ソロモンの偽証 後篇・裁判のレビュー・感想・評価
全217件中、181~200件目を表示
前編で期待が高すぎたかな
原作を読まず、前編が面白かったので期待していた後編。裁判が進むにつれて、真実が明らかになっていくが、一転して弁護人の謎が明かされていく。多少のわざとらしさや、死んだ柏木くんが悪すぎて同情できない部分があったものの、ラストの検察官と弁護人のやり取りには胸を打たれる。
エンドロールで流れるU2(with or without you)が良く合っていた。
前後編での半端な断絶が気になる
後編単体ではなく全体の評価として。
キャラクターの行動原理が若く未熟で中学生らしい勢いでストーリーを押し切る。
しかし、その勢いに比して、展開が間延びしているように感じられてしまうのは、裁判ということで淡々と進めているだけではなさそうに思う。
主人公涼子視点の話なので涼子のキャラクター掘り下げはされてるものの、事件の根幹に関わる神原や柏木ですら、ストーリー上で必要な部分を表面的になぞっただけに思える。それは中学生ゆえの短絡なのかもしれないが、ならば三宅親子を描きすぎてる感じが否めない。
そして、大人は全員脇役だからと言わんばかりの適当な扱いすぎて、校長の生徒評価や、担任女性教師の変化や展開、テレビ関係者や報道の放置っぷりに違和感がある。
大人キャラクターにある前後編での断絶が、事件と裁判の切り分けで意図されたものなのであれば、校長や担任教師のその後もばっさりやっても良かった気もする。
大出の手下二人はばっさり切ってるんだしできなかったことはないと思うのだが。
その辺りの意図がわからず、大人になった涼子の回想で語る形式なことに意味を感じない。
涼子の主観的な話としてなら脇の大人を描きすぎてるし、大人になった現在と当時の大人の対比としては描写が足りない。
締めの現校長との会話も、どうまとめたかったのかわからずすっきりしなかった。
事件の真相と裁判の結末がちゃんと落ちた分、一層。
原作の戦闘力と子役の力で高い質ではあるものの、前後編の映画の作りとしては疑問が残る。星2.5。
何とも言えない結末
同級生の死をきっかけに学級裁判をすることに。
自殺なのか他殺なのか。
前半に見所や結末を予想させるシーンが多くて後半は正直微妙。
事件性を求めてる人にはあまりオススメできません。
前半と続けて観るのがいいかも。
生徒役が良すぎる。決して売れっ子を使うのではなくリアルを追求した配役には脱帽です。
みんな演技うまいからすぐホロリときちゃう。
友情、親子、正義、悪いろいろと考えさせられる作品でした。
ちなみにちなみにまえだまえだのお兄ちゃん出てるんだね!
見終わるまで気がつかんかった。笑
渦巻く感情は
もっと複雑なんじゃないか?観終わっての感想は不完全燃焼。そこは14歳の未熟さ、と、言えば、そうなのかもしれないが。前編でみせた主人公のかけ離れた行動力と知能に比べると後編は、普通の感情の真面目な15歳。
宮部みゆきさんの香りがしましたよ。
レビューが賛否両論で割れていたので、あまり期待せずに観ましたが、そのせいもあってか私は期待を裏切られたとは感じませんでした。
本を敢えて読んでいなかったのですが、たしかに原作の方がよりエピソードも多いだろうし、割愛されている部分も多いだろうと想像出来る部分もありました。
しかし、この映画からたしかに宮部みゆきさんの香りが感じられましたし、『読んでみたい』と思えました。
完璧な被害者も完璧な加害者もいない当事者達と、無意識の完全なる加害者『噂や思い込み、先入観』の戦い。
勧善懲悪ではない日本的な映画だと思いました。
これはサスペンスであっても、自分の中に答えを見つけるサスペンスなんじゃないかと思います。
新人さんたちは演技力としては難があっても、この設定は若くなくちゃ出来ない『学校内裁判』というものの勢いを、新人さんだからこそ精一杯という勢いで説得力を与えていたと思います。彼等じゃなきゃ出来なかったんじゃないかと思えます。
この映画を観て私は『良かった』と思っています。
ちなみに、『ソロモン』とは古代イスラエルの王さまです。神に盛大なささげものをしたことで、神がソロモンの夢枕に立ち、「何でも願うものを与えよう」というと、ソロモンは知恵を求めました。神はこれを喜び、多くのものを与えることを約束しました。ここからソロモンは知恵者のシンボルとなり、ソロモンが子供のことで争う2人の女の一件で賢明な判断を示した逸話は広く世界に伝わり、後に江戸時代の大岡裁きの話にも取り込まれました。
このことから、長きにわたってユダヤ教の伝承ではソロモンは知恵文学の著者とされています。
原作未読。前編と違い盛り上がりがない。裏切られる展開もなく淡々と進...
