くちびるに歌をのレビュー・感想・評価
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合唱の素晴らしさだけじゃなく登場人物が背負っている環境の描写に、感...
合唱の素晴らしさだけじゃなく登場人物が背負っている環境の描写に、感情移入してしまった作品。
映画鑑賞会でみた作品だけど、中学生の描写が結構リアルだったから、子供にも入り込みやすい映画だったと思う。
途中、サウンドオブミュージックを彷彿とさせる描写があったのが印象深い。
合唱っていいな
天才ピアニストの柏木が中学の臨時教師となり、子供たちと向き合ううちにこころをほぐされてゆく様を描いた作品。
中村ナズナが、父親に二回捨てられたと言って屋上で泣く場面で柏木がピアノを弾くことができ合唱部もまとまっていく。桑原くんは障害のある兄がいるおかげで僕のいる意味があるって言う。彼が15年後の自分に書いた手紙も泣けた。
アンジェラアキの歌が流れるエンディングは
余韻を残して心洗われる時間でした。
最高!
2月15日 汐留SFビルにて、試写会!
2月28日 TOHOシネマズ流山おおたかの森にて!2回観た!
3月1日 有楽町マリオン時計台前にて、イベント!
3月25日 MOVIX三郷にて!
3月28日 舞浜イクスピアリにて!
前半は青春を感じ、後半になるにつれて青春の感動の嵐!超感動!
何度観ても全く飽きない!
歌うますぎる!これぞ感動のフィナーレ!
2月15日の試写会にはイベントもあり、
『くちびる』合唱部が来ましたー!
みんなで歌いましたー!『手紙』!最高!
3月1日のイベントは『くちびる合唱部』最後の全員合唱でした!
葵わかなと恒松祐里と柴田杏花と下田翔大と握手したー!!葵わかなかわいすぎる!
映画「くちびるに歌を」の感想
2015年2月公開の日本映画で、監督は三木孝浩です。「ソラニン」でヒットを飛ばし、最近では「ホットロード」「アオハライド」と青春恋愛映画を撮っています。
映画を観た後、「手紙」の歌詞をもう一度読んでみました。良い歌詞で、まさに課題曲らしくストレートな歌詞と言えます。この映画もストレートな感覚が鑑賞後に残ります。「手紙」の歌詞をベースに色んなエピソードをつなげているからと思います。
映画のテーマは人生の困難さです。15歳の少年少女たちが主人公で、少年は自閉症の兄を持ち、大切に思いつつも兄のせいで自分のしたいことができなくなっていると考えています。また、少女は大好きな母を病気で亡くし、父には捨てられています。
それぞれに人生の困難を抱えていますが、演技やカメラで語られるその困難に対する感情が絶妙で、そしてとても自然に感じました。
一方の先生は、恋人を交通事故で亡くしその影響からピアノを弾けないでいます。人生の困難に立ち向かおうとする15歳と大人、正に歌詞のとおりでした。
少年少女の演技として存在としての眩しさは、この映画の最大のアピールポイントですが、大人たちの演技は眩しさとは異なって「丁寧」だと思いました。
特に自閉症を息子に持つ父です。最後の「マイバラード」はちょっとやり過ぎかなと思いましたが、父親のあの顔にやられました。最初は「こんなところでそんなこと辞めてくれ」そして息子に対して諦めの顔をしていましたが、途中で感謝の顔、息子を大切に思う父の顔に変わります。この映画のテーマの一つである歌の力を表しているシーンだと思います。
そういったそれぞれのエピソードによって「手紙」の合唱シーンが素晴らしいものになってきます。原っぱや海岸での合唱は「これって必要?」という気持ちもしますが、それ以外は丁寧な映画だったと思います。本当に優等生的な作品であるので気持ちよく観ることができました。
歌って、思いを込めて
長崎県五島列島の、中学校合唱部。産休の先生の変わりに臨時としてやって来たのは、島出身で東京で活躍するピアニスト。が、美人なのに無愛想で、ピアノも弾かず…。
ハッキリ言って話はあるあるで、予定調和。
しかしながら、それらを最大限に活かし、誰の心にもスッと入る心地よい感動作になっている。
海に囲まれた小島、先生と生徒の交流…さながら現代版「二十四の瞳」。
合唱部顧問のくせに何も教えてくれず、ずっと腕組んだままで無愛想。
たまに口を開いたかと思えば、ダメ出し、ダメ出し、ダメ出し。
これで美人じゃなかったら、何じゃあのビ○チ!!(#`皿´)
いつものスマイルを封印して、新垣結衣が好演。
「恋空」なんて大ヒット作はあったものの、どうも映画じゃ決め手に欠けてた彼女にとって、ようやくようやくの代表作に!
