ソロモンの偽証 後篇・裁判のレビュー・感想・評価
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原作の良いところをすべて潰してる。
原作読んだ者です。
見た感想を一言で言うと「酷い」でした。
特にひどかったのは柏木君の死ぬ理由がまったく描かれてなかった所です。
原作読んでない人が見たらただ単に柏木君は重度の中二病で大した理由もないのに自殺したと思われがちです。
原作ではしっかりした理由があるのですが…兄弟の関係、両親の関係、自分の病気で転校の関係、理科室で大出でたちと喧嘩した関係、神原くんと一緒に通っていた塾が潰れた関係。これらが柏木君が自殺するキーなのに一切描かれていませんでした。酷すぎです。ただ単に名前だけ借りて適当に形ずくってるお遊戯会見てるみたいでした。
原作読んだ方は多分幻滅すると思います。いや、間違いなくするでしょう。しなかったらその方の感性を疑うくらいw
原作読んでない方は充分楽しめる作品になってるかもしれませんね(棒)
子どもたちの演技に感動
子どもたちの演技が素晴らしく
ぐいぐい 画面にひきつけられました。
親の思いも 子を持つ私には痛いほどわかり
それぞれ出てくる 親の姿が いい悪いは別として
すごく 気持ちが伝わってきました
ただ 死んだ男の子が どうしてあそこまで
ゆがんだ子になってしまったのか
小説だと そこのところは 描かれているのでしょうか?
原作を読んだ人は この作品はかなり がっかりしていると
言う人が多いので ぜひ 原作を読んでみたいです
主人公の女の子の涙がとても印象的です
宮部作品の面白さが出てなくてもったいない
前後編通して、
子どもたちのまっすぐさは出ててよかったけど、宮部作品に散りばめられたユーモアが皆無だったのがもったいなかった。
これじゃあ並のいい映画。
前作が凄まじすぎたのでどうかなと思いながら、見に行きました。
ここのレビューで前作はよかったけどこれはちょっとみたいな事を書かれている方が多かったのが少し気になりましたが、他の方のレビューと合わないことがけっこうあったので期待も含めて。
しかし、なんですかね。
釈然としない感じが残ります。
いい点としては前作同様にいや、前作以上に画面が美しい。
パースをとるとらない、パースをとるときはどういうときなのか。とらないときの心理状態はどんなときなのか。
映画の画面としてもその画面にいったいどんな意味を持たせるのか、こまやかな気配りのされた配置となっていてそれだけれも十二分に心動かされます。
そして顏の演技。
眼だけでものを言わせるような演出、本当に素晴らしかったです。
しかしながら、前作ならばこういうところはばっさりカットしたろうと思えるシーンがごてごてと入っており、正直ちょっと引きます。
他の映画のように画面の力がなければ、この辺で飽きてます。
そしてその画面の力すら失うシーンが私の中で2つほどありました。
一つのシーンは自分ならこうするというビジョンがありませんが、成島監督ならもっと凄い事できたという印象を持ちました。
もう一つは私でもどうにかしたろうと思える場面でした。
最後の切り方も悪くはないのですが、もうちょっと違うカットで終わってもよかった気がします。そこは好みの問題もあるのかもしれませんが。
一番クズなのは
原作は未読です。映画だけの印象だと結局被害者だった柏木君が実は中二病の構ってちゃんで、周囲はそれに振り回されただけのような印象を受けます。彼が藤野の心をえぐる発言をするのは映画オリジナルの改変らしいですが、これは逆に茶番劇感を強めているように思います。
ストーリー自体は原作があるので単体での評価は難しいですが、全体を回想にした構成は現代パートのドラマが希薄すぎて意味がないですし、センスのない演出も目立ちます。具体的に二つ指摘しておきます。
藤野と父が深夜が追いかけっこをして車に轢かれそうになるシーンで突然雨が降り出します。車の運転手が言うセリフが「馬鹿野郎、死にたいのか!」。
その後の家での親子の会話シーンの前フリとして結構重要なシーンですが、今どきここまでベタなテンプレを並べられるとギャグにしか見えません。
もう一つ。終盤で、女子中学生が突然倒れるシーンが二回出て来ます。(三宅と藤野)これが二回とも良く似ていて、かつ、わざとらしい。一度ならともかく、繰り返し見せられてしまうと、天丼によるシリアスな笑いでも意図しているのかと勘ぐりたくもなります。
役者、特に中学生は棒風味な所も含めて好演していると思います。
全編通してガッカリ。
批判的な評価です。不快に感じたらすみません。
あまりにガッカリなので。
原作読んでから鑑賞しました。
予告編の出来が良く「完全映画化」というフレーズに胸踊り、オーディションでのキャスティング、前後編という気合いの入り方に期待していました。
