セッションのレビュー・感想・評価
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胸くそ悪い。バビロンよりも長く感じた
ドラマーのコも序盤は謙虚なのか内気なのかおとなしいくらいのコだったのに
鬼教官の影響で人格変わってしまったじゃないか。
教え子が事故で死んだってみんなの前で軽く涙を流す鬼教官。後半鬼教官の指導のせいで精神やられての自殺が判明
ええええ!!!
平気で嘘つくやつがいるんだよな
俺が演奏する!って、スティック取りに行って事故るシーン。狂気ですよ。ここまで全身全霊をかけてるのに怪我のためちゃんと演奏出来ず、鬼教官にソッコーで切られる。そりゃぶん殴りたくなりますよー。
その結果が退学ってもう勘弁してよ
その後彼らは学校から去り偶然会う機会が。うちのドラマーになれよって、あれ和解した?と思ったのに、それからのあの展開。めっちゃ恐かったわ。そこからの怒涛の演奏が見せ場なんだけどもう諸々胸くそ悪くて
全然違う観点から観てしまった。
あこそまで取り憑かれたようにやれば芸術の最高地点にいけるのかもしれないけど
凡人は逃げよう
おかしなやつがいたら
メンタルやられる前に
ということを再認識する映画だった
彼女へのアタリもおかしいしね随所
マウント取るような家族も嫌だしね
あの血は本物だって!?役者さんすごい🥺
実力でねじ伏せる!
アンドリュー vs フレッチャー なのだろうと理解した。
フレッチャーのパワハラし放題の育成方法はどうかしていると思うが、
彼なりに最大限に演奏者の能力を引き上げようとするアプローチが、
罵詈雑言を浴びせまくり&物を投げまくる ということ。
そして執拗なイビリ。
まともな人だったら、絶対関わりたくない、こんなやつ。
だが、
アンドリューは、偉大なドラマーになりたいというビジョンがあるから
絶対に負けないという不屈の精神、もはや闘魂と言っても過言でないほどの
ドラムへの執着で、家族にもあたりちらし、恋人も捨て(追ってアンドリューが捨てられるのが笑える)、
運転している車がトラックと衝突しても、演奏の舞台に立つほどだ。
他、いろいろなキャラクターが出てくるものの、基本はこの二人の構図。
そして、ラストで
まずはフレッチャーの恨み節&陰湿な嫌がらせリベンジ。
これは高潔な音楽家ではもはやない。私はここでフレッチャーの底を見た気がする。
実に残念だった。今までのパワハラの極みここにありだが、目的が復讐になっているので
この時点でフレッチャーは音楽家ではなくなったと思う。
この嫌がらせに、アンドリューが実力でねじ伏せる終わり方は実に素晴らしかった。
ねじ伏せるというか、フレッチャーに音楽の楽しさを思い出させるようなドラムソロであり、
ここからまたセッションが始まっていくという、秀逸なエンディング。
感服した。
実に観ていて疲れる作品ではあるが、このラストを観ることができて、とても満足。
10年前の公開当時に観たかったが、あらためて4Kで劇場で観ることができてうれしかった。
限界のその先へ。『セッション』が教えてくれた“狂気と情熱”のリアル
『セッション』はただの音楽映画じゃなかった。
これは“何かを本気で極めようとする人間”の、リアルで苦しくて、でもどこか美しい物語。主人公ニーマンと、狂気じみた指導者フレッチャーのぶつかり合いは、見ていて胃が痛くなる。でも、その先にある「ゾーン」に入った瞬間の快感が、とてつもなく鳥肌モノ。限界まで追い込まれた先にしか見えない景色があるんだって、教えてくれた。
自分自身も、事業や人生で挑戦する中で「もう無理かも」と思ったことが何度もある。けど、それを超えた先に、予想を超える景色が待っていた。『セッション』はその感覚を思い出させてくれた一本。魂が震える映画でした。
誰かがホラー映画って言ってたのもわかる
感動再び!Tシャツで熱血指導!!!仕事に生きる学び満載!
リバイバル上映ということで、4K+Dolby Atmos版を観にいきました。
ポップコーン買い込んでいざ、視聴!
