セッションのレビュー・感想・評価
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音楽という狂気
言わずと知れた名作を今更ながら鑑賞。
とにかく狂気!狂気!少し置いてまた狂気!
みたいな映画でした。
J・K・シモンズの鬼教師っぷりとマイルズ・テラーの陶酔っぷりが何ともいえないノージャンルな映画(まあ、音楽映画ではありますが)。
『ラ・ラ・ランド』の監督と聞いてなるほどと思った。
いわゆる、〈良い映画〉だけで終わらせないところが似てる。
彼女と別れようが、椅子が飛んでこようが、血が出ようが、交通事故で血まみれになろうが、音楽が大事、音楽が全て。
頭の中でずっと鳴り続けるドラムロール。
鑑賞側さえも鑑賞中はドラムのことで頭いっぱいになる。
ドラムのテンポはダメでも、この映画のテンポは非常に良くて、1秒たりとも目が離せない。
普通、音楽映画って楽しくなるはずですが、こんなキツい音楽映画があっていいのか?
いや、それこそが音楽の本質。
良くも悪くも、のめり込むと自分を見失い、人生が狂っていく麻薬みたいなものなんじゃないかと。
こんなの観たら、新しいことにチャレンジする気が失せますね笑
ただ、予告などのキャッチコピーが悪い。
「映画史が塗り替えられる」とかいうから、どんな事件が起きるのかと思ってしまった。
ある意味事件だけど、想像しているものとは違った。
普通に観ていたら、あのラストは違うものになっていたような気がして、ちょっと悔しいような…悲しいような…
シンバルの上の汗、ドラムの上の血、ムワッとした空気を感じる個室。
自分が追体験しているようで苦しくなるのに、あのクソ鬼教師をイマイチ嫌いになれないのは、J・K・シモンズが可愛いからか?それとも、それこそ我々の秘めたる狂気なのか?
夢を抱いたら思い出したい、夢を持つ人に教えてあげたい、激ヤバ映画でした。
うーん。。。
最後のシーンはプロの音楽家としてどうなの?って思いました。
お金を払ってこの日を楽しみにしてきたお客さんが目の前でいるのに、あれはひどい。
自分があの会場にいて、舞台上でドラマーがワタワタしてるのを指揮者は何も助けない、指揮者から罵声を浴びせるドラマーを見せられたら、この日までに楽しみにしてきた気持ちとチケット代を返して欲しいと思った。
鬱で死んでしまった彼の話を交通事故と亡くなった。生徒に嘘を言うシーンも、首を吊って亡くなったと弁護士から聞いたときは驚きだった。人の死をなんだと思ってるんだ、あの教授は!
現実と物語は違うけど、こんな人が現実にいたらいくら才能があって素晴らしい音楽を作れても人間として見れないなぁ〜
ヤベエ奴
とにかくフレッチャーがヤベエ奴。行き過ぎた言動は本当に観るのがキツかった。そんな奴に真正面から挑み、同じ音楽家として全力で闘うニーマン。どんな苦境にも屈しない姿にとても心を打たれる。最後の演奏の気持ちいいこと、フレッチャーにはザマミロと言ってやりたいところだ。
終始失敗や妥協は許されない緊張感、臨場感があり、目が離せなかった。こんなに手に汗握るとは。
GYAO!
呆れた自己満足大会
公開当時から賛否両論激しかったので
今まで見ないようにしてた、想像つくから…
無料配信になったので真偽を確かめたく
なにか唸らせるものがあるか?と期待したが
まぁなんともイヤな気持ちにしかならない
進めども進めども…見てるのがイヤになる
はっきり言って「胸糞悪い」
こんな教え方、音楽はこんな教え方はしちゃいけない
この主役のふたりも、この映画の監督も
バカな自己満足大会だ
この映画は内容も作りも
何も知らない人たちの作品だ…残念ながらスポ根よりも悪質
あたしは10代の頃から音楽、特にジャズにハマって人生を共にしてきたけど
音楽からは感動しか与えられなかったよ?