まず、前編冒頭から原作と違う設定や描写にガッカリさせられ、「後編になれば良くなるかも」と期待しましたが、やはりダメでした。
これは作品を
「長編ミステリー、エンターテインメント」と取るか
「中学生の成長物語、人間ドラマ」と取るか
の違いだと思うのですが、映画は後者をとっていて、無駄に登場人物を泣かせ、余計なセリフを入れていました。
「子供たちに見せたいのか」「大人に見せたいのか」でも違うと思います。映画は大人に見せたい、大人から見た世界でした。そのせいで全編ひどい違和感。あの原作をどう読んだらそうなるのか??意味が分からない。
あくまでもこれはミステリーであり、その中で登場人物たちを描く必要があると思うのですが、原作を削ってまで見せるほどのセリフも演出もありませんでした。
原作を知らずに観た友人に「あのシーンいる? あのセリフで白けた」とコメントされたのはすべて蛇足のシーンでした。
原作と違っていて一番ひどかったのは「藤野涼子」の人物像です。
「彼女も普通の女子中学生でか弱い」と描いたせいで、ダラダラと余分なシーンとセリフが増え、決然と真実に向かう姿が弱くなった。彼女はイジメを見逃さないし、簡単に泣いたりしない。そうでなければ裁判が成り立たない。なぜそこまでして裁判をしたいのか伝わらない。
その他マイナス理由
本来もう一人の主人公である野田健一が愚鈍な少年になってた。前田航基くんなら向阪行夫にキャスティングすべき。
結局、なぜ柏木卓也が死んだのか良く分からない。人物像も嫌な奴のまま。
大出俊次の悪人像が弱い。ただの親父に怯えるヤンチャな中学生程度でしかない。
松子が車に轢かれるシーンはいらない。
三宅樹里が嘘つきっぱなし。
樹里ママの出番が多い。永作博美使いたいだけ。邪魔。
時代を彷彿とさせる描写がない。バブル期の街並みのカットくらいあって良いはず。
中学生たち一人一人への愛を感じない。それぞれが裁判にかける意気込みが分からない。
裁判シーンが全体的にヘタ。わかりにくい。
雑音やヤジがうるさすぎる。
テンポが悪い。合間に入る音楽の演出もだらける。
キャスティングされた役者さんたち、特に中学生役のみんなは本当にがんばってて素晴らしかったので★2です。
藤野涼子ちゃん、神原くん、柏木くん、井上裁判長なんかはハマりまくってました。
キャスティングが良かっただけに本当に残念です。
オカッパ他校少年の偽証
「ソロモンの偽証 後編•裁判」見ました。
結論から言いますと、つまらなくもないが、面白くもない至って普通の映画でした。
ただし、後編への期待を込めた前編と違い、今作のこの全容と終わり方。これでいいの?と思うし、何と言っても「感動巨編」という触れ込みの意味が分からなかった。あのオチじゃ感動なんて出来ないし、あのオカッパ他校少年が嫌な奴に見えてしゃーない。死んだ少年ももちろん良い子ではないが、あのオカッパ他校少年のいわばワガママのおかげで、恐らくは何百人の人が巻き添えを食らった。付き合わされた大出くんが蹴っ飛ばすのも納得だ。要は、オカッパ他校少年は真相を知っていたワケだから。そしてそのワガママに対する落とし前を付けずに、みんな友達になって終わるという茶番。あとはやはり裁判にあんだけの人が集まる理屈が納得できないしねー。特に佐々木蔵之介が放火犯の弁護士を連れてきた理由が、たったの一言ナレーションで片付ける事の不信感は否めない。
そしてこの映画がグダグダになった決定的な理由はこれだと思う。それは、裁判を開く側の子供達がヘラヘラしている事だ。主人公の少女、大出くん、オカッパ他校少年と裁判長は常にキリッとしてるよ。でもその他のガキどもが、なんか時々ヘラヘラしてるんですよ。あくまで子供の飯事だという意図なのかもしれないけど、題材を考えればそれを諭す大人もいないヘラヘラ描写は明らかに不謹慎ですよ。
総じて、まず話が面白くない。二部作にするならもうちょいこちらをワクワクさせて欲しいものだ。原作未見だからなんとも言えないが、この話なら2時間に纏められたとも思う。
僕が考えたアガる構成は、前編は主人公が真相を知るために奔走して、結果「私たちだけで裁判をしようと思うの!」でスパッと終了。尺的に無理があるかもしれないけど、このくらいブチ上げなきゃ話にならない。
後編のアガる構成は、まず大出くん不在で裁判がスタートして、終盤で登場的なね。なんなら親父に引っ張られて登場してほしかったわ。あの超凶暴な親父は結局凶暴なまま終わったし、「息子は人なんか殺さんけぇ!」とか言わせて最後に息子の為を想った行動が一つは見たかったしね。
残念です。
煽りすぎましたね。
もう見ようとは思いません。
若者の周りをベテランの実力派で固めたり、頑張りが見えるところもあっただけに。
「オカッパ・ワガママ・ショウネン」というタイトルでリメイク希望。主役は芦田愛菜、父親役はサミュエル・L・ジャクソンで!
