幕が上がるのレビュー・感想・評価
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ももクロの劇中での演技力の向上が素晴らしい
最初は少しももクロのメンバーの演技力不足とナレーションが気になりましたが、黒木華の登場以降、演技力の向上が目に見えて分かり見入っていました。
展開に波のある作品ではありませんが、演者の心情に感情移入して自然に涙が出ていました。
役がももクロのメンバーにハマっており、普段テレビで見る彼女たちからは想像がつかないぐらいいい役者になっていて、単純にアイドル映画とは呼べない作品です。
途中の夢のシーンだけがちょっと蛇足かなとは思いましたが、監督の遊び心でももクロのファンには笑えるかと思います。
高校◯◯っていいなと思いました。
高校野球、高校サッカー、高校の吹奏楽、そして高校演劇。
挙げていったらキリがないですが、それぞれに目標とそれを達成させるために取り組む過程があって、それを見るのはとても感動的なことだと思いました。
部活は限定的です。時間も期間も場所も仲間も決まっています。だからこそ焦りだとか、別れの悲しさだとかがあり、何かを成し遂げたときはプラスアルファのプレミアがつくのだと思います。
そんな限定的で終わりのある部活動のなかで終わりのない銀河にテーマを置き、これまた終わりのない演劇という想像の世界を描いているのがとてもおもしろかったです!
高校時代を思い出して、ホントに戻りたいと思いました。
意外に文学的(?)
前評判通り面白かったです。アイドル映画というより 百田夏菜子の初主演作品としたほうが、抵抗なく入っていけるかもしれません。
黒木華の名演と志賀廣太郎の“朗読力"による文学的味付け(?)により、出来上がったしっかりとしたフレームの中を女の子達が自由奔放に動き回ることにより、予定調和を越えた傑作になったのかもしれませんね。ももクロの皆様の演技も自然で好感が持てました。
ただアイドル映画を超えていた分、劇中何曲か使われたももクロの挿入歌が
作品のカラーと合わなかったのが残念でした。彼女達ありきにて生まれた作品でしょうから仕方がないところでしょうが...
ちなみに私はKISSの東京ドームを観に行ってから彼女達に興味を持つようになりました。もののふではなくARMYの方です (^ ^)
ひさびさのアイドル映画です
原作から中西役は玉井さんをイメージしていた。映画の冒頭、すました顔の彼女でなく、寂しい顔の有安さんが現れた。驚き、物語へ入り込む。
主人公の百田さんがクローズアップされており、物語に劇的な要素がないので、どうしても単調になりやすい。だから騒がしい異質な「シーン」が加えられたのかな。
肖像画で元気に体を反らせ、ライバルの加入に嫉妬し、駅のベンチで泣き、本番でミスをし、最後には部員を鼓舞する彼女たちの演技。どれもが自然で、煌めき、素晴らしい。新人俳優賞は是非グループでとってほしい。
エンディングで彼女たちはアイドルに戻る。「走れ」がいいね。歌う姿にかっての知世さんを思い出す。でも音量はすこし小さいほうがよい。そして、劇中劇の完成版が見られなかったのは心残り。
素晴らしい
自分はももクロファンだか、この映画は同じ本広監督の「踊る大捜査線」より面白かったし、「三丁目の夕日」よりも感動した。
地味だかこけおどしのない、誠実に丁寧に作られた映画だ。
駅でのさおりと中西さんのシーンは美しく、感動的なシーンだ。
切なくて、幻想的でもある。
最後のほうに、ももクロ5人が教室に揃うシーンがあって、何故だかホッとした。
そのシーンも良くて、夜景がやけに綺麗だった。
エンドロールの「走れ!」も良かった。そして「青春賦」は本当に名曲だと思う。
黒木華って、何者?!
黒木華って、何者ッ?!
吉岡先生が美術準備室の窓を開けて、髪をほどいて、そして振り返り、ゆっくりと腰かけ、自分のことを語り始める。
このシーンで、さおり達演劇部員は圧倒されるのだが、観ている我々はそれ以上に圧倒される。
この先生、なに?
いや、黒木華ってなに?
