一原作を映画化。李監督にとって、吉田原作は親和性が高いのだろう。それを実証するかのごとく、今作もまた重厚な作品に仕上がった。
犯人未逮捕の殺人事件から1年後、千葉・東京・沖縄に前歴不詳の男が現れたことから巻き起こるドラマを描いている。千葉パートは渡辺謙、宮崎あおい、松山ケンイチ、東京パートは妻夫木聡と綾野剛、沖縄パートは広瀬すずと森山未來が担っているが、いずれも土地に根差した人間模様がえぐり出されており、人間の憎悪がどこに潜んでいるかが浮き彫りになってくる作りが秀逸だ。

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大塚史貴

5.0怒りとは。

2024年11月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

人が怒りを感じる時って何だろうと観ながら思いました。

本作はある3つの物語を軸に、
3つの「怒り」という視点で描かれています。

人の怒りの形、向き合い方を作品を通して、

問いかけているんだと感じました。

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さかもっち

4.0怒りや悲しみのどでかい感情

2024年9月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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ちんく

4.5李相日監督の『怒り』を公開当時ぶりに観た。内容はほとんど忘れていた...

2024年8月31日
iPhoneアプリから投稿

李相日監督の『怒り』を公開当時ぶりに観た。内容はほとんど忘れていたが、かなり重苦しく心にのしかかってくる作品だという事を思い出しながら最後まで視聴し切った。そして、高校生だった公開時と今とでは作品の感じ方がまるで違った。

印象的な場面はやはり広瀬すずのあのシーン。彼女は当時我々世代に爆発的人気を誇っていて謂わばアイドル的な存在だったので、件のシーンを見た時はとても驚いたし、かなりショックを受けた事を思い出す。そして、実際にそのような事が現実世界でも起きてしまってるという事実にかなり怒りを感じたし、純粋に強い憎しみを覚えた事を思い出した。それこそ自分が作品を通じて、1番「怒り」を感じたシーンだった。

しかし、色々と経験した今では当時の年齢と近い人物に焦点を当てた沖縄パートよりも、綾野剛•宮崎あおいのパートにより感情移入してしまった。それぞれ異なるバックグラウンドを持ちながら社会生活を送っている中で、当事者にとってどうなることが幸せだったのか、人生とは何なのか、色々と考えを巡らせてしまう。自分は鬱経験者で自殺願望と闘いながら今何とか自分の足で前に進んでいけそうな所まで回復した段階なので、よりそういうことを考えてしまう。

自分が同じ様な状況にいたら、どう行動するのか。

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ushy