音楽は神からの贈り物だよ?
自己満足の表現は一番しちゃいけないこと
強者と弱者の立場から本物はどっちだと主張しあう話
フレッチャーの言動がパワハラで胸糞悪いみたいな感想は持って当然だと思うけれど、
だからといって映画が最低だという評価は何か違う気がする。
戦隊モノのヒーローの敵として出てくる組織に対して、ウザイ、キモイと投げかけるようなもので、
悪の組織もフレッチャーも物語の為に用意された必要悪なのである。
この映画はそんな必要悪のフレッチャーとひたすらに名声を求める学生のニーマンによる意地の張り合いを最初から最後まで描いている。
フレッチャーのやり方は汚い。
教えてやってるんだという強者の立場から、
ひたすら自分が気持ちよくなるような罵詈雑言を吐きかける。
まさに狂人でしかないのだが、ただ正しい、音楽的にはただただ正しい。
でもこれって自力で空を飛ぼうとしている人に、
お前はただジャンプしているだけだって罵詈雑言と共に怒鳴ってるだけで、
正しいのは正しいけれど、怒鳴っている側も決して空が飛べるわけはないので、
本当に卑怯なパワハラ行為でしかない。
ニーマンは音楽的にも人間的にも成長し、ついにフレッチャーを突き落とす所まで来たが、
結局正義の味方は汚い手は使わずに実力での最終決戦に持ち込まれる。
最後は絶対悪であるフレッチャーを正義の力に目覚めたニーマンが叩きのめして終わりというのが王道ではあると思うが、
何故か見つめ合って共闘してしまっていた。
パワハラどうこうでこの映画に怒るよりはただの長いギャグ映画だったと怒るべきだと思う。
俺は、あまり、、、
話はわかるけど、アカデミーうんぬんの評価を受けるほどかなあ、と。
教授の教え方とかキャラとかもあろうけど、んー、ストーリーの展開とか内容で感動というほどまではなく。
最後の最後は、長いドラムソロの自己満足のような時間、それでいてその教授と意気投合?和解?理解?するようないきなりの終わり方で、「他のバンドのメンバーはずっと置いてけぼり、放置やん」と。
なんかなー、、、俺には合わなかったかなあ。
狂気と天才
芸術は狂気か天才でなければならないのだと思う。
生徒であるニーマンも、教師であるフレッチャーも、どっちも音楽に囚われ、周囲がなくなり、ただ自分との戦いで音楽を極めていく。
自分が認める人から出なければ、だれからの承認も自己を満足させるものにはならないだろうし、果たして最後のドラムソロは誰かから認められるものだったのだろうか。
この指導も悪いとは言い切れない・・・のか?
アマゾンプライムで観賞。
昨今スパルタや根性論を善しとせず、もし暴言や暴力を振るうものなら社会的に罰せられる世の中になった。講師のフレッチャーは鬼教官の如く厳しい練習や口撃を浴びせる世の中の風潮とは相反する指導の仕方だ。
本作を見た人の多くが「この人の教え方はよくない」と思うのだろうが、アンドリューの変化を見て一概に悪いこととは思えなくなった。彼の夢は一流のドラマーになること。凡人の彼がその夢を叶えるのであればそれは並大抵の努力では叶わない。であればまさに「狂気」の領域にまで踏み込まなくてはいけないのだろう。血だらけで演奏する姿はまさに狂気そのものだった。
幸せになれない男たちのお話
予告編では密室なスタジオでひたすら才能惚れ込まれた鬼コーチにしごかれるストーリーと思っていたが実際本作品を見たら、違う話だった。アメリカで1番と豪語する一流の音楽学院の教授であるフィッチャーは、自分のバンドを厳しく指導しバンドメンバーたちはバンドに入っていることを誇らしく思っているがフィッチャーがスタジオに入ってくると恐怖と緊張でみんな下を向いて萎縮してしまう。椅子を投げたり詰ったりしてこのような先生のもとでジャズと言う自由な音楽を楽しむ事はとてもできない。主人公のアンドリューは父子家庭に育ち友達もなく一流のドラマにあり親戚や彼女や周りの人に認められることをあまりに強く望んでいてそのストイックさはフィッチャーに負けず劣らず異常なレベル。