このあと、吉岡先生は演劇部を引っ張っていく重要な人物になっていく。
さおり(百田夏菜子)の夢の中で、吉岡先生が灰皿を投げてダメだしをするところなども出てくる。
本広克行監督は、日頃から小劇場をよく観賞しているようで、そんななかで、ヨーロッパ企画とも出会ったわけだが、今回は高校演劇が舞台。原作の平田オリザは高校演劇の主のような人。
そして、僕は演劇の経験はないが、高校演劇には思い入れがある。
高校生の演劇は、ビジネスではない。基本的には興行ですらない。それでもやる。表現したい何物かがある。それをみんなで作る。
モノ作りの原点が、ここにはある。
ももいろクローバーZの映画だからといって、その理由だけで避けるのはもったいない。
高校演劇の世界をちょっとのぞいてみてほしい。
うわあああああ!
人は誰しも青春を味わえるわけではない。
この映画は、奇跡的な確率で青春を味わい、最大限に生きた少女たちの物語。
この物語の題材は「高校演劇」というもので、私は全く詳しくなかったのですが、映画の中ではその厳しさが伝わってきたり登場人物たちの苦労が垣間見えます。
そして誰もが直面する出会いと別れを経験し、それをどう生きるのか。
この映画は青すぎるくらいの青春映画です。
青くて、美しくて、力強い。
普段から映画を愛好する方は、ももいろクローバーZが主演というだけで、鑑賞意欲を削いでいるかもしれません。
しかしそれはもったいないです。
何を隠そう、私自身アイドルはあまり好きではありませんでした。
しかし友人に半強制的に見させられた映画に、私は魅せられました。
これはただのアイドル映画ではない。
傑作・青春映画だ。
純粋にそう思ったのです。
何より彼女たちの演技力は生半可なものではない。
聞くところによると、彼女たちは、舞台好きなら誰でも知る平田オリザ氏のワークショップに通い、直々に演技指導を受けたというのだから、それも納得できます。
さらにこの映画では劇中劇として「銀河鉄道の夜」が使われているのですが、これがまた原作者ファンにはたまらない内容になってます。
人生に行き詰まってる方、忙しすぎて微笑む暇さえない方、日々不安に押し潰されそうになってる方。
この映画を観てください。そして心を揺さぶられてください。
その時、あなたの人生の、幕が上がります。
高校演劇 経験者
ももクロちゃんが好きだから、と言うより、彼女たちに高校演劇をしていた時の輝きを見たから、観に行った。
今になって思うと、高校演劇は高校生でしか出来ないことで、今、同じ事をやろうとは思わない。その時しか出来ない事がある。
何処に向かうか分からないけど、目の前の芝居に一生懸命だったあの頃が見えたなぁ〜
それだけで十分素晴らしい映画。
高校生から見て神に思えるような大人、なりたいな、なってみたいな!
と思うオッサンであった。
素晴らしい!
評判がよいので軽い気持ちで見てみましたが、これがとても良かった。
青春時代の先の見えない不安の中、演劇に打ち込む姿に心打たれました。
劇中劇の「銀河鉄道の夜」がそのままこの映画の肝になっています。
どこまでも行ける切符、広がる宇宙、どこまで行ってもどこにもたどり着けない不安感。
この映画で見事に表現していると思いました。
演劇という世界に触れたことがなかったのですが、とても興味を持ちました。
それで生活していくのはきっと大変なんだろうと思います。
それでも人生をかける価値があるものなのかもしれません。
ちゃんと女優しています。
ももクロの隠れファン(隠れモノノフ)です。
なので、ファン視線で観ましたが、
アイドルは関係なくちゃんと女優していました。
2週間あけて、2回見ました。
2回目の方が全体を観たり、小ネタを探したり更に楽しめました。
1回目は、ももクロちゃんだけ見てストーリを追ってました。
2回目は、ストーリが分かってるので共演者の方達をゆっくり観れました。ももクロちゃんだけでなく、演劇部後輩の女生徒役の子達もいい演技してます。
しおりんの嫉妬の演技が上手いのですが、モノノフはしおりんにぴったりの役と思ってしまいます。
映画前に公開されてた、劇中劇で銀河鉄道の夜を観た時はしおりんの上手さが十分出せているのですが、映画の本編では劇中劇は短くなってるので残念。
この映画は、3時間くらいの長さで編集すればもっと魅力が上がると思う。DVDで出すときは再編集してロング版で出して貰いたい。
劇中劇は、カットなしの全ストーリの完成版も観たいですね。
いい映画なんだが
