百円の恋のレビュー・感想・評価
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漂うような映
随分と前から
この映画の存在は知っていた。
公開していた劇場が少なく
リアルタイムで観られなかったが
ネット配信という今時の
視聴方法で観ることができた。
安藤サクラ。
圧巻の安藤サクラ。
失礼な言い方をすると
どこにでもいそうなアラサー。
決して美人ではない。
ちょうどいいブス。
でも、彼女にしかできない
一子だった。
あまり感情を表に出さない一子が
狩野の前では子供のように泣く。
恋愛感情なのか。
安心できる存在なのか。
観ていて分からなかったけど
多分一子もわかってないんだろうな。
新井浩文は
不思議な役者だと思う。
佇まいで魅せるというか。
漂うような演技をする人だなぁ。
松田龍平とよく似ているかもしれない。
多くを語らない狩野が新井本人と被って
この映画の骨格を作っていた。
予告を観た時
「喪失」からの「再生」を
ボクシングに乗せて痛快に観せてくれる
そんな作品なのかと思ったが
決してハッピーエンドではない
そのストーリーに少しだけ
消化不良を感じた。
けど観終わってしばらくして思うが
そのモヤモヤした感じが
この映画が一番伝えたかったことなのかも
と妙に自己完結してしまった。
エンドロールのクリープハイプの曲。
映画の余韻をより深くする
いい曲だなぁと思った。
タイトルなし(ネタバレ)
前半の全てに敗北したダメな一子からボクシングを通じて変化していく様子に夢中になってしまいました。
試合に臨んだ結果は負けてしまいましたが周りの心を揺さぶる存在になっていたことに救われた気がします。
本当に一子が魅力的で、面白かったです!
人はいつからでも変われる。
まず、安藤サクラ、すごい。
演技という粋を超えて、現実に存在している。
こんな風に特に意味もなく引きこもったり、やる気がなかったり、どうしようもない暮らしになってしまっている人、たくさんいる。
いつでも誰でも、生きている意味が見出せなくて、クズな人生を送るはめに陥って抜け出せなくなること、ある。
でも、ちょっと誰かを好きになったことで、ダメだと思いながらもその人に近づきたくて新しいことを始めて見たり、今までの人生見直して見たりする。
この主人公は、それが、百円ショップでのアルバイトだったり、一人暮らしだったり、ボクシングだったりするんだけど、それまで、何一つ戦ってこなかった彼女が、ボクシングの試合で初めて本気で戦う。
向き合ってこなかった自分に向き合って、自分を追い込んでいる。
安藤サクラも本気で自分を追い込んだんだろう。それが演技を超えて、一人の人間になって存在したんだと思う。
どんなにダメな人生を送っていても、人は、生まれ変われる。成長できる。そう感じさせてくれる映画です。
安藤サクラがすごい
体型の変遷ぶりに目を見張る
魂を感じた
主人公は今まで何をやっても誰にも一度も勝ったことがない
という圧倒的な劣等感をもっている。
そんな中でも必死にもがき、あがいてみると
結構いいこともあったりなかったりという話。
どういう境遇でもやっていけるし輝ける
という気持ちにさせてくれる。
安藤サクラの演技が圧巻で、
彼女がいなかったら成り立たないか、全然別の作品になっていただろう。
邦画はあまり観ないのですが
よかった
モラルとか品とかなくて、ダサいしちょっとサイテーなんだけど
好きなんだよな
みんな愛があってあったかくて、よかった
全てに愛がこもってた
言いたいことあるとすれば最後の試合の入場のシーンスローモーションでダサかったなあ、、、
山口県で撮影された映画。地元ではちょっと評判になっていた。 32歳...
山口県で撮影された映画。地元ではちょっと評判になっていた。
32歳でニートでグダグダ。他の人も離婚して出戻り、¥持ち逃げするバツイチのきもいおっさん、うつのコンビニ店員、やる気のないコンビニ店長、¥ちょろまかしてクビになっても廃棄目当てに来るおばさん、どの人もグダグダ。
グダグダが老いぼれボクサーに恋するのかと思いきや、ボクシングに目覚め、少しずつ変わっていくという話。
安藤サクラが体当たりすぎて圧倒される。
ニートでグダグダの時はボテッとしているのに、ボクシングをしていくうちにだんだん痩せて筋肉質になっていくし、髪をバッサリ切り、ボクシングで目が腫れるのも気にせず、この作品への思い入れを感じる。山口で撮影している間、減量やジムなどで大変だったのでは。
決して恋が成就するとか、ボクシングの初試合で勝利するとかきれいごとじゃないところや、安っぽい田舎しかないようなコンビニ、全体のトーンがしっかりしているので、安心して見れる。
良かった
安藤サクラ劇場
私にとってはつまらない通りこして不快な作品
出てくる人間全てが、安藤サクラの肉体改造のための使い捨てのコマ。
いじめらる子供
崩壊した家族
挫折したボクサー
レイプ犯
貧困老人
うつ病の社員
豆腐屋のギャル
主人公さえも
登場人物の背景がなんも分からない。
人間そんなに単純じゃないわ。
特にレイプシーンとか最悪。
被害者が30代だからか知らないが軽く扱いすぎだろ。
頭にくるレベル。
試合前に髪の毛切って気合い入れるのとか入場のスローモーションとかの演出もダサい。
ぐちょぐちょ女が生きてる
前半の主人公の顔、態度が最悪な上に、バイト先の人間もひどい。なぜか気になる彼も素行が悪い。けど、両者とも根から悪い奴じゃなさそうな態度を見せる。ボクシングで浄化されるこれまでのモヤモヤはずるいほどに最高。
最近だとロッキーの続編「クリード」が熱いボクシングシーンを見せてくれてた。本作は、こんな主人公がここまでできるのか、という驚きに関しては超えていたと思う。
見覚えある景色と思ったら山口県がロケ地で親近感が湧いた。
期待のなさを逆境として乗り越える、という物語ではない
「負け犬」がボクシングで立ち直る物語。
ただし、安藤サクラ自身の気持ちは別として物語的には試合に勝つことは期待されていない。
妹も、お父さんも、新井浩史も、ボクシングのトレーナーも監督も、期待していないし、それも単なる無関心としての期待のなさである。期待のなさを逆境として乗り越える、という物語ではない。
その他メモ
運動出来ない表現として、自転車の乗り方がなんかおかしい、のは笑った笑
あと、ごうかんオヤジまじくそ野郎笑
ああいう小物感があるオヤジは映画的には最高!
あっさりしている
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