シアター・プノンペン

劇場公開日:

シアター・プノンペン

解説・あらすじ

これが初監督作となるカンボジアの新鋭女性監督ソト・クォーリーカーが手がけ、2014年・第27回東京国際映画祭「アジアの未来」部門で国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞した作品(映画祭上映時タイトル「遺されたフィルム」)。カンボジアの首都プノンペンに暮す女子大生ソポンは、ある日、映画館で1970年代のポル・ポト政権下に作られた古い映画の存在と、そこに若き日の母が出演していたという事実を知る。しかし、母は自分が女優であったことを全く語ろうとしない。その映画をどうしても見たいと思うソボンは映画のフィルムを探し始め、ポル・ポト時代に蹂躙された母国の映画史を発掘していくことになる。

2014年製作/105分/カンボジア
原題または英題:The Last Reel
配給:パンドラ
劇場公開日:2016年7月2日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5メロドラマの背後に横たわる歴史の重み。

2016年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

知的

1970年代に政治勢力クメール・ルージュによる粛清と虐殺の嵐が吹き荒れたカンボジア。その悲劇の歴史を踏まえた一種のメロドラマだ。

現代の女子大生が、もう営業していない映画館で館主がひっそりと映写していた映画を偶然見る。そこに映っていたのは若き日の母。なぜ母は女優だったことを隠していたのか? 彼女は真相への好奇心と老いた母親のために何かしたいという想いから、未完成の映画を完成させようと決意する。

歴史ドラマとしてもメロドラマとしても決して優れているわけではない。明かされる謎とその顛末も強引ではある。ただ、わずか40年ほど前に、同じ国民同士で殺し殺された事実がのしかかる。その時、父親や母親は、どちら側について何をしたのか?

時間とともに戦争の記憶が消えゆく日本にあって、この映画の「忘れてはいけない」という想いの真摯さと強さに胸を打たれた。まさに歴史を背負った作品だと思う。

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村山章

5.0廃墟でもう一度上映会を

2025年4月28日
Androidアプリから投稿

泥に咲いた蓮の花が佳い。
そのポスターが最高です。

映画を観たのはだいぶん前なので、そのストーリーはほとんど忘れてしまいましたが、戦火・内戦で荒れ果ててしまった小屋を再建するお話しだったと思います。

映画館やフィルムを死守する作品を観ると、いつも僕は推しの映画館=塩尻市の東座と重なって見えて仕方ありません。

戦地では監督も死に、スタッフは散り散りバラバラ。映画館は壊れ、フィルムも焼けてしまい、
そうして「積み上げられてきた映画作りのための歴史」はすべてまた一からの出直しになってゆくのでしょうね。

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きりん

0.5お嬢ちゃんの卒業制作作品。

2023年9月27日
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マサシ

3.0カンボジアの今。

2017年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

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ハチコ

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