怒りの倫理学

劇場公開日:

解説

殺害された女子大生をめぐってもつれあう4人の男と1人の女の運命を、「オアシス」のムン・ソリ、「建築学概論」のイ・ジェフン、「ファイ 悪魔に育てられた少年」のチョ・ジヌン、「アジョシ」のキム・テフン、「悪いやつら」のクァク・ドウォンら実力派キャスト共演で描いたサスペンススリラー。美しい女子大生ジナが何者かに殺された。ジナの隣人で彼女の部屋を盗聴していた警察官、ジナを利用した高利貸、ジナをストーキングしていた元恋人、ジナと不倫していた大学教授ら、ジナと接点のあった4人の男たちは、ジナが死んだ理由を互いのせいにして怒りをぶつけあう。さらにジナと不倫していた大学教授の妻が現われたことから、事態は思わぬ展開を見せる。東京・キネカ大森「秋の韓流フィルムフェスティバル」(2014年10月4~11日)上映作品。

2012年製作/110分/韓国
原題または英題:An Ethics Lesson
劇場公開日:2014年10月4日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5男たちの愚行学

2019年6月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

怖い

単純

この邦題や別邦題『悪魔の倫理学』からは韓国お家芸のシリアス&ハードなサスペンスを想像するが、サスペンス・コメディ。

美人女子大生が殺された。
隣人の青年、ストーカー男、借金取り、不倫相手の大学教授…彼女の周りの4人の男が交錯する。

果たして、犯人は誰か!?
…いや、犯人は目撃されている。未練タラタラの元カレのストーカー男。
その目撃者が、隣人の青年。一部始終を聞き見していたのだ。何故ならこの青年、盗聴盗撮魔。
警察に言えばいいのだが、出来ない。何故ならこの青年、警官でもあるのだ。
そうこうしてる内に、不倫相手の大学教授が容疑者として事情聴取を受ける。
脅迫し合う盗聴警官とストーカー男に、借金取りが介入。二人を手玉に取る。
そこへ、大学教授の妻が現れ…。

思惑や各々の感情入り乱れ、チャプター仕立てや捻りや凝った作りに一見なっているものの…
一応バイオレンスやブラックな笑いはあるが、もうちと突き抜けたユニークさや面白さが欲しかった。
タランティーノやコーエン兄弟のような作品…と言ったら酷だが、色々全体的にユルい。

一人の女性を巡る男たちの滑稽で愚かで醜い争いと、その末路。
対比して描かれるのは…
大学教授の妻。3人の男が集った現場に居合わせた女。
ラストシーンも含め、強かな女たち!

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近大