ジャージー・ボーイズのレビュー・感想・評価
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成功の重い代償と、声が強烈な余韻
DVDになってすぐ鑑賞した作品。
フランキーバリの個性的な声質に最初びっくりしましたが、フォーシーズンズを随分研究されたんだなと感嘆しました。シェーェリーイ♪と、アイヤイヤ♪がしばらく頭から離れませんでした。
ドリームガールズの男性版を想像していたので、画面が全体的に赤黒く暗いのと、展開が遅く感じ、少し中だるみしましたが、クリントイーストウッド監督という事で納得。
弟分だったフランキーが1番まともに成長し、歌には真摯に向き合い、仲間の不手際をカバーしていくところが良かったです。とはいえ引き換えに家庭を省みるのは難しく、ショービジネスって本当に水商売で、堅気に普通の幸せを築くのは難しいんだなとつくづく思いました。泥棒上がりで嫁だけでなく娘も失い、、成功とその犠牲にぽっかりとしました。
Can't Take My Eyes Off You
音楽が良いし楽しい
「ジャージー・ボーイズ」を観て・・
Jersey Boys
Of course don't come easy.
You gotta off talent, skill and vision. And luck!
成功は簡単じゃない。才能と腕とビジョンがなくちゃ。それから運も!
フォーシーズンズのことなんてこれっぽっちも知らずに鑑賞。50年代のアメリカの様子も、フォーシーズンズのことも、フォーシーズンズの曲も、調べてもっと知りたいと思った。君の瞳に恋してるだけ唯一知っていた曲。あんな生い立ちの曲だったなんて。
名声と幸せって比例しないんだな。スターが幸せってことじゃない。どうしようもないトミー。音楽にまっすぐででもひとつのことにしか集中できないフランキー。この2人が際立ってたなぁ。
最後に晩年の4人が集まるシーン、とても好き。ミュージカル調のラストシーンに全員が出てくるところも良い。
時代背景や彼らのことをもっと知った上でまた見返したい映画です。
日本語字幕で見ることをオススメします。
ラストの演出が素敵です。
フォーシーズンズを知らない私でもとても楽しめる作品でした。
前半はサクセスストーリーのようでワクワクしました!
後半はグループ、それぞれの抱える問題について焦点が置かれていて重い内容でしたがラストはなんだかスッキリした気持ちになれました。とにかくラストの演出が素敵です。
歌声もとても素敵でした。フォーシーズンズの曲もっとたくさん聴いてみたくなりましたね!
オススメです。
淡々と話が進んでいくなあと思ったが、それがあったからこそ、挫折や苦...
イーストウッド監督作品らしいリアルな映像と、演出、バンドの演奏や歌、当時の風俗描写が素晴らしかった。
クリント・イーストウッド監督作、大ヒットしたブロードウェーミュージカルの映画化。
普通このパターンだと、突然歌い始めたり、踊りはじめたりするけれど、そういうところがまったくなかった。
イーストウッド監督作品らしいリアルな映像と、演出、バンドの演奏や歌、当時の風俗描写が素晴らしかった。
貧しいイタリア移民の子フランキーは、床屋の見習いとして働いていた。地元の知人はギャング系の人ばかり。歌がうまいフランキーは、地元ギャングのボスにも気にいられていた。フランキーは友人のトミーのバンドに入るが、やることは主に盗みばかり。未成年のフランキーは見逃されるが、バンド仲間のトミーやニックは刑務所を出たり入ったりしていた。ある日、別の仲間がボブを連れて来る。天才だという。対等以上の条件を出すボブの加入を、リーダーのトミーは反対するが、フランキーはその才能に惚れ込み、トミーの反対を押し切ってメンバーに入れる。真剣に音楽に取り組むフランキーとボブはレコード会社にデモテープを持ち込むが不調。レコードを出すには、かなりの金がいると告げられる。その話を聞いたリーダーのトミーがギャング系の金貸しに金を借り、なんとかレコードが出せることになる。そのレコードは大ヒット、4人のバンド「フォーシーズンズ」は一躍、スターダムにのし上がるが・・・・。
内容的にはよくあるミュージシャン物で、実話だからしょうがないけれど、ストーリー的にはあまり面白くなかった。
だいたいアメリカのミュージシャン物の映画はこんな感じ。
一歩一歩、苦労して努力して成功したわけではなく、生まれつきの才能や強運を頼りに成功した人は、他の人もおおむねこんな感じなのだろうと思った。
結局、成功しても、幸せになれるとは限らないし、快適な環境は手に入るのだろうけど、特に苦労した経験がないから、すぐ慣れてしまい、全部当たり前で、なんとも思わなくなる。
現状では不満、さらに上ということになると、かなり厳しいものがあるし、そういう環境が得られないとなると、どんどん道をはずれていき、かなり危うい感じになるものなのかもしれない。
よくバンドが解散する時、音楽性の違いとよく言うけど、結局、金だよね、と改めて思ったのは言うまでもない。
細かいところだけれど、白黒テレビに映っていた若い頃のイーストウッド氏(たぶん「ローハイド」、ちなみに今では信じられないような、チャラくてナンパなキャラだった)と、人間がピンを並べているボーリング場、ものすごくでかい子供の自転車の車輪くらいあるオープンリールのテープなどが、微妙に面白かった。
四人組
栄光の陰には…
本作はイーストウッドが監督しない方が良かったと思う。
フランシーン役のフレイヤ・ティングレイが可愛かった。
ちょっとしか出てこないけど。
どうなんだろう?
フォー・シーズンズの特にファンでもないけど。
ファン的にはこんな感じでいいのかな?
なんかシーンと関係ない曲が、バックで流れ過ぎだったような?
あと演出も、軽妙といえば軽妙ですが……。かなりなアレン節入ってますよね。
うーん、ミュージカルの映画化としては、どうなんだろうか。
でも日本では高評価なんですね。アメリカで評価が低いのは、ミュージカルがむっちゃ有名だからで、それとの比較からでしょうね。
うーん。すみません、言葉を選んでいます。
こんなこというと怒られるだろうけど。
多分、イーストウッドが監督しない方が良かったんですよ。
ただその場合、どんなに良作でも日本劇場未公開だろうけど。
ミリオンダラー・ベイビーで広がった溝が、グラン・トリノで縮まった気がしたけど。また少し開いたような気がする。
本作を観て1991年制作の「ファイブ・ハートビーツ」って映画を思い出し、どうしても観たくなった。けど、DVD化されてない(VHSのみ)!しかも日本未公開ですけどね。良作です。
イーストウッドが撮ったって情報ぬきで、ちゃんと作品を評価できる人ってどれだけいるだろうか。
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