博士と彼女のセオリーのレビュー・感想・評価
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ALSを発症する前と発症後のスティーブン・ホーキンス博士を演じたエディ・レッドメインの凄さに刮目した作品
ホーキンス博士の姿はALSに罹患した姿しか知らなかったので、この作品で彼の若き日の健康体の姿やジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)との恋する姿が眩しかった。
そして、身体の不調を訴えるスティーブン(ここの、エディの困惑から絶望に陥る姿は忘れ難い)がALSで余命2年を宣告された後に家族の反対を押し切り、彼を支える決意をするジェーンの毅然とした表情が美しい。
ここから二人の病や世間との闘いが始まる。
この作品では、エディ・レッドメインの難病に罹患したホーキンス博士を演じる姿が絶賛されたが(周知の事実であるが、彼はこの作品でアカデミー主演男優賞を始め、数々の映画賞を受賞。実際、凄かった。)私はフェリシティ・ジョーンズの姿も忘れ難い。(事実、彼女はこの後、「ローグ・ワン」「ビリーブ 未来への大逆転」など活躍の場を広げていく。)
又、この作品が観客に対して誠実なのは、ホーキンスの看病に疲れたジェーンが別の男性に惹かれていく場面やホーキンスも又別の女性に惹かれていく場面もきちんと描いている点である。
ダブル不倫と言われても仕方がない状況であるが、観客はジェーンが若いころから献身的にホーキンスを支えて来た事実を目にしており、又二人がお互いの事を考え、最善の策として離婚に至る経緯も描かれているため、違和感は余りない。(ホーキンス側では色々あったようだが。出なければ二度目の夫人と
ほどなく離婚した理由が分からない。)
が、この映画ではあくまで、ジェーンがホーキンスを長年支えてきたという部分に光を当てている(実際、ホーキンスを実質的に支えたのはジェーンであるという見解は多いし、ホーキンスの3人の子供はジェーンの子である。)点で成功していると思う。
この映画は、難病に罹患しながらも数々の偉業を成し遂げた、現代の天才理論物理学者と彼を献身的に支えた高邁な一人の女性との恋愛物語として堪能したい作品である。
<2015年6月20日 劇場にて鑑賞>
演技だけでも見る価値がある映画
ホーキング博士の恋愛や結婚がメインのストーリー。
ユーモアの大切さや、ホーキング博士の知られざる一面が知れてよかった。
特記すべきはやはりエディ・レッドメインの演技!内容に興味がなくても、彼の演技だけでも観る価値が十分にある映画。
めちゃくちゃ泣いた
まずは主演のエディレッドメインに拍手を送りたい。
正直個人的な問題だが、生理的にこの役者は苦手でした。
だからこれまで観ずにいたというのもあるんだが。
ただ、この映画で最優秀主演男優賞を獲得した事が疑いようもない素晴らしい演技だった。
徐々に身体の自由を失っていくのだが、
自由を失う程演技の幅も広がっている気がした。
何度も彼の演じるホーキング博士に笑顔にしてもらい、涙を流した。
そして、
妻役ジェーンを演じたフェリシティジョーンズ。
彼女もまた素晴らしい。
二人の役者は表情だけであらゆる物を伝えてくれた。
夫婦間の空気や息遣い。描かれていない
日常の苦悩や幸せまでもが見えてくるような。
それくらいリアリティを感じた。
不倫?を連想させるシーン等あるが、
彼女を責めきれない。
介護生活の中で疲弊していく様や、
いつ大切な人を失うかわからない想像を超える苦悩の中、彼女は良くやったと思うし
本当に愛情深い人だと思う。
またその相手であるジョナサン。
彼もまた紛れもなく素晴らしい人間。
ある種、ホーキング博士も彼になら託せたのかもしれない。
どうとでも解釈できるが、
最後最高の形で二人は別れて
友人として関係を続けたと思う。
ホーキング博士は自身の介護から、
ジェーン解放して、
心の繋がりだけを残したのかなーと個人的に解釈した。
最後介護士と結ばれた?が、
女王にお会いする際はジェーンと一緒だったのも、やはり最愛の人だからだろうか。
最後二人の出会いの特異点?