『セッション』は、一度観たことはあって、狂気的なまでの情熱と、極限まで追い込まれる人間の姿が強烈に焼きつく作品でした。
今回も、主人公の成長物語に感動!そして、指導者の存在が、観る者に問いを投げかけます。
「本物の才能は、極端な環境でしか育たないのか?」という命題に対し、明確な答えを提示しないところも、この作品の奥深さだと感じました。
J・K・シモンズ演じる指導者の迫力と狂気は圧巻で、言葉一つ一つが刃のように鋭く、観ている自分の心まで刺さってくる感覚がありました。音楽映画でありながら、心理スリラーのような緊張感が漂い、ラストの演奏シーンは圧巻。才能とは何か、成功とは何か、自分に問い直すきっかけをくれる傑作です。
仕事で役立つ気づきもたくさん得れました。再会に感謝です。
新しいチャーリー・パーカーはこの世界に誕生するか
スゴく面白い映画だった。
猛烈なパワハラによるスラングが300回くらい出てくる酷いお話しなんだけれど、物語に引き込まれて目が離せません。
主人公に感情移入し過ぎてしまって、一心不乱に練習する主人公のスティックの動きに合わせ、どうしても身体が小刻みに動いてしまった。夜遅くの上映なので観客が少なくて、両脇に誰も居なかったから良かったけれど。
エンディングまで、色々と衝撃の場面が多く、ホッとさせておいて、何度もほとんど暴力のパワハラが容赦なく襲って来るから、油断がならない。
とっても怖い映画なんだけれど、終わって直ぐにまた観たくなる感覚になるから不思議です。
ラスト、主人公は救われたのだろうか。
新しいチャーリー・パーカーはこの世界に誕生するのだろうか。
謎は尽きないと思いました。
シンバルが火花が散らす様にフレッチャーを攻撃する
ジャズドラマーの成功を夢見る若者と伝説教師の厳しいド迫力レッスンの様を描く異色作の4Kリマスター上映を鑑賞。
十年ぶりだがやっぱり二人とも変だ。完璧主義のクセに何度も手拍子でリズムやテンポを教えるフレッチャー。主奏者の為に人間関係を破壊するニーマン。演奏上達に苛酷な練習が必要なのは理解できるが、この師弟間の空気はヤバい。
音楽もJAZZも詳しく無いが、映画のおかげでCaravanは頻繁に聴いている。
原題Whiplash、これはテーマ。ストーリはまるでCaravanのように進む。
序盤、映画の激しさを予感させるドラムソロから入る。ベース、ピアノを引き摺りだす様に。
トロンボーンパートは、映画が一癖も二癖もある事を感じさせ、
中盤、ドラムと管弦楽器達は掛け合う、まるでニーマンとフレッチャーの様に。
後半ドラムソロは、あたかも火花をまとったシンバルがフレッチャーを攻撃する。
ドラムのさざ波は緩急をつけ映画のクライマックスへ序走。最後はパァアーン、これで終わり、だ。
さて、この後二人は仲直りをしたのでしょうか。
私は、「仲良くはならない。でも、稀に仕事は一緒にやってそう。」と妄想。
"ジャズ"に取り憑かれた奇人達…
セッションシーン良いですね
まるでホラー映画、なんだか自分が怒鳴られている気分になる…。
いわゆる芸術の世界って、今でも無意識パワハラ、モラハラ、セクハラが横行しているのではと改めて感じた。
死ぬほど努力するのは当たり前、けれどその頑張りも、圧倒的な才能の前では吹っ飛ぶのか?