まず、私はももクロのファン。いわゆるモノノフですが、客観的に見てすごくいい青春映画だったと思います。
ただ、やむを得ないのかもしれませんが、
もう少し、ももクロ色を押さえてもよかったのではないかと思います。せっかく彼女達が素晴らしい演技をしているのにもったいないです。それだけ、彼女達の成長が大人たちの予測を上回ってしまったのだと思いますが残念です。
まぁまぁの出来。
アイドル色がなかったのが良かった。高校演劇の関係者向けって作り。淡々と撮影してて、お笑いやお涙頂戴シーンも ほぼ皆無。ももクロ ファンだからって観た人には不満が残ったかもね。学生演劇がもっと注目されるキッカケになれば、この映画は成功なんじゃないかな。でも、レンタルしてまで また観ようとまでは思わないナ。その程度です。(u_u)
純粋に良作でした
こちらでの評判がなかなか良さげだったので、騙されたと思ってみてきました。主人公らを始め、頑張る高校生たちがキラキラしている、実に良い作品だったと思います。
アイドル云々など全く無関係に楽しめます。ティーンズはもちろん、老若男女誰にでもに見て欲しい、大変オススメな作品です。
戦犯は誰だ
一言で言わせてもらうとただただ無念と言わざるを得ない。
私は生粋のももクロファンだが今作は公開前の宣伝で散々「ただのアイドル映画ではない」と言われていたのでこちらも普通の映画を観るような心構えで劇場へと足を運んだ。ストーリーや演技は申し分ない出来であったと思う。青春時代の独特な悩みや心情の変化がよく現れていてどこか懐かしくなるような、終始そんな淡い雰囲気が漂う。映画の中で演劇をするという演技の中で演技をするというとても難しい役柄でありながらももクロも好演していたと思う。(ファンゆえに贔屓目に見ていた部分も大いにあると思うが)
問題はそこではない。何がこの評価にさせているのか。それはちょいちょい出るももクロファンにだけしかわからないような仕掛けである。職員室で一瞬見える三宅アナとももクログッズは果たして必要なのか?最後の客席にゆみ先生や佐々木氏などは必要なのか?また、せっかく「女優」として演じきったのにエンディングで走れを歌う必要はあるのか?それも演劇部の他の子たちはそっちのけでももクロ5人だけで。
エンディングは別として、このような仕掛けが劇中でちょいちょい見える度にいち映画を見に来た人ではなくももクロファンであることを実感させられてなんだか萎えた。(最初にも言いましたが生粋のももクロファンです笑)
せっかくももクロたちの映画をちゃんとした映画として見に来ているのに、ももクロファンはこういうことしておけば喜ぶんだろ、というように馬鹿にされているようにすら感じた。良作邦画になりえた映画をいらん演出でアイドル映画になり下げている。(表現上このような言い方になってしまいましたがアイドル映画が悪いと言っているわけではありません。ご気分を悪くされた方いらっしゃいましたら申し訳ありません。)
ただのアイドル映画ではないと散々言っておきながらももクロのアイドル要素が割と全開の中地半端な残念な作品であった。ファンでない方が楽しめているのか心配になった。
舞台が見たくなりました
最初の方は、ももクロの演技とナレーションの多さに多少の不安がありましたが、黒木華が登場した後あたりからストーリーに引き込まれ、ももクロというアイドルではなく物語の登場人物として見ていたため、一部レビューのももクロ関係の物すら気にならないぐらい見入っていて、後半自然に涙があふれて止まりませんでした。
黒木華の演技はさすがで、黒木華を鏡にしてももクロの演技力を引き上げたように思います。
ムロツヨシは多少やりすぎな部分もありますが味のある演技で、物語が堅すぎないようなアクセントを加えています。
志賀廣太郎は、こういう脇役がいるからこそピシッと締まると思える部分もあるし、以外な部分で笑わせてくれます。
ももクロ以外の演劇部員にもう少しエピソードが欲しい気もしますが、時間を考えると難しい所です。
その中でも伊藤沙莉はキャラクターが出てて良かったと思います。
ももクロのメンバーはこの映画の中で演技力を上げていき、結果として彼女たちの俳優としてのドキュメントにもなっているようです。
いつも元気なももクロとはまた違うため、ももクロの魅力を出しきれてないと感じる人もいるかもしれませんが、それを求めると、舞台演劇を広めたいという平田オリザの意思に反するようなアイドルPV映画にしかならなかったでしょう。