原作未読。前編と違い盛り上がりがない。裏切られる展開もなく淡々と進む。役者が中学生だから仕方ないとは思うが棒読みが酷い。目力で演技力のなさをカバーしてる印象。中学生の真っ直ぐな気持ちとそれを受け入れる大人、理解できない展開に冷めた。柏木くん、松子ちゃんの両親はそれでいいんですかと聞きたくなる。最後の尾野真千子さんは必要だったのか。尾野さんをだすなら他の主要人物のその後もだして欲しかった。
涙!前後編 通して観てみたい。
後編観賞!感動しました。
“子供達による裁判”と言う事に、違和感を持っていたのですが、そこにこそ深い意味があったとは。
宮部みゆきならではの人の描き方に爽やかな涙がこぼれました。
原作がいいだけに賛否両論、評価が別れるようですが、映画化する以上総てを原作通りに描く事は無理。
とすると本作品、限られた時間の中で宮部みゆきのスピリッツはよく表現出来ており、重たい内容ではあるものの爽やかな感動が残る良い作品でした。
改めて前後編 通して観てみたい。
期待しすぎたかな!?(*´~`)
待ちに待った後編の公開日。
前編はかなり見いったのに比べ、後編は大どんでん返しがある訳でもなく、正直(´~`*)う~ん。。。
期待しすぎちゃったかな。
でもラストは何か胸にグッとくるものがあって、自然と涙が出ました(ノ_σ)
予定調和な展開と、予想を裏切る人間ドラマ。
【賛否両論チェック】
賛:“同級生の死”に端を発した事件を、大人に巻かれてうやむやにせず、臆することなく自分達の手で明らかにしていく主人公の強さに心打たれる。
否:謎解き要素はほとんどないので、ミステリー好きには消化不良かも。登場人物達の言動にも、なかなか共感しにくい。
前作までの流れは冒頭で説明してくれるので、最悪予備知識がなくても大丈夫そうです。前作に引き続き、事件そのものの謎というよりは、それにまつわる人間関係の「何故?何のために?」という部分の謎が、裁判を通して明らかになっていきます。大人や世間からの圧力に負けず、「無理だ」という言葉にも挫けずに、真実を追い求め続ける主人公達の姿に、中学生だからこそ持てる純粋な心を感じ取ることが出来ます。反面、登場人物達の行動の中には共感しにくい部分も多く、なかなか感動はしにくい作品かもしれません。
ミステリーというよりは、どちらかというと人間ドラマをじっくりと観たい方に、是非オススメです。
後篇見てきましたー この作品は・・・
小説は読んでなく、嫁がCM見て観たいとの事で前篇から続き見てきました。。。
内容からすると大した事ない感じで長いと感じるかもしれないけど
必要のないシーンも無く
完全個人的意見ですが
この映画…収入どうこうじゃなくて
この作品を世に見てもらいたい 感じてほしいという気持ちだけで作られたような気がします。
総合点数的には低いかもしれないが何か心には感じる
といった作品かと思う。
公判の5日間 裁判官の髪型のクセ具合が毎日同じとかは
言ったらいけないね
中学生向け
前編事件を受けて、学校内裁判が始まります。
子どものやることを大人が真に受けすぎていて、腑に落ちませんでした。
自分ちが世界の中心にいるような子ども時代なら印象は違っていたかもしれませんね。中学生に見せるいじめ啓発映画のようでしたよ。
「嘘つきは大人の始まり」の意味
期待していた後編・裁判 ※原作は読んでいません。
前半のリズミカルからいっぺん少し失速感が否めませんでした。
にしても、真実を突き詰めていく!絶対にやりきるんだ!という
若い頃に描いていた純粋な気持ち・好奇心を思い出させるような内容で、
サブテーマ?「嘘つきは大人の始まり」ってのはずばり!
この映画を一言で表しておりました。
また、33人の学生役さんたちの今後の活躍もものすごく期待しております。
藤野涼子さんはとくに次回の作品選びに苦戦するかと思いますが、
その分期待度も高いです。
やっぱり宮部みゆき×成島出コンビはつよしでした!!