ピアノが弾けなくなった理由のエピソードはちと弱いが、心に傷を負った女性が新たな一歩を踏み出す。
ラストにだけ見せる笑顔が輝く。
そのきっかけとなったのは、言うまでもなく合唱部の生徒たち。
皆、真っ直ぐで一生懸命で、可愛い子たち!
人一倍熱心なナズナは、家庭にある問題が…。
透き通るような美声を持つ内気な男子、桑原。彼と自閉症の兄のサブエピソードが感動に一役買っている。自分が生まれてきた理由と兄への思いを綴った十五年後の自分へ宛てた手紙には、目頭が…。
作品のモチーフになっているアンジェラ・アキの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」。
クライマックスのコンクールで歌われ、この名曲が今回殊更心に響く。
悩みや葛藤を抱える十五の彼らは歌う。
最高の笑顔で、くちびるに歌を乗せて、様々な思いを込めて…。
青春映画の名手・三木孝浩監督の演出は快調。
五島列島の美しい風景が温かく包み込む。
方言にほっこり。
また、産休に入る先生を最近お気に入りの木村文乃が演じているのもちょっとポイントプラス。
よくある話、ベタ…と言うなら言えばいい。
見終わった後の晴れ晴れとした、爽やかな気持ちよさ。
やっぱりこういう作品は好きだ。
船の汽笛の音は、ドの音
映画「くちびるに歌を」(三木孝浩監督)から。
「アンジェラ・アキの名曲『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』を
モチーフに生まれた中田永一の小説を新垣結衣の主演で映画化」、
この解説に、ちょっと惹かれて鑑賞した。
ストーリーが連想しやすくなってしまい、かえって難しい。
逆に、安心して観れる、という表現もできなくないが、
やはり、もの足りなさが残ったまま、ラストを迎えてしまった。
そんな中、今回私のアンテナに引っかかったのは、
「船の汽笛の音は、ドの音」というフレーズ。
あっ、そうか、確かに「ド〜」という音階、ずっと延ばしていると、
「ボ〜」と重なり、船の汽笛になっている。
主人公のひとりとなっている男の子の兄が障害を持っていて、
時々「ボー」と口にするのは、病気のせいだと思っていたが、
実は「ド」の音を出していたということにも、気がついた。
船の汽笛で「2回は、出発の合図。前進、前進」というフレーズも、
船の音を生活の中で耳にする、小さな島の住民ならではの視点として、
面白かったと思う。
そんなことを書きながらも、やはり主演の「新垣結衣ことガッキー」が、
最初からラスト直前まで、ニコリともしない仏頂面で演技し、
最後に1回だけ、船の上から満面の笑みを浮かべるシーンがよかった。
笑顔が似合う女性が、笑顔を見せない役、難しい演技だったろうなぁ。
P.S.
発声練習のフレーズ「AEIOUEA あえいおうえあ」
私たちは「IEAOU いえあおう」だったなぁ、たしか・・・(笑)
新垣結衣
意外と的確な気が。新垣結衣だけで見ていられるということも確かにあるけれど。方言に萌えるということもあるけれど。長すぎだとも言えるけれど。ボロすぎなピックアップトラックの意味はマニュアルの渋い音だけだけれど。柏木先生のピックアップトラック、ガラケー、神山繁、自閉症の兄、五島の海景は、ほとんど同じ意味しか持たないけれど。新垣結衣のロングスカートが群を抜いて良い感じだけれど。なんだか車の中のカットが牽引丸出しというかヒッチコック的というか、ゴダール的というか、黒沢清的というか、意外と批評的なんじゃないかと言ってみたくなったりするけれど。なんだか吉田大八よりもずっと映画っぽいけれど。がんばって行きまっしょいレベルとも言えるし、澤井信一郎っぽいとも言ってみたくなるような、確実に言い過ぎなのだけれど。悪くない気が。
王道ですね
娘とロードショーに行けなくて、DVDまで待ちました。
中学生らの演技の上手さに感心。
特に歌の上手い男の子役。良かったですね。
それと何といってもガッキー。
最初のやる気のない感じは秀逸。
勿論その後も。ですけど。
しかし、前評判のためか、思ったよりも感動がなかったのが残念。
出港の合図
私は五島列島を訪れたことはないが、ぜひ行ってみたいと思わせる、美しい景色だった。
この映画は、少年と少女と先生という、三者が中心に描かれているが、それぞれが、自分の存在意義に対する思いを、心に秘めている。原作とは異なるが、自分を認められなかった三者が、音楽を通じて克服していく姿が、清々しく、とても感動した。特に、柏木先生が再びピアノを弾く場面は、選曲が素晴らしかった。悲愴が、これほど人の心を包み込むように優しく感じたのは初めてだった。親に捨てられたと嘆く少女は、それを聞いて涙を流し、再び前に進もうとする。
コンクール後の合唱は、心を浄化してくれるようで、エンドロールまで美しい余韻が残った。
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