ソロモンの希望。
前篇に続いて、後篇も期待通りの展開で非常に面白かった。
昨今の学校映画には全く描かれなくなった目上への礼儀や、
先生・両親への態度、相手を気遣う言葉や思いやりの行動が
至るところに溢れている。今作を観て、あーつまらないと
思うのは若い世代なんだろうな~と予測できるような展開。
だからこそ、今公開されているのは正しいのかもしれない。
しかし子供の意見を大人が聞こうとしない部分に関しては、
昔も今も変わっていない。自分の娘を必死に守ろうと足掻く
樹理の母親(永作が好演)を見ていると、あまりに情けなくて
やりきれない。酷いイジメに立ち向かうにはあんな方法しか
残されていなかった?くらい追い詰められていた子供の心に
寄り添ってやれなかったばかりか、親友を蹴散らす発言まで
堂々としてしまうバカ親ぶり。ああいう親は昔も今もいる。
だから中学生が彼らの立場で大人を含めて裁こうと模索する
行動そのものが(分かっている分)愛おしく思えてくるのだ。
裁判の行方は概ね想像できるが、柏木と神原がどんな関係で
あったか、当日の電話は誰からだったのか、さらに目撃者の
証言で裁判は意外な方向へ流れていく。成長著しい藤野涼子
(さすがの主役)がある一点から犯人捜査を絞り、証人として
喚問するところはかなりスリリング。しかし予測した解答は
さらに意外な真実へとたどり着く。物事は単純ではなかった、
人の心は簡単に裁けるものではないと前置きしながら、最後
まで希望を失わせない作りに感服。自分がどう受け取るかで
先の未来も変わっていくのだ。生きることに重きを置いた分、
では柏木を救う手立てはなかったものかと悔やまれるのだが
彼の生活環境を含めたその背後をもっと観たかった気がする。
(神原君の尋問良かったねぇ~。大出君のその後が知りたいよ)
前篇のテンポの良さはどこへ?
前篇では原作の長いエピソードを上手くカットし、テンポのよい作りになっていたと思います。対して後篇はどうにもテンポが悪いと感じました。一番の原因は、裁判シーンだと思います。検事役、弁護人役と証人とのやりとりがいかにもテンポが悪い上、1人の証人尋問が終わったら次の日に場面が移るので、そこでリズムが切れてしまいます。原作ではほぼ1冊を使い切って描写された裁判シーンなので大幅にカットするのは分かりますが、もう少しテンポのよい展開にできなかったものかと思います。例えば、中学生達が元校長を尋問した後、これまでの指導に感謝するシーンは涙を誘いますが、映画としては必要なかったのではないかと思います。同様に、森内元教諭が出廷するシーンも必要ないでしょう。これらのシーンを外せば、森内教諭の郵便受けから告発状を盗み出した隣人との対面シーンも削れますから、この分の時間を尋問シーンに使った方が良かったのでは?
演出についてはもう一つ疑問があります。キーパーソンである三宅樹里ですが、原作を読む限りかなりひどいニキビだったはず。女優さんに遠慮したのかもしれませんが、もっと思い切ったメイクにすべきだったのではないでしょうか。彼女があのような行為に走った動機に関わることなのですから、誰が見ても「ああ、なるほど」と思うようなメイクにすべきだったと思います。あの程度のニキビで、気持ち悪いだのなんだのといじめられるというのは納得いきません。
さて、前篇でいい演技を見せてくれた中学生役の役者さん達ですが、後篇では上手くはまったところとそうではないところがはっきりしてしまい、残念でした。しかし、これは演出と編集の問題でもあるわけで、キャストだけを責めるのは酷でしょう。
最後に、藤野涼子の回想で話を進めるのは悪くないと思いますが、彼女が教職を選んだという設定には違和感がありました。個人的な感想ですが、藤野涼子は教職は選ばないんじゃないかと思います。
色々文句を書きましたが、映画にするのが難しい、あれだけの分量の原作をなんとか前後編にまとめたことはたいしたものだと思います。
後篇から救いが始まった、涙流しっぱなし
謎解き映画だと思って観るとつまらないかもしれません。
分厚い3部作を前後篇で映像化するために端折らねばならないところも多々あったでしょう。それでも素晴らしい映画に仕上がっていると思いました。
最後U2の歌で〆た意図だけは理解出来ませんが。
まとめて再編集してみたいかも
尻すぼんだな、と。決してうまい訳ではない生徒たちの熱演がうまくいっているところとそうでないところがでてしまった気がした。特に自殺した生徒の芝居は残念だった。そんな中、松重さんの芝居が素晴らしかった。皆前掛かりな芝居の中、飄々と。そのように全体が固く、しかし抜群の絵作りだった。さすがに後編はもっと短くできるよな、と思い、なんだったら前後篇あわせて3時間くらいのほうが面白い映画になったのではないかと素直に思う。