全267分は少々長い
校内裁判が、思いの外臨場感があり、尋問も的確で進行にも違和感はない。
神原和彦が、本筋から逸れて大出俊次の過去の悪事を追求していくところは、特に迫力がある。
ただ、逆に言うとそこがピークになってしまい、柏木卓也の自殺や浅井松子による告発文などにまつわる真相などは余韻程度に感じられてしまう。
やっぱり原作が好き。
この原作の弱点は、柏木卓也(望月歩)の死亡事件に他殺の線はまったくないのに、告発状のせいで大出俊次(清水尋也)が名指しされ大騒動になり、学校内裁判に至る。しかもその告発状は三宅樹里(石井杏奈)のでっち上げということもわかっている。
いわば二重のハードルである。
この裁判は茶番ではないか。
真辺克彦脚本、成島出監督が選択したのは、この裁判が、藤野涼子(藤野涼子)、神原和彦(板垣瑞生)の贖罪となるというストーリーラインであった。
原作では、柏木卓也の奥深い悩みも描写され、陪審員たちもそこを見ようとした評決を下す。
どちらがいい悪いの問題ではなく、もはや好き嫌いの話である。
原作を読んだときに、これは書きたいことを書きたいように、枚数を気にせず書いたものだと感じた。すべての登場人物に作者の愛を込めた小説だったのだ。
原作を知らずに映画を見ると、柏木卓也はとんでもない自己中男に見えるのではないか。もっというとモンスターに見えたのではないか。
映画の作り手は、そこを犠牲にして、藤野涼子、神原和彦よりのドラマにしたてた。
それでも泣かせるシーンはいっぱいあったし、それぞれに希望のもてる終わりになったとは思う。
それに、大量に輩出した若い役者たちの今後の活躍も期待できる。
本作の映画化は、それだけでも値打ちがある。
上手く纏めてはいる、しかし・・・
原作になく全編に付け加えられてるシーンで主人公の藤野が三宅と松子が苛められてるのを見ぬ振りをするところを自殺した柏木に責められるのが、藤野が裁判に踏み切る理由としては十分だと思う。
ずっと真面目にやって来た自信があったからこその選択と納得がいく。
だが、小説を読んでも思ったのだが柏木の死の真相を探るために随分と無理をしていると思った。例えば大出の父親が告発状に対して名誉棄損で訴えていて警察が動いていたとするならば、裁判まで行かなかったのではと思われる。
映画ではそういうところを上手く処理していたが、こちらとしては見ていてムズムズした。結局真相は中二病をこじらせた柏木の神原の心との無理心中という救えない結末だったのだが、この裁判に関わった登場人物たちは本当に納得がいったのだろうかと思う。
丁寧な秀作
宮部みゆきによるミステリー小説を二部作で映画化。その後篇。
保身からくる心の闇に目を背けず覚悟を育てて、勇気を体得し、”人間”を強くする学校内裁判。
積み重ねられた群像劇が帰結する判決とその後の展開に見応え!
丁寧に作りこまれていて好印象。
本作こそが偽善
全編に渡って観る者に「罪の手ざわり」を感じさせよう(或いは思い出させよう)とする明確な意図を感じるがそれこそが鼻に付く。そういうメッセージ(の・ようなもの)よりまずは映画として面白くすることを優先スベキ。『前篇・事件』がちゃんと面白かっただけに落胆
ゲームの逆転裁判のような感覚で徐々に真相が明らかになるがそれが本当に拍子抜け。自殺した少年の人間性に問題があり過ぎて俺も「死にたきゃ勝手に死ねよ!」と思った。まあこれも明らかに意図的なものだが…だからそれこそがムカつくって言ってんだよ!
観る者に「お前はどうだ?」と声高に言いつのるだけの説教臭い作品を観ると逆に考えたくなくなる。間違っても「考えさせられる」なんてことは絶対にない。口先だけの偽善者?いや俺は別に善者ぶってなんかねえ!
「俺を罰してくれ!」なんて言ってる奴がよっぽど偽善者なんじゃない?お前はキリストかよって話。偽キリスト者
最初に「罪の手ざわり」って書いたけどそれこそラストカット一発で観る者に突き付けてきた『罪の手ざわり』の鋭さたるや…
登場人物の行動原理が理解できなくなるともう心は離れていく一方。辛かったなあ…そういえば洗濯物干したまんまやとか夜食は何にしようかとかどうでもいいことを考えよった。でもスクリーンに映ることの方がそれ以上にどうでもよかった。『ソロモンの偽証 後篇・事件』は今のところ今年のワーストです
とにかくムカつくというか鼻に付くというか…そういう作品だった
ラストの余貴美子の台詞が糞寒かった。「今じゃこの学校ではイジメも自殺も起きてないんです」やって。理想論だとしても寒過ぎる。しかもイジメに関しては教師が把握できている範囲ってだけの話だろ?実はこの作品こそが偽善なんじゃないかと思った俺は悪いですか?でも俺は「俺を罰してくれ!」なんて言わないぜ!
『前篇・事件』の面白さはミステリーとかホラー的なものだったもんなあ…『後篇・裁判』は法廷ドラマとして本当に青臭かった
これはもう被害妄想の域かもしれんけどスクリーンから敵意のようなものすら感じた。とりあえず『前篇・事件』の評価も下方修正ですな
ソロモンの偽証 後篇・裁判』は映画としての見た目は現状邦画では最高峰なのは間違いない。だから余計タチが悪いと俺は思うわけです
原作未読です うーん....
原作未読です。
正直見終わった感想、うーん....って感じです。1つだけはっきりさせておくと決してミステリーではないです。ヒューマンミステリーという宣伝はいかがなものでしょうか。
前編では謎が謎を呼び、あれよあれよと迷宮に引き込まれました。後編でどのように解決していくのかと期待していたのですが....。特にそれぞれの謎が結びついて、あーそういうことだったのか!となるようなエピソードがありませんでした。それぞれの謎がほぼ独立して解けていく感じです。あーそれはそうだったのね、あれはこうだったのね、と1つ1つ淡々とわかっていくだけです。
あと本作のキーマンである柏木くん。過去に何があったのか描かれていない(いじめで不登校になっていたという説明のみだった)ので感情移入できませんでした。あれではただのサイコパスです。ただただめちゃくちゃ性格悪いやつにしか見えませんでした笑。
全体を通して詰めが甘いといった印象の作品でした。セブンイレブンも最近のデザインでしたし...
全217件中、181~200件目を表示