2人を見ているだけで気が滅入るしこんなバンドが素晴らしい演奏をしてコンテスト優勝できると言う所からして音楽アカデミズムの権威主義しか感じない。音を楽しむ音楽がそこにはなくかつて指導した生徒が精神を病み自殺したときのフィッチャーの涙もバンドメンバーへの話も保身のためのものだったし、一方のアンドリューもドラムを極めたい先生に認められたい一流になりたいと言う強い気持ちが純粋に音楽を愛する者と言うよりも周囲を見返したい、周囲に認められたいと言う意固地なものになっていく。サンクスギビングか何かで親戚一同が集まるテーブルを囲んでの会話どの国にも見られる自分の家庭自分の子供自慢、世間の物差しで見栄の張り合い。アンドリューと父親との関係は信頼と愛に溢れているが一度親子関係の外に出るとアンドリューは孤高を楽しむようなことを嘯きつつし満たされない承認欲求にや悩まされ彼女や周りの人にミーンな態度となっていく。社会的な賞賛や地位や承認でしか満たされない不幸な、幸せになれなそうな男たちが奏でる音楽には聴衆がほとんど出てこない。最後のアンドリウの圧巻の独断ドラムソロとジャズの精神に基づくかと思われたバンドへの合図呼びかけでのキャラバンの演奏も観客の拍手喝采からエンドロールとはならず。
師弟のかけひき、そこでごく稀に瞬間に生まれる音楽を通した理解疎通、ジャスクラブでの師のリラックスした演奏など救いは瞬間に訪れ魔法にかかったようにドラムに引き寄せられ血まみれになるまで練習、、、アメリカ的な家族の幸せごっこ見栄の張り合い、信田元教え子の件でヒアリングに来る弁護士弁護士に協力しようとする父親はいわゆるアカハラ問題を明るみにしようとしていてこれもアメリカや各国での現代的な問題提起。ジャズを聴いているとは思えない重苦しいシーンの連続だがCharlie Parkerの話をするフィッチャーやその話を自分流に理解し親戚との晩餐で披露するアンドリュー、などのちょっとした良い場面あり、また、入れ代わり立ち代わり3名のドラマーがらドラムセットにすわり罵倒を浴びがながらドラマーの座を得ようと何時間もバトルさせられるシーンなど素晴らしい場面あり、全く共感理解できないが凡庸な人間には理解できない異常な世界と、人間界の醜悪さを凝縮したような話を緊迫感あふれる映像で堪能した。
J・K・シモンズを味わう映画
J・K・シモンズの存在感がすごい。出てくるだけでビンビンの緊張感、
パワハラ上等の暴君ぶりで、頭の手術痕(?)のギザギザがまたサイボーグ感を醸し出す。
一方、なんか情に厚いいい人なの?と思わせる人間らしさも見え、教師フレッチャーに奥行きを感じる。
マイルズ・テラー演じる主人公アンドリューの"とっちゃんぼうや"っぷりがまたはまっている。
信念を貫く鬼教官と、夢を叶えたい学生との闘い
ジャズの現状を嘆き、再興のためにあえて学生に厳しい言葉と態度で接することで、伝説的なジャズ音楽家を育てようとする教授と、有名なドラマーになることを夢見た学生が教授の辛辣な言葉を受けながらも夢のために奮闘する物語。
不運な出来事から学生は挫折してしまい、それが原因で教授と学生との間に不和が起きるが、最後には互いの憎しみを忘れ、ジャズを心から楽しんで指揮する教授と、無心でドラムを叩く学生2人の「セッション」が印象的だった。
一流になるためには、才能や経歴よりも圧倒的な努力!
