CRASS ゼア・イズ・ノー・オーソリティ・バット・ユアセルフ

劇場公開日:

解説

1977年から85年まで、活動期間はわずか8年間ながらも、大きな足跡を残したイギリスのパンクロックバンド「CRASS(クラス)」のドキュメンタリー。同時期に活躍したセックス・ピストルズやクラッシュが商業主義に絡めとられたことを反面教師にし、「誰にも支配されず、独立したひとりひとりの行動が平和につながる」という主義を基本に活動。戦争や核、キリスト教、物質主義、動物虐待、性差別、環境破壊などに反発し、強力なメッセージを発し続けたバンドの結成から終焉までの軌跡を、貴重な記録映像や楽曲を交えながらたどる。

2006年製作/64分/オランダ
原題または英題:There Is No Authority But Yourself
配給:キュリオスコープ
劇場公開日:2014年5月3日

スタッフ・キャスト

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(C)2007, Submarinechannel foundation / VPRO

映画レビュー

3.0"自分を支配できるのは自分だけ"

2017年5月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

難しい

バンドを知る為に本作を入口にするのは少し危険、それはCrassを単にPunkが好きで聴いている場合も含めて、中心メンバーであったドラムのペニー・ランボーを主軸にボーカルのスティーブやイヴ・リバティーン、アートワークを担当したジー・バウチャーのインタビューからなる構成が興味深い反面、Crassの歴史やPunkから程遠い内容に気難しく眉を顰めてしまう現状が、バンドのしかもPunkのドキュメンタリーとしては異端な存在感を醸し出している。

歴史的にバンドが絡んだ珍事件とも取れるサッチャーとレーガンの件は驚愕、KGBまで登場する冗談みたいな実話、CrassをPunkってよりかイギリスのハードコア・パンクとしてアナーコ・パンクは少しジャンル的に小賢しいイメージで!?

The Clashを揶揄する歌詞の反面でPunkの入り口はThe Clash だったり、初期Punkの商業的姿勢に断固拒否する態度が正にPunkであり、デヴィッド・ボウイからの影響は意外ながらも親近感が、パティ・スミスも。

Crassの音楽が好きで今まで側だけしか見てこなかった愚かな自分に喝!これじゃファッションパンクになってしまう情けなさ、音楽的にも歴史、文化的に影響がデカい、今こそ色々な意味で再評価されるべきバンドだと思いながら、当時の映像やライブシーンなどバンドを中心に少し描いてくれていても。。。。

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万年 東一

4.0「PUNK」の本質。

2014年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

「THERE IS NO AUTHORITY BUT YOURSELF」
とにかくその一言に尽きる、入り口よりもずっと深い作品。

「PUNK」とはなんぞや?

否定も肯定も出来ないみだけど。
色とりどりのモヒカン、映画館のマナーも定かでは無いファッションパンクスに囲まれての鑑賞で、強くそれを感じた、そんな一本。

「自分のケツは自分で拭く」
その信念に基づくからのパンクス。
だからこその行動、活動と「昔ヤンチャしてた!」なんて安くならない、ブレない言葉。

個人的見解ですが。
もしあなたがパンクを語るなら必見の一本。

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