まで時間が巻き戻されるのだが、
この映画のフィナーレだと胸が高鳴り
本当に素晴らしい作品を観たと涙が溢れた。
ダイジェスト式に巻き戻されたこの作品を
もう一度、なに不自由ない幸せな出会いから
もう一度観たい。そう思った。
そして、
エンドロールで宇宙の特異点まで巻き戻っていく。
(これは違うかもしれないけど)
色々描いたが、
この映画には嫌な人間や、嫌な気分になる様な
暗いシーンはほぼ無い。
明日への活力や、生きる事の素晴らしさを存分にもらえる素晴らしい作品だった。
私の個人的な問題だが、
下記の言葉にとても救われた。
人生がどんなに困難だとしても、必ず自分が成功できるものがあるはず
人間の挑戦に限界はない。どんなにひどい人生に思えても、生きていれば希望がある
また繰り返し鑑賞する人生で一番の作品となった。
まだ観ていない人は是非観てください。
博士のなかのセオリーとは
普段私はSFやアクション、サスペンス系を観ることが多い。ラブストーリーはあまり見ない。なぜならラブストーリーにありがちな、いいとこの男女がいい感じに出会い青春を謳歌している最中ハプニングに遭いつつも愛の力で乗り越え、末永く幸せに暮らしました…という王道パターンがどうも苦手なのだ。正確には展開が読めるのでどうしても飽きてしまい、新鮮味に欠ける。
しかし今作はラブストーリーであってラブストーリーでなかった。日本語の言葉の綾で"ラブ"だとどうも薄っぺらく感じてしまう。これはラブに収まらずに男女の性愛を超えた家族愛の物語だ。
ちなみに主演であるエディ・レッドメインという俳優を初めて知ったのは『ブーリン家の姉妹』(2008)。彼は実際にイートン校を卒業した生粋の英国紳士ではあるが、いかにも紳士的で綺麗な顔立ちをしているな、と当時は思った。この作品の中では脇役だったので特に目立ったシーンはなかった。まさか、ここまでの演技力を秘めた俳優にはとても見えなかった。私は『博士と彼女のセオリー』以前に『レ・ミゼラブル』、『リリーのすべて』を鑑賞しているので彼の演技の実力は十分理解していたつもりだったが今作で度肝を抜かれたのである。
スティーブンホーキング博士は、"筋萎縮性側索硬化症"に懸かり、全身の筋肉が萎縮し車椅子生活を強いられてしまう。エディ・レッドメインは勿論この病気にかかっていないのだが、もはやその患者にしか見えない。というか、ホーキンス博士そのものにしか見えなくなってくる。彼以外にホーキンス博士をそのまま演じることの出来る役者は居るのだろうか…。
本編では、何度も涙を堪えたシーンがあった。特に、スティーブンが余命2年の難病であると宣告されたことを知ったジェーンが、2人でクロッケー(≒ゲートボール)をするシーン。昨日まで普通に歩いていたスティーブンの足元がふらつき、それを見て病気の現実を受け入れるジェーンの表情が切ない。自暴自棄になりかけていたスティーブンに手を差し伸べるジェーン。これがもし自分だったら、愛しい人が余命2年と宣告され、「長い間じゃなくてもいいから、一緒にいたい」なんて真っ直ぐに言えるだろうか?余命2年の彼を介抱していく覚悟は出来るだろうか?どんどん衰弱していく愛しい人を見て、正気を保っていられるだろうか?私はジェーンの心の強さにただただ圧倒された。これがフィクションではなく、実際に存在した人なのだから尚更すごい。それほどスティーブンが魅力的な男性で、またジェーンが心優しい女性であったことが分かる。