ずっと息をつめて、酸欠状態で観ていた。
フレッチャーは、完璧な演奏が頭の中にあって、それを体現できるプレーヤー以外はゴミと思っている。
そう考えなければ理解できないような言動を繰り返す。
死に物狂いでフレッチャーの要求に応えても、より自分に合うプレーヤーが現れれば、彼は全くためらわず交代させる(屈辱的な罵倒付きで)。
演奏者の精神状態は奏でる音に現れるので、フレッチャーの音楽は絶対にヒリヒリ、しんどいだろう。
観客として彼の音楽を聴いても、私は「ブラボー!」とは思わないと信じたい。
「我が人生に悔いなし」と生きてきた私。
けれど、今10代に戻れたら、何か楽器を弾けるようになりたいと本作を観て思った。
さすがにドラムは嫌なので、ギターかサックスか、少し変化球で和太鼓か。
楽しくんなければ音楽じゃないわい!とフレッチャーとニーマンに伝えたい。
音楽を扱っているが、音響設計は大した事ない
狂気VS狂気
序盤から狂気による緊張感が凄いんです。
って、言うとホラー映画みたいですが。
ある意味で、ホラー映画より怖くて緊張感が有るかも。
何故なら、狂気と狂気がぶつかり合うから。
そして、それはクライマックスの演奏シーンまで続くんです。
最後の最後だけ、狂気と狂気が融合した様には見えるけど。
狂気の中からしか誕生しない物って有ると思うの。芸術の分野は特に。
だからと言って、それを全面的には肯定できないんですけどね。
それでですね、今回の上映ありがたい事にパンフレットを売っていたんです。
パンフレットを読んだら、監督自身がドラマーの経験が有って、恐怖を感じる様な厳しい環境で音楽をやっていたみたいなんですね。
なので、この作品は当然その経験がもとになっているのでしょうが、これ以外の作品にも根底にこのような狂気が流れているのかもしれません。
そうやって考えると、今『ラ・ラ・ランド』を観たら、印象が変わりそうな気がします。
ニコルがかわいい。 普通片親系は母!な所、父親なのがなんかいい。 ...
叩け、叩け、叩け! 血が騒ぐ!
4月9日(水)
またしても、極私的公開時見逃して再公開劇場初見シリーズ?「セッション 4Kデジタルリマスター版」をTOHOシネマズ日比谷の4KDolby-Atmosで。
いつも言ってる事だけど、映画は映画館で観るのを基本としているので、殆ど配信では観ない。円盤持っているのも基本は映画館で観た作品である。
と言う訳で、もはや伝説にもなっているJKシモンズの鬼教師フレッチャーの怪演をやっと映画館で観る事が出来た。
今なら絶対ハラスメントで駄目なやり方でフレッチャー(J・K・シモンズ)は罵詈雑言を浴びせ、追い込んで行く。
本作を観た日に、趣味でオーケストラやっている娘が家に帰って来たので聞いてみた(彼女は公開時にセッションを観ている)。
「101小節目頭から、なんてあんな風に練習するの?」「コンサート前の練習なんてあんなもんだよ。先生も必死で(フレッチャーと)変わらないよ」
へぇ〜そうなんだ。趣味でやっててもそうなら、プロを目指すプレイヤーは必死だろう。
フレッチャーは色々な手を使ってニーマン(マイルズ・テラー)にプレッシャーをかける。ニーマンの友人のドラマーを主奏者に呼んでライバル心をあおったりもする。
あの指導の仕方で天才や伝説のプレイヤーが生まれるとは思わないけれど、ニーマンはフレッチャーに必死に食らいついて行く。しかし、演奏会への途上のアクシデントでスティックを忘れて取りに戻り事故る。それでも血だらけでプレイするがアウト、ニーマンはドラムを辞めるのだが…。
ラストの約9分にわたるプレイは圧巻だった。そこに至るまでの二人の駆け引き、教師の座を追われたフレッチャーの怒りの報復、復帰したニーマンの意地、全てが混ざりあった"セッション"の中でニーマンは叩く。
叩け、叩け、叩け!プレイ中に緩んだシンバルを締めなおして継続させるフレッチャー。
ニーマンは叩き抜く。
不満は、恋人ニコルの扱い(よりを戻そうするのを含めて)と復帰する時に仕舞ってあったドラムセットを引っ張り出すだけで練習するシーンが無かった事。
助演男優賞、録音賞、編集賞(音楽(音)とシンクロする編集が見事)3部門のアカデミー賞受賞も納得だった。
見終わった時に心地よい映画ではないが、凄い映画だった。
「WHIPLASH」と並ぶ演目が「キャラバン」だった。知っている曲で良かった。
まぁ、私が聞いていたのはベンチャーズだけどね。
おまけ
ニコルがバイトしている映画館へ父親と映画を観に行って知り合うが、上映しているのがジュールス・ダッシンの「男の争い」。ここは名画座か?
期待度◎鑑賞後の満足度◎ 性格悪~いツルッパゲのオヤジ(でもジャズ愛は熱~い)と、確かに友達少なそうな頑固で自己チューな若者(でも負けん気と努力は人一倍)との音楽バトル。アメリカ映画近来の力作。
Not my fxxxin’ tempo!!
何度か観ている作品ですが、スクリーンで観たことがなかった事と4K&Dolby atmosで再上映ということで鑑賞しました。
スパイシーなフレッチャーの指導がニーマンを追い詰め、彼の焦りと苛立ちがヒシヒシと伝わる前半。フレッチャーも丸くなったか…と思わせてそんなことある訳なかった後半。教え子だった時はもちろんフレッチャーのペースだったのが、最後はニーマンがフレッチャーを飲み込んでいく…!
何よりも好きなシーンはラストでドラムソロを叩く息子を隙間から見つめる父。あの表情が本当に堪らんのです。
自分にとっては実にリズムもテンポも良い作品です。
再上映に感謝🙌✨
圧倒的な没入感に大興奮 でもシンバル投げ伝説を持ち出されてもね……
ご存知デイミアン•チャゼル監督の出世作。私は最初に見たとき、これはすごい、大傑作だと大いに興奮したものですが、鑑賞直後の興奮から醒めると、結局は暴力礼賛じゃないの、いろいろとやり過ぎてるし、といった、内容に対する嫌悪感がふつふつと湧いてきて、あれはいったい何だったのだろうかと思うようになっていました。私のこの作品に対する評価は大きく揺らいで今を迎えております。
再鑑賞を前にして、私のこの作品に対するスタンスをQ&A形式で示すと下記になります。
-傑作と思うか?: イエス。傑作には違いない
-ひとに薦められるか?: イエス。薦めて鑑賞仲間を増やして、この作品についていろいろと語り合いたい。ただし、薦めるひとは選ぶかもしれない。
-好きか?: ノー。同じ監督の作品なら『ラ•ラ•ランド』のほうがはるかに好き。
-自分の生涯お気に入り映画のリストに入るか: ノー。絶対に入れたくない。今回がこの作品の生涯最後の鑑賞になるかも。
ということで、見てまいりました、公開10周年記念デジタル•リマスター版の上映。どうだったかというと、まあ、なんというか、つまり、そのぉ……いいっ!! いきなり首根っこを押さえつけられてスクリーンの中に引きずり込まれたような没入感を味わい、クライマックスまで息つく間もなく一気に駆け抜けました。やはりタダモノではないですね。体感時間が非常に短い、極上の映画体験でした。
やはり初回鑑賞時の記憶があやしくなっていたようで、今回、少し認識を新たにした部分もあります。最初に見たときには、主要登場人物のふたり、フレッチャー(J.K.シモンズ)とアンドリュー•ニーマン(マイルズ•テラー)の行動の原動力となっているのは、完璧なジャズを目指しての、もっと芸術至上主義的な側面寄りの何かだと思っていたのですが、今回見た感じでは実際にはそういった面もあるにせよ、エゴやプライドといった、もっと人間臭いどろどろとした何かではないかと考えるようになりました。まあ、ふたりともエゴが強くてプライドが高いですからね。ということで、初回鑑賞時はより良い芸術を生み出すためにちょっと違ったゾーンに入ってしまった人たちの物語みたいな受け取め方をしていたのですが、今回はニーマンの上昇志向やふたりの間の私怨、そのもととなっているエゴやプライドに目が行って、思ってたより人間臭い話だったんだなと思うようになりました。二回の鑑賞で共通しているのは圧倒的な没入感と鑑賞直後の大興奮です。
今回の鑑賞で気づいたことは他にもあって、私がこの作品のことを好きになりきれないのは、この作品がファシズムとか反知性主義とかいった、いかがわしくて怪しげな何かを持ち合わせている感じがするからだと思いました。チャーリー•パーカーはシンバルを投げつけられなくとも偉大なサックス•プレーヤーになっていたと信じたいです。まあでも面白かったし、これが生涯最後とか言わず、また見たくなるかも。
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