自分としては、この物語の中でももクロメンバーの人間としての魅力が十分引き出されていたと感じていますし、貴重な経験だったと思います。
最近の映画のポスターを見ると、男女ひと組のポスターが多い事で分かる通り、恋物語が多いと思いますが、そこを省く事で、純粋に演劇にハマっていく姿を見れるし、その部分に頼らずに構成出来る物語だと思います。
映画の中で演劇はダイジェストになっていますが、完全版の演劇を見てみたいと思いました。
エンドロールで撮影の雰囲気が伝わってきて、いい現場だった事が想像出来ますし、ここで「そういえばももクロはアイドルだ」という事と、彼女たちの魅力が凄いという事を思わせてくれました。
原作の平田オリザの舞台演劇を世の中に広めたいという思いと、平田オリザに心酔する本広監督のいい映画にしたいという思いと、登場人物にかっちりハマったももクロの相乗効果がこの映画を名作にしたと思います。
ただ、派手な映画や、演劇にあまり興味の無い人、ももクロにしか興味の無い人にはウケが良くないかもしれません。
あと、自分自身も地上波でCMを見た記憶が無いし、自分の周りの感じでも映画の知名度がイマイチで、惜しい気がします。
フジテレビが協賛しているので、そう遠くない時期にテレビ放送してくれるのではないかと期待しています。
ももクロを知らない友達と行きました
私はももクロが好きですが、あまり彼女達のことを知らない友達と観に行きました。
私の感想は、予想以上に良い!というものでした。原作の方も読ませて頂いたので、内容は知っていたつもりでしたが、やはり、彼女達の演技力は未知数だったので、ドキドキしていました笑
友達に感想聞こうとしたら、友達から「ももクロのことなめてたわ」と一言。
ここからは友達の感想の私なりの要約です。
アイドルの出てる映画だから、アイドルが主役で、演技もあんまりだろうと決めつけていた。ただ物語のラストまで話が行き着いていないのが残念(気になる)なところだった。
半ば無理やり連れていってしまったのですが、ファン目線の「良い」ではなく、1つの映画を見る一般の人からの「良い」という感想が聞けて安心すると同時に良い映画だったなと改めて思いました。
長文書きましたが、「良い作品」というのが言いたかっただけです笑
「アイドル映画だから」と迷っている方は勇気を出してみては⁉︎
アイドル映画、黒木華の笑
ただのアイドル映画じゃないみたいな評価だったので期待して観に行ったのですが、そこまでいい作品ではなかったです。
話が面白くないわけではないものの、映画作品というほどの大きさはなかった。スペシャルドラマ枠のレベル。そして何よりももクロの破壊力抜群の演技力、特に主役の百田夏菜子が何から何まで棒読みで耐えられなかった。周りの演技でなんとか作品になったという程度で、彼女がしゃべるたびに萎えた。主役なのに笑 だからやっぱりアイドル映画なのかなって思ってしまった。そしてなんとなーく最後まで観ていると終盤で黒木華がまるまるスポットライトを持って行ってしまい、まるで彼女の映画みたいになってた。
なんか後輩の子やたら目立つな、ももクロ目当てで観に来た人はももクロのメンバーだけのシーンがなくてがっかりだろうなと思っていたらももクロは5人だったっていうくらい興味のない人間なので、周りのファンの方々に囲まれて苦しかった。
ももクロの原点
映画として十分楽しめましたし、演技も演出も総じて良かったと思います。一応ももクロのファンのつもりですが、ももクロネタを判別できるレベルではないので、より物語に入り込めました。
彼女たちの演技を見て、彼女たちが、アイドルを目指していたのでなく、女優、モデルを目指してプロダクションに入ったこと、そして、その道では、半ば挫折していたことが思い起こされました。
子役として活躍し、年齢が上がるとともに仕事を失った有安。彼女は、ももクロのステージで将来の抱負を聞かれたとき、「このままで十分。これが続きますように。」と言っていました。
子供心に、仕事がこなくなり、居場所を失いかけたことがどれほどつらかったのか。彼女の演技は、過去へのリベンジだった気がします。
5人ともそれぞれ頑張っていましたが、この映画が映画として成立したのは、ほぼ全編で登場する、百田夏菜子の力量、才能によるところが大きいと思います。個人的には、黒木華にも負けていなかったと思います。
点数は、映画を見て、涙がほほを伝う感じだったので、五点です。
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