バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のレビュー・感想・評価
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●ハリウッドの懐の深さよ。
スゴイね。ジワジワくるわ。あきらかに評価が割れる映画。かろうじてオレは好き。メキシコのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。「バベル」はオレには理解できなかったけど。
映画、舞台。エンタテインメイントとアートと。このあたりの確執というか、こだわりの違いというか。高尚なことはわからないけれど。
卑近な例では、TVドラマと映画の壁、違い、商業主義と芸術とのせめぎ合いは理解できる。
だいたいこの映画には、予告編で既に騙された。そんな裏テーマ知らずに、なんだか孤軍奮闘・街をぶっ壊す的な映画を想像してた。勝手にエンタテイメント映画かと。
物語は、落ち目のムービースターが舞台で再起復活を目指す。主人公はなんと超能力が使える!冒頭から宙に浮いてるわ、メインキャストに怪我負わせるし。しかし空回りばかり。周りはどいつこもコイツも曲者揃い。復活なるか。笑われて終わるか。
こういう映画が作品賞に選ばれるって、ハリウッドも懐が深い。アカデミーなんて商業主義の塊かと思ってたけど。ドラムも長回しも演出だという声があるが、考えに考え抜いた結果の採用なのだと思う。重厚でドキュメンタリー風で嫌いじゃない。ラストもなかなか粋だよね。
フィルモグラフィーとの多重構造がスゴイ映画
アカデミー作品賞かというと。
ドキュメンタリーじゃない限り、長まわし、したくなる気持ちというのはよくわからない。
これは完全に古い人間的な考えかもしれないが、カット割りがないっていうことがどうにも気持ち悪いのだ。
最初にドキュメンタリーじゃない限りって言ったように、作品にリアリズムを強く要求する場合は長く回すことでの編集してない感が信頼につながると思うのだ。
なので、この作品で長まわしは必要ないという気がしてならない。
ただこの作品は長まわしどころか、最後までずっと回しという演出なので、意味合いが違うのだろう。
落ち着かないことには変わりない。
ただ最後の方まで行っといて最後の最後でカット割りする。
これが最も納得いかないというか、あれだけひっぱっといて最後まではいかないんや、という。
でも、まぁ過去の栄光にすがる悲哀を描くのに、この演出でやる必要があるのか?というのもある。
最後(の方)まで回しっぱなしという企画が先なのか、落ちぶれていくおっさんの悲哀というテーマが先なのか?
それによっても違うでしょうが、少なくとも、最後の方まで回しっぱなしやってみるよという映画であれば、この映画でなくていいような気がする。もっと「事件」を扱う感じの題材の方がフィットすると思うのだ。
と、いうことでこの映画がアカデミー作品賞と言われると疑問符しかつかない。
もちろん、エドワード・ノートンの存在感や劇中ドラムの使用法など、特筆すべき点もあった。ダメな映画とも思わない。が、その年の最高峰的なポジションで語られるような映画でないことも確か。
過去の成功体験に捕らわれた男のエゴと現実の葛藤
アカデミー賞
噂通りの長まわし!
色々な見方ができる映画です。
ずっと見たかった映画です。レヴェナントを近々みようと思っていたので、その前に見なくてはと思い視聴しました。
まず、皆さんのおっしゃる通りカメラワークが素敵ですよね。
誰が視点なのか。がハッキリと現れていて良かったです。
物語はものすごくシンプルに見えて、深いなあと私は思いましたね。メタファーが所々に散りばめられている感覚でした。
ただ、芸術をやっているわけではないので共感だったり感情移入はあまりできなかったです。
後半にかけての展開がすごく良かったです。急にテンポ加速して、気がついたら終わってた…みたいな。笑
ラストシーンは本当に色んな解釈ができると思います。
なので、何回か見たくなる作品だと思います!
あとブラックジョークがところどころ散りばめられてて思わず笑ってしまうところもありました!面白かったです!
アカデミー賞作品賞に輝いた作品 全編長回しのような撮影技法で 移動...
評判に違わない観るべき逸作
なんかイイ!
タイトルなし(ネタバレ)
本作は「現実」と「劇中劇」が交錯するために、「素の自分」と「演技中の自分」を使い分けているような役者たちの表情を観ることができます。
大ベテランのマイケル・キートンが主演男優賞にノミネートされたのも大納得でした。
さらに、マイケル・キートンはティム・バートン版『バットマン』2作でバットマンを演じていました。
彼はそれ以降バットマンを演じていないので、映画の主人公がかつて『バードマン』で脚光を浴びていたことと、これまたシンクロしているように思えるのです(ついでにアカデミー賞のスピーチの紙を隠す悲しい姿にもシンクロ)。
そういえば、もうひとりのキーパーソンを演じていたエドワード・ノートンも、『インクレディブル・ハルク』で一度ハルクに抜擢されながらも『アベンジャーズ』では降板になっていました。
さらにはエマ・ストーンは『アメイジング・スパイダーマン』2作でスパイダーマンの恋人を演じていながら、あまりヒットしなかったためにシリーズが再びリブートされることになっています。
ある意味で、「ヒーロー映画で破れた役者」が一同に会している作品とも言えるでしょう。
あとはたまにでいいから、『バットマン フォーエヴァー』だけでバットマンを演じていたヴァル・キルマーのことを思い出してください……
最高
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