イザイホウ

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イザイホウ

解説

沖縄本島の南東5キロに浮かぶ久高島に伝わり、12年に一度だけ行われていた祭祀「イザイホウ」の記録フィルム。琉球の始祖アマミキヨが最初に降り立った地として知られ、いまだ島の多くが聖域として残されている久高島の祭祀イザイホウは、12年に一度の午年(うまどし)、30歳から41歳の島に生きる女性によって行われる神事として受け継がれてきた。しかし、後継者不足のため1978年を最後に近年は中止が続いている。本作には78年の一回り前、66年に行われたイザイホウの模様が収められ、時代の波にも形骸化されず、厳粛な神事として行われ続けていたイザイホウの貴重な映像を見ることができる。

1966年製作/49分/日本
配給:海燕社
劇場公開日:2014年12月27日

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映画レビュー

4.0消えゆく運命(さだめ)。

2015年1月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

数日前、予約なしで行ったら満席で入れず。
予め席を確保した上で鑑賞。

1966年、米施政下のモノクロ映像。
米国の影はほぼゼロ。

本島から離れた、孤高の久高島における暮らしと12年に一度の祭事。
2015年現在、人が少なく既に37年間の断絶。今後復活することは、恐らくないと思われる(奇?)祭の貴重な資料。

当時、上下水道はないし、土地は共有で、女は農業、男は漁業(共に零細)。
長年続く閉鎖的な血族社会。
ハレ、としてのイザイホウ。

豊かさと共に失ったものは確かにあるのかもしれないけれど、文化保全のため貧しさを甘受するのは耐えられないだろうなと感じる。

何かを得るためには、何かを諦める必要があるのだ、と改めて。

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Nori