しかし現実とは悲しいもので、ジェーンはヘルパーのジョナサンと不倫してしまう。不倫と言っても一般的に想定されるような下衆なものではなく、2人が全てを出し尽くした結果があってこその美しい不倫だった。「I haved love you.」というセリフが心に刺さる。3人目の子供の父親は…論理的にはジョナサンなのだろう。スティーブンも悲しくも薄々感じていたのではないだろうか、身体が不自由でいつ死ぬか分からない自分より健康体のジョナサンを選んだ方が、ジェーンは幸せになれると。ジョナサンが息子にピアノを教えている背中を見つめる彼の視線がそう訴えているようでならない。
最後まで自分の世話をし、3人の子供を間に持った最愛の人ジェーンとの別れを選択し、彼は自分の夢であった宇宙学説を完成させる。ジェーンはジョナサンと結婚し、スティーブンとはよき友人であり続ける。この形が、彼らにとっての最終的なセオリーかつ最も正しい選択だったのだと思う。愛の力で2年という命のタイムリミットを打ち破った結果彼らが別れてしまうのはとても寂しいが、彼らの愛は終わった訳ではない。それこそ、その愛は時空を超えて彼らの"核"となったのではないか。
エディ・レッドメイン
予備知識がなくてもホーキング博士の半生記だとわかる。
エディ・レッドメインとは何者!圧倒される。
美しい時間を紡いだ作品。音楽も風のように優しい。
鑑賞日:2015.2.21
常に希望をもらえる作品
私には恋愛映画でも自伝作品でもなく、チャレンジする作品だった。
常にユーモアをもって対処していく、環境や状況を考えることなく、やりたいことを貫く、それにはどうしたら乗り越えられるか?しかない考えに感動した。
あとは主演の演技力。演技でこんなことまでできるのか?本人かと思うリアル差が涙よりも微笑みをくれる作品だと思う
エディ・レッドメインの演技力
ALSという難病を抱えながらも、必死で研究をし続けた学者とそれを献身的に支えた妻の物語。
事実に基づいてるようで、本当に素晴らしい学者さんを難病が襲うなんて運命とは切ないな……
言葉も話せず筋肉を動かすこともできない難しい役を目の動きや本当に少しの表情だけであそこまで表現するエディ・レッドメインには感服します。
ところどころ心打たれて涙してしまいます。
最終的には2人は別れてしまったけれど、それは心が離れたからではなく互いへの敬意からなのだと思います。
エディの演技力が光る映画でした。見てよかったです。
演技が上手すぎる
ALSという難病を抱えながら研究に励み宇宙論に多大な影響を与えた科学者スティーブン・ホーキング博士。
それから博士を支え続けな妻のジェーンの物語。
ホーキング演じたエディ・レッドメインの演技が素晴らしかった。
博士と彼女のセオリー
スティーブン演じるエディ・レッドメインの演技力に吸い込まれた作品でした。
スティーブン博士は
誰よりも頭が良くて、発想豊かで。
ジェーンに恋をして。後に、
病気を発症。ジェーンとの結婚。
トントンと展開していき。
ジェーンは、
母として妻として女として
辛い事も沢山あったけれど、
しっかり者で、
愛するスティーブンを支えて。
諦めずに、弱音を吐かずに
頑張っているスティーブン博士に
凄く心が熱くなりました。
リリーのすべてに引き続きエディの演技に感動しました。 今後の活躍が...
リリーのすべてに引き続きエディの演技に感動しました。
今後の活躍が最も楽しみな俳優さん!
博士の気持ちも奥さまの気持ちにも感情移入。
奥さんの支えがあったからこそ博士の
功績があったんだなー
切ない部分もあるけど互いにリスペクトしていて
そんな夫婦のありかた、素敵だなと感じます。
エディの演技力
広告のビジュアルから素敵です。
役柄の演技をするエディに魅入りました。
良いイメージを持たない妻の行動も作品全体がフラットにピュア化されています。
妻の人間性の良いところが、少し映画化に影響している気もしました。
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