決着
きちんと向き合う決意をして傷つく決意をして立ち向かった勇気に感動した。
「大人になると自分をごまかすことばかりうまくなる」のは本当で、多感で純粋で真っ直ぐな14歳だからこその独特の葛藤が生々しかった。
登場人物みんなの根底にあるのは、「誰かに自分を理解してほしい、認めてほしい、受け入れてほしい」という想いだと思った。
でも素直になれずに、関係がいびつになっていってしまったゆえの事件。そして自分を守るために、それぞれが少しずつ向きを変えてしまったから起きた事件だったように思う。
大人からしたら「そんなことで」ということが、命の方向を左右するくらいの大事件に思えた思春期。
自分も通ってきた道だったけど、忘れていました。
中学生役の皆さんは本当に素晴らしかったし、思春期のみずみずしさをこんなにもリアルに描く監督もその原作を作り出した宮部みゆきさんも素晴らしいと思いました。(ただ、原作とは違う部分もあるようですね…読んでみたいと思います)
ただ柏木くんがなぜあんな心の闇を持つようになってしまったのかが描かれていなかったのが残念です。
そんなになるくらいひどくいじめられていたのだろうとざっくり脳内補完したけれど…。
ちょっとモヤモヤした
結局、弁護士役の彼が仕組んだ茶番にお人好しのみんなが付き合わされていただけというのが率直な感想だった。あいつが正直に全部話していれば、校長先生も担任の先生も失職することなく、松子ちゃんもしなずに済み、ブツブツも間接的な人殺しにならずに済み、いじめっ子の彼も容疑を掛けられずに済んだ。とんでもない貧乏神じゃないか。多くの人を巻き込んでその中心で悦にいっている感じもして嫌だった。
自殺した柏木君もいじめられて気の毒なことなのはさておき、弁護士役の彼に依存しすぎだし、藤野さんを偽善者呼ばわりするのは自分も助けない以上同じ立場であり、その上自分を棚に上げている、偽善者の上に、上から目線野郎であり、藤野さんよりよっぽど性質が悪い。死者に鞭打つのが気が引けているのかもしれないけど、その事を誰も指摘しないのはモヤモヤした。
単純な自殺事件だったので、ちょっと肩透かしだった。松子ちゃんのお母さんが優しすぎて、涙が出た。
いろいろ気になるものの、中学生があれだけ堂々と裁判をやり遂げたのはすごいことである。
前編を見たのがちょっと前だったのでけっこう忘れてしまっており、もう一回見直して連続で見た方がよかった。
気になるところは…。
セブンイレブンが映っていること。
泣いてしまいました。
難しい年頃の心境を上手く描いている気がします。大出らの“ら”など、描いてほしかったところも多々あって、ちょっと残念です。
観賞後は、救済その言葉がまず浮かんだ…。
むむむ
予告ではミステリーを思わせておきながらの、実際は中学生の友情物語…。もう少しどちらかに寄せていればいいのに、正直どっちつかず。
まず神原くんがおかしいのは前編からわかってたわけで…それに気づいた涼ちゃんのリアクションの割に結果柏木くんは自殺だったんだね。
前編の告発状と神原くんにとどまらず、さらにまだ謎が出てきて明らかになると思って期待していただけに残念。
ただし中学生の友情物語を見たい人にはいい作品なのかも。ミステリーを期待したので個人的には残念。
三中のブラス部が上手すぎたのと、エンディングでは興醒め。なんだかなぁ。中学生の友情物語ならもっとリアルなブラス部の音にすればいいのに。
まぁ、DVDでももう見なくていいかな。
うーん…
残念ながら、期待してもいなかったが、面白いとはいえなかった。
小説でないとわからない部分があるのかも。
結局死んでしまった少年の心の闇がどうしてそうなったのかという理由がわからないから、みててもしっくりこない。
また演技が下手で聞いてて疲れた。
名優の津川雅彦が台無しだ。
なんか、イタい
なんと申しますか、10代の頃に観ればいろんなこと感じられたり受け止めれたりしたのかもって具合で・・・。
役者陣は大人たちは計算どおりで新人・藤野氏は将来美人になるんだろうなぁ~って思いで観てました。
なによりもテーマがU2のWith or without you ってところが一番ズッこけて早々と席を立ちました。
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