一流のドラマーを夢見て名門音楽院に入学したアンドリューは、有名な鬼教授フレッチャーの目に留まり彼のジャズバンドへの入団を果たします。しかし数々のコンテストで優勝した経歴を持つそのバンドでは、アンドリューの期待に反し役目は譜めくり。それでも彼はいつか報われることを信じて文字通り血の滲むような練習を重ねるのでした。果たして彼は主奏者の地位を勝ち取ることができるのでしょうか。 アンドリューの練習はまさに鬼気迫るものがあり、激しさのあまり手から流血するほど。夢のために必死に努力する姿はこんなにも人を惹きつけるのだと思わされた映画でした。 いきつけのお店でデートを楽しむアンドリューの姿も非常に若者らしくて微笑ましいですね。 コーヒーショップでアンドリューとフレッチャーが対峙する終盤からの展開が個人的に好きです。
ゾーン
シーンのラストで自分が部活してた時を思い出しました!この映画をパワハラがなんとかと低評価する人をみかけてこの人達はゾーンに入ったことない可哀想な人だなーって思いましたwゾーンに入ったことある人は厳しい練習をし本番でゾーンに入った時を思い出す映画だったと思います!ゾーン入ったことない人はパワハラで最後つまんない展開で終わったと思うかもしれないですがこれがゾーンに入った瞬間です
地上波だったらほぼピーーー
くらいの暴言が飛び続けます。笑
ゆるいイメージのマイルズテラーだったけど、
血を拭きながらドラムを叩きつける姿に感動、、
指揮棒を構えた時のあの緊張感の写し方がすごくて、
こっちまで瞬き忘れて構えちゃいます。
サントラもいいですね。
何度も見ちゃう作品です。
怒り、汗だくなら熱演か?
怖い先生と練習熱心な天才ドラマーが居たってだけの一本。
怒り、汗だくなら熱演か。
「独立少年合唱団」で苦悩と挫折まみれの熱血教師を力演した香川照之、「劇場版エースをねらえ!」での岡の開眼シーンを観て出直せ。
尤もらしいが。
パワハラ/モラハラの影響
LA・LA・LANDがとても好きだったので、監督・脚本を務めるデイミアン・チャゼル氏
の他の作品を見たいということで、鑑賞。
【あらすじ】
超パワハラ/モラハラな指揮者(フレッチャー)の元に大学新入生のニーマンが前途洋々に弟子入りしてドラムの技術を磨くが、その精神的な攻撃によって、限界を迎えて崩壊するという内容。
【感想】
このフレッチャーがとにかくパワーでモラハラな最低野郎。
音楽の世界の僅かなテンポや音階の違いなどは限られた人にしかわからない世界なのだろうが、それをみんなの前で本人の資質や育った環境を馬鹿にしながら追い込んでいき、それによって主人公の精神が崩壊していくのは、パワハラな職場環境によくある光景であり、改めて良くないことだと痛感。
僅か数%だけ見せるフレッチャーの優しさ、最高峰のチームのレギュラーになる為だけに、
彼女や家族を犠牲にしながらドラムの技術を習得していく様は圧巻だが、異常だしそれなりの代償を払う(事実、別の一流になった音楽家は自殺)
JVCシーンでは、自分をクビに追い込んだと疑う2周り位年下の元生徒に対して大舞台でわざわざニーマンが、知らない曲をやって恥をかかせようと企てるあたりは人間としてダメダメだと思う。
クライマックスでは、ドラムを確り叩き切り自分のペースに持ち込んだニーマンの執念は最高に爽快であるが、最後客の反応迄表現してほしかった。
リベンジの果てに
ジャズ音痴でも楽しめる逸品。
天才を生み出す過程は狂気の沙汰。決して認められるものではないが、歪んだ情熱に共感する部分が無いわけでもない。
最後のセッションは久々に震えを感じた。
教え子と教師がリベンジの果てに辿り着いた境地をご堪能あれ!
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