アルゲリッチ 私こそ、音楽!

劇場公開日:

アルゲリッチ 私こそ、音楽!

解説

現代クラシック界で世界的ピアニストとして知られる、マルタ・アルゲリッチの素顔に迫ったドキュメンタリー。1941年、アルゼンチンで生まれ、スイスで育ったマルタは、子どもの頃から非凡な才能を発揮し、12歳でウィーンへ留学。16歳にして数日間のうちに2つのコンクールで優勝を飾り、24歳でワルシャワのショパン国際ピアノコンクールで優勝。その後、あらゆる著名オーケストラとの共演を果たし、世界中で演奏活動を行っている。その一方で、急な演奏会キャンセルや一切の取材拒否、父親違いの3人の娘の存在など、私生活はスキャンダルと謎に満ちている。実娘のステファニー・アルゲリッチが監督を務めてカメラをまわし、天才と言われる母を持つ娘の視点から、知られざるマルタの姿を映し出していく。

2012年製作/96分/G/フランス・スイス合作
原題または英題:Argerich
配給:ショウゲート
劇場公開日:2014年9月27日

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(C)Ideale Audience & Intermezzo Films.

映画レビュー

3.5娘が撮ったアルゲリッチ

2022年3月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

原題は「Bloody Daughter」。
邦題はまったく作品の内容を表していないし、どのように本作品を解釈しても、アルゲリッチが邦題のようなことを言ったり示唆したりしているようには見えない。
この映画は、娘の一人が、母親であり天才ピアニストであるマルタ・アルゲリッチを追い、その人物に迫る映画であって、アルゲリッチの音楽ではなく、母親であり人間であり女性であるアルゲリッチを描いている。
奔放と言われる人生を送ってきた「天才」の内面を、わずかながらに垣間見ることができる、珍しい種類の作品だと思う。娘でなければ、こうした作品を仕上げることはできなかっただろう。
しかし、アルゲリッチは複数の男性との間にそれぞれ娘を設けており、その誰とも通常の母子関係を結んできたとは言えないので、娘にとってさえ謎めいた存在のようだ。この映画を通しても、アルゲリッチの内面が明らかになるというわけではない。
ただ、アルゲリッチ自身が、幼少期から現在まで、いろいろな葛藤や不安などに直面しながら、自分の人生を生きてきた、ということを、本人の曖昧な語りで察するだけである。
それでも、「普通の人」とは異なる距離感ではあるものの、娘に対する愛情やパートナーとなる男性への思いなど、人間としてのアルゲリッチがクローズアップで描き出されており、とても興味深かった。

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ブースカちゃん

3.0子供の時からなんとなく聴いてたシューマンのアルバムが、この演奏家の...

2021年6月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

子供の時からなんとなく聴いてたシューマンのアルバムが、この演奏家の作品集だった。長い間演奏家の人となりを知らずに演奏だけを聴いてきたので、これからはまた違う印象でこのアルバムを聴くことになりそう。
天才的な音楽家って波乱万丈な人生歩んでる人が少なくないですね。彼女はとはいえ娘さんたちや別れた夫と比較的良好な関係を築いていることが映像から伝わってくるので、この手の映画の中では平和な雰囲気が漂っています。

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原っぱ

2.5娘が撮った母親の記録

2021年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

コンクールで何度も優勝した伝説のピアニストマルタアルゲリッチ。娘が監督として母親を取り続けた。母親として、ピアニストとしての姿をプライベート映像をも交えて描いた。しかしマルタアルゲリッチを知らない者からすると、プライベート過ぎてマルタアルゲリッチのピアニストとしての本当の実力は分からなかった。

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重

3.0またもや音楽ドキュメンタリーか! リトルグリー モンスター以外の音...

2020年9月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

またもや音楽ドキュメンタリーか!
リトルグリー モンスター以外の音楽に造詣も興味もない私にはこの手はきつい。アルゲリッチ、全く知らなかったし(笑)
天才ピアニスト、やはり普通の生活ではない。でも意外にも悩む一面もあったり…そしてその娘たちはたいへんだったんですね。母には勝てないからと他の楽器をさせられたのは辛いですね。
こんな家族もあるんだ、と見ればいい。知らんけど(これぞ関西特有の無責任な言い回し)

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はむひろみ