マダム・マロリーと魔法のスパイス

劇場公開日:

マダム・マロリーと魔法のスパイス

解説

老舗フレンチレストランを経営する女性が、新興インド料理店との対立と、絶対味覚と呼ばれる才能をもった青年シェフの作り出す料理などをきっかけに、頑なな心に変化が訪れる姿を描いたヒューマンエンタテインメント。スティーブン・スピルバーグとオプラ・ウィンフリーが製作、「クィーン」のオスカー女優ヘレン・ミレンが主演、「ギルバート・グレイプ」「ショコラ」の名匠ラッセ・ハルストレムがメガホンをとった。南仏でマダム・マロリーの経営するレンチレストラン「ル・ソール・プリョルール」は、究極の味と穏やかな雰囲気を重んじ、ミシュランで1つ星も獲得している老舗店。ある日、そんなマロリーの店の真向かいに、賑やかな音楽とスパイスたっぷりの料理を提供するド派手なインドレストラン「メゾン・ムンバイ」が開業。全く異なる価値観の2つの店は、道を隔てて対立するが、「メゾン・ムンバイ」店主の息子ハッサンが亡き母から譲り受けたという「魔法のスパイス」とハッサンの持つ天才的な料理のセンスが、次第に両店主の頑なな心を溶かしていく。

2014年製作/122分/G/アメリカ
原題または英題:The Hundred-Foot Journey
配給:ディズニー
劇場公開日:2014年11月1日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第72回 ゴールデングローブ賞(2015年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) ヘレン・ミレン
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映画レビュー

4.0丁寧な脚本が気持良い

2024年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

最近観賞した映画がことごとくインド率の高いものばかりで 映画の国インドへの世界の映画産業の食いつきっぷりが なんだか凄まじい〜(笑) インド料理とフランス料理と言う全く反対に思える料理同士ながら それでも解りあって最後は良い終わり方をするのだけど 全く違って見えても、ベースとなる一番大事なもの、 食材そのもの新鮮さや質の高さを大事にする所が共通するから 最後は解りあえた。 同じ様に文化や習慣が違っても人として一番大事なもの 命や愛する者への思いが共感出来たから最後は解りあえた。 一番大事なモノへの理解さえあれば争いは解決する。 そう書いてしまうとちょっと陳腐に聞こえるけれど その辺を説教臭く無く、丁寧なエピソードの積み重ねで きちんと納得させてくれる脚本が本当に素晴らしい。 主演のヘレン・ミレンとインドのお父さん役のオム・プリの 丁寧な演技はもちろんの事。 流石にレストラン映画だけに 料理シーンの見せ方の工夫と美しさが際立つ! 包丁を使うシーンがその直前の話の成り行きと 上手くシンクロしていたり ソースを作るときの混ざり方が実に滑らかで美味しそう。 最初に出て来たムンバイのレストランの 粗野だけど美味しそうな香りに溢れている厨房に比べれば 最後に出て来る最新フレンチの分子料理の厨房が まるで実験室の様でかなり味気ない。 その落差もこの物語のシェフの気持をよく表していると思います。 このところシェフもの映画を幾つか観てますが 肝心の料理シーンが印象的な作品が以外に少なかった事に この映画を観て気が付きました。 唯一この映画で突っ込みたいのはシャルロット・ルボンが演じる フレンチの副シェフの髪型。 1つ星レストランの副シェフともあろう人が なんだか風呂上がりにタオルを巻いたままみたいな格好で 厨房に立つのはちょっと戴けない。 美的な方を優先したのでしょうが、十分に美人な女優さんなので キリッとコック帽を被せた方が、メリハリがあって良かったのでは? 副シェフに見えない、ただの下働きのバイトみたいでした。

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星のナターシャnova

4.0綺麗で素敵

2022年10月31日
iPhoneアプリから投稿

繊細さ豪快さ愛や情熱 全てがスパイスのように効いた1本でした マダムがだんだん品のある綺麗な上質な女性にみえる! オムレツを食した後ろ姿のシーンから 魅力的に見えました✨ ハッサン?の恋人役の女性 ウィノナライダーにに確かに見えるう! コロナ禍からお家でお料理にこりだして早3年 ますます 食やお酒は深く人の心も体も満たしてくれるのだと思った

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コアラ0413

5.0インドのテイストが入った映画ってやっぱり好きです。 フレンチ対イン...

2022年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

インドのテイストが入った映画ってやっぱり好きです。 フレンチ対インド料理で対立していたけど、お互いを認め合ってから国籍を超えた交友が芽生えていく。 自国、母親への愛情やリスペクトをもって料理で成長し成功していくハッサンの姿はよかったし、頑固だったパパやマロリーの変わり様も可愛らしかった。 ディズニーらしく心温まる素敵な映画でした。

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よっしー

5.0クラシカル(伝統)の語源はクラッセ(品格)

2021年3月8日
Androidアプリから投稿

そういえば、僕は若いころレストランをやる夢を持っていたんです。 もしくはトップクラスの給仕(ギャルソン)に。 美味しそうに食べる市長さんが良いなぁ! インド料理とフランス料理、 ふたつを同時に楽しませてくれて、ユニークな体験でした。 もう、観おわってお腹がペコペコですよ(笑) 香料が魅惑の渦を巻くインド料理と、目にも美味しい圧巻のフランス料理(分子キュイジーヌは除く)。 自分で作るのも楽しいけれど、プライドある料理人の細心のもてなしを受けるべく、今すぐレストランへ飛んでいきたくなりました。 なるほど、 製作陣と配給元を見ればこの映画の願いが分かります。 スピルバーグは夢を、 ハルストレムは冒険を、 ディズニー社は希望を それそれがピリッと効いた“スパイス”としてこの映画に方向付けを与えていますよね。 ヘイトの荒れ狂う現代社会です。大人たちが変わるのは至難のわざ。 だからこの映画の差し出す“メニュー”は、「子どもたちには国境や人種や文化の垣根を越えて人生飛躍してもらいたい」と、祈りを込めているのだと思いましたね。 そして「食育」って大切。 大切に食べることって、味覚だけでなく心と体の根本に作用するから。 ハッサンのお母さんが劫火の中から命がけで救い出したスパイスは貴い。 食材と、作り手と、食べる側、それぞれの命への敬意・品格=クラッセが光ってました。

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きりん