獣人(1938)

劇場公開日:

解説

女性を殺害したくなる発作を持つ鉄道機関士が殺人事件の犯人である人妻に恋したことから起る悲劇を描くサスペンス。監督はジャン・ルノワール。原作はエミール・ゾラ。出演はジャン・ギャバン、シモーヌ・シモンほか。

1938年製作/103分/フランス
原題:La Bête humaine
配給:東宝
劇場公開日:1950年7月15日

ストーリー

時々女性を殺したい衝動にかられる病気を持つ鉄道機関士のジャック。ある日彼は叔母に会い行った帰りの列車で、助役とその妻を見かける。助役夫妻はその列車で旧知の金持ちを殺した直後であった。死体が発見されるが、ジャックは夫妻のことを黙っておく。助役の妻は口止めのためジャックに近づくが、やがてふたりは恋に落ちてしまう…。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5蒸気機関車の映像が凄い!

2020年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 戦前の映画なのに特撮(?)技術が優れていた。ちょっと何キロで走ってんのよ!と思うくらいにスピード出している。そんな中、機関室では石炭まみれ、油まみれになって働く、ジャック・ランチェたち機関士。

 そんなジャックはある病気の遺伝子を受け継いでいる。なんと女性を殺したくなる衝動に駆られる発作なのだという。最初は養母の娘であるフローレンスに手をかけようとするが、寸前で思いとどまる。とにかく、好きになった女性を絞め殺す病気らしい・・・おいおい。

 昔の俳優は顔がデカいほど目立ったんだろうな~と思えるシモーヌ・シモンとのツーショット。女優の小顔もあるだろうけど、やっぱりデカいほど色男!って感じ。ジャン・ギャバンも例外ではない。キスシーンもとろけるような雰囲気でぼかしが入ってるようだけど、これがまた殺意に変わるのです。甘さと憎々しさを兼ね備えた男優なんてなかなかいませんよね。

 ストーリーはともかく、寝取られ男がなぜかパッとしない。病気の男の哀愁がメインだったのかもしれないけど・・・ほんとに